アダムエロペのライトメルトンコートは完成度が高いが安っぽいボタン、毛玉、重い点は残念

今回レビューするのは「アダム・エ・ロペ(A dam et rope)のライトメルトンチェスターコート。チェスターコートとは一般的に丈が長く、スーツのジャケットに似た形をしたコートを指します。

カジュアルアイテムではなく礼装にも使えるアイテムなので、街着ではデートやドレスコードがある場合などドレス寄りのコーディネートにしたいときにうってつけなアイテムです。

アダムエロペのチェスターはとにかくソツがないアイテムなので、コスパ的にも一枚持っておくと重宝するでしょう。

アイテムの特徴をレビュー!

チェスターコートは胸の部分(ブレスト)がシングルかダブルかで印象ががらりと変わります。こちらのPコートのように、ボタンが深くまで留めてある形がダブルブレスト。

今回紹介するチェスターコートのように、ボタンが浅い位置で止まるものをシングルブレストといいます。

また、デザインはボタンを留めたときにボタンが見えなくなる比翼仕立てになっています。シングルとダブルのブレストでは、ダブルブレストの方がフォーマルな印象を与えることができるのですが、チェスターコートはもともとドレスライクなアイテムであるため、ダブルブレストにしてしまうと、かなり重厚な印象になってしまいます。

上手く着こなさなければ「結婚式かな?」という状態になってしまうので、まずチェスターコートほしいという方は、着こなしが簡単なシングルブレストのチェスターコートがおすすめです。

襟の形は、大きすぎるとよりフォーマルに見えるのですが、こちらは適度な大きさでバランスがとれています。 

このアイテムの残念なところが2つ

以上のように、「ブレストの形」「衿の形」といい、使いやすいデザインになっていますが、残念な点が2つあります。

1つ目はボタンです。ボタンは、おそらくプラスチック製でやや安っぽい。ボタンの印象はことのほか大きいもので、アイテムの印象をややチープにしてしまっています。

水牛ボタンなどに変えると、高級感がぐっと増して別物になるので、付け替えるのもいいでしょう。ネット通販であれば1個数百円で売っています。そこまで大きな欠点ではないので、気にならないようであれば問題ありません。

「比翼仕立てだから見えないようにボタンを留めればいいじゃん」と思われたう方もいるでしょう。しかし、比翼仕立てのチェスターコートは、ボタンを留めるとやや着こなしが難しくなります。

ボタンを留めるとどうしてもカッチリした印象になり、当然ですが、インナーの見える面積が減ります。全体の印象としてドレスライクになるので、ボタンを留めるときはキメすぎにならないように、バランスをとる必要がでてきます。

2つ目は重さです。計量してみたところ、およそ1250gでした。ちなみに、2014年に購入したUNIQLOの「ウールカシミヤチェスターコート」の重さを測ってみたところ、約950gでした。裏地があって同じような防寒性です。

こちらは着てみて肩が重くなることはないのですが、アダムエロペのチェスターコートでバックパックを担ぐと、やや肩が重く、長時間着用すればかなり疲れます。この300gの差は意外に大きいのです。

「ライトメルトン」という名前から、軽いということが想像できたのですが、名前と実際着た重量が違っているの点はやや残念です。

着用、使ってみた感想など

このチェスターコートは防寒性としてはやや劣ります。表地は毛58%、ポリエステル41%、レーヨン1%、裏地はポリエステル65%、コットン35%です。表地に化繊が多く、裏地もコットンが使われているので、防寒性を損ねているのかもしれません。

チェスターコートとしては並みの防寒性だとは思いますが、寒がりの方はインナーダウンを着るといいでしょう。筆者は京都在住なのですが、盆地なので意外と寒いです。そのため、京都よりも寒い豪雪地域などに住んでいる方は、真冬にはなかなか難しいかもしれません。

また、注意書きには「毛玉ができやすい」とあります。筆者はこのチェスターコートを古着で購入して以降、今冬から2~3日に1回着用しています。写真ではやや見づらいですが、表面をよく見ると少し毛玉ができ始めています。

174cm,59kgの著者でサイズSが適正です。私は痩せ型で、同じくらいの身長の友人に着てもらったところ、「腕周りがきつくて着れない」と言われました。同じ身長の方はサイズ2を選んだほうがいいかもしれません。

値段は3万1320円(税込)であり、アイテムの完成度に対しては安いといえるでしょう。

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2019.02.09