初夏から秋口まで使えるアダムエロペの7分丈パナマシャツ

夏の暑さにも負けない、爽快感のあるパナマシャツがおすすめ

夏真っ盛り。こんな季節についやってしまうのが、Tシャツ短パンにサンダルといった格好。

カジュアルファッションの王道的スタイルに日差しを避けようとキャップをかぶってしまえば、もはや、夏休みの少年。カジュアル過ぎる格好がダメといった話ではなく、あくまで、おしゃれに見えるためにはTシャツ短パンは避けましょうということです。

では、どうすればいいのか? 簡単におしゃれに見える方法、それは、トップスに長袖のシャツを持ってくることです。

夏なのにシャツなんて着られないよ、という声もわかりますが、シャツ1つでおしゃれの近道ができるのであれば、こんなにたやすいことはありません。

オシャレに見えるためには法則があります。それは「ドレスとカジュアルのバランス」です。http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

トップスにシャツを持ってくることで、短パンを履いていても「ドレス=大人っぽさ」をコーディネートに加えることができ、また、Tシャツを着ている周りの人と差別化を図ることができます。

オシャレとは人との差別化。でたらめにコーディネートを組めばでたらめなファッションです。

ドレスとカジュアルのバランスに則り、差別化を図るため、このパナマシャツをおすすめします。

そもそも、パナマシャツのパナマとは何なのでしょう?

パナマとはもともと夏用草履に用いられる素材のことです。

熱帯アメリカに植生しているパナマ草から作られる素材で、有名なファッションアイテムとしてはパナマ帽があります。このパナマ帽のような編み物細工に使用されている生地の織り方をパナマ織といい、縦糸と横糸を2本ずつ引きそろえて、交互に繰り返す織り方を指しています。

この織り方を採用しているので、パナマシャツと命名しています。もちろん、このシャツの生地はパナマ草ではなく綿(コットン)を使用していますので、そこはご心配なく。

パナマ素材のいいところ

普通の白シャツと比較すると、生地の風合いとしてはガサガサしており、乾いた質感です。

ガサガサしている風合いとは裏腹に、着用するとゴワゴワ感やチクチク感はありあません。生地の質感が直接、肌の感触には影響せず、違和感なく過ごせます。

生地の織り方を説明しましたが、糸1本1本が太く表面に凹凸があるため、肌とシャツに隙間ができ、また、編み目が粗く、風通しもよいので、真夏でも着ていて快適に過ごせます。

表面に凹凸があると何がいいのか。それは、地味な印象がなくなるということです。

先ほどの白シャツとの比較写真を見ていただければわかると思いますが、白シャツの生地は詰まっており、生地表面の表情はのぺっとしています。

生地にもよりますが、生地がのっぺりとしていればしているほど艶感があり見ていて美しいのですが、その分地味な印象があります。

スーツに使われるスラックスとカジュアルウェア代表のデニムでもそうですが、ウール素材のスラックスは艶があり、生地としてはのっぺりとした印象が。一方、デニムは生地の表面に凹凸があり、地味な印象はありません。

つまり、艶のあるのっぺりとした生地はドレスな印象を、表面がざらついたような表情のある生地はカジュアルな印象を与えます。

シャツはスーツの時に使用されるアイテムであるためドレスな印象を持つアイテムです。シャツ生地の織り方を変えてもそのドレス度合いは担保されますので、カジュアルな印象を与えません。

トレンドがノームコア(簡単に言えばtheシンプル)からタッキー(悪趣味という意味で柄物と柄物を組み合わせること)へと移行しているなか、すぐさま柄物を取り入れることは抵抗があるもの。

さらに、Tシャツ短パンスタイルといったカジュアルスタイルに柄物を取り入れようとすると、ドレスとは遠くはるか彼方へ行ってしまいます。そこで、今回のパナマシャツがおすすめなのです。シャツのデザインをしながら、生地に表情があるため、地味な印象を与えず、また、ドレス度合いを確保できます。

各インナーによる透け具合

先ほど編み目が荒く風通しが良いと言いましたが、インナーはどれほど透けるのだろうと思いますよね。シャツのインナーとして私が用いることの多い白・黒・ライトグレー・ベージュによる透け具合を見てみましょう。

シャツの前方視の写真でボタンをかけていないのは、実際に使用したインナーの色味を確認するためであり、このような着こなしを推奨しているわけではありませんのでご注意を。

(白インナー)

(黒インナー)

このほか、グレーとベージュもチェックしたのですが、透け度合いはどれも大した差はないと思います。どんな色を着ても大丈夫ですね。

シャツのシルエット・デザインについて

今回のシャツは基本に忠実なレギュラーサイズのシャツです。私が採寸したところ、Mサイズで着丈71、肩幅42、身幅48、袖丈40。シルエットとしては身幅にはゆとりがあり、着ていてもきつくありません。

これは、バックのデザインによるもの。

シャツのバックの肩回り部分(黒色の丸)にはサイドプリーツと呼ばれるデザインがあります。これは肩回りにゆとりをもたせ、動きやすくする効果があります。

また、背中中央から裾に向かいバックダーツ(黄色の枠)と呼ばれるデザインがあります。こちらは、シルエットをすっきりと見せるために用いられます。ウエストラインが絞られるため、身幅にはゆとりがありますが、細みに見えます。

襟はスーツの時に着用するYシャツとは異なり、襟以外の生地と同じ素材で作られており、固くありません。

私はYシャツを着る機会は少ないのですが、あの襟の固さに首が毎回と言っていいほど擦れてかゆくなってしまいます。ですが、このシャツではそのようなことは起きませんでした。

重ね重ねですが、生地がガサガサしていて首が荒れるかなと心配もありましたが、その心配をよそに、快適に着用できています。

袖の先の部分、カフスにはボタンがなく、シンプルで7分丈。中途半端な丈感だとお思いの方も多いですよね?

7分丈は真冬の着用は不向きですが、それ以外の季節には重宝すると私は思います。私は冷房が苦手で直風にあたるものなら、ずっとくしゃみをしています。

今の時期の真昼は暑いですが、少し肌寒い夜や冷房が効きすぎている室内では役に立ちます。風通しがいいとはいえ、直接肌に風が当たるのと、布一枚あるのとでは、体感温度に十分差が出ています。

また、腕まくりの状態も変化します。シャツの腕まくりはかっこいいですが、真夏に腕まくりを見ると、人によるかもしれませんが、ロールした部分で暑苦しさを感じてしまうもの。

(普通のシャツ)

(7分丈のシャツ)

どうでしょうか? 袖が短い分ロール部分の厚みが抑えられ、暑苦しい印象はありませんよね。

7分丈であればロール部分がボリューミー過ぎず、すっきりとしています。少し寒い時と腕まくりで与える印象の変化、上記の点で、7分丈は意外と重宝します。

ここまで、このシャツのデザインについて書いていますが、記載したデータは去年の物についてです。今年の物は一部デザインが変化しています。

https://goo.gl/M9jADW

まずはボタン。紹介した物は白色でしたが、今年はシャツ生地と同様の色のボタンを採用しています。このため、ボタンを閉めて着用すると比翼仕立て(フォーマル向けのシャツによくみられるボタンを見えなくするデザイン)のシャツのようになり、ドレスな印象を与えます。

https://goo.gl/vC9YxJ

また、バックはサイドプリーツとバックダーツがなくなっています。ですが、ウエスト部分をみてみると、くびれのようにウエスト部分を絞るようなデザインになっており、すっきりとしたシルエットとなっています。

サイズ選びについて

このシャツは私が採寸したところMサイズで着丈71、肩幅42、身幅48、袖丈40。私は身長164cm、体重48kgのやせ体質ですが、そんな私が着てみると、こんな感じ。

身幅にはゆとりがあり、着丈はおしりが隠れるほど長いです。バックダーツが入っているおかげで、身幅があってもウエスト部分がすっきりとしたシルエットになっているのがわかります。

着丈も長いのですが、腰が絞られているデザインのため、だらしなさを感じません。この着丈には好みがあるかと思いますが、着丈のポイントは最低限腰位置が隠れるサイズの物を選んでください。腰位置を隠すことで短足をごまかせます。

私自身、自分で言うのも何なのですが、脚はそれほど長くありません。腰位置がはっきりとわかる着丈のものを着ていると腰の位置が丸わかりになり、その結果、短足が目立ってしまいます。

シャツの着丈は好みもありますので、身幅はいいけど着丈が長いなあと思ったら、お直しに出すのも手です。最低限、ボトムスのチャック部分とおしりが半分くらい隠れる長さの着丈があれば、十分腰位置をわからなくする効果があります。

私よりも少し身長が高い方や体が大きい方でしたら、十分なサイズかと思います。

洗濯するとどうなる?アイロンは必要か?

パナマシャツは、洗濯するとどうなるのでしょうか?

写真のように洗濯後はシワが寄っています。シワを伸ばして乾かしてみても、目立つシワは残ってしまいます。

色落ちに関しては、少しずつ落ちてきているように思えます。色落ちは染め物の宿命なのであきらめるしかないですが、シワについてはアイロンをかける派とかけない派に分かれるかと思います。私はアイロンをかけています。

我々男性の大多数は、シャツにはアイロンをかけずに着用してしまいがちです。

ですが、何度も言うように「ドレス=大人っぽさ」な印象を与えることがおしゃれへの近道ですので、アイロンはかけてください。夏は嫌でもカジュアルアイテムが多くなりがちです。スーツに用いるシャツにシワがあったら、ドレス感が損なわれてしまします。

結婚式会場でシワのあるシャツを着ている方はいますか? カジュアルシャツならなおさらです。

ちなみに、今回紹介したシャツですが、現在セールで5119円(税込)です。まだ暑いですが、この時期から秋口まで大活躍間違いなしの、adam et ropeのパナマシャツ(7分袖)を紹介しました。