超レアだけに手に入れたいアディダスのレザースニーカー「MATCHCOURT SLIP LEATHER」

モノトーンのスニーカーはコーディネートに採り入れやすいアイテム。筆者はショップでモノトーンのスニーカーを見つけると、既に何足も持っているにも関わらず、つい手に取ってしまいます。

なかでもひと目ぼれで購入してしまったのが、今回ご紹介するアディダスのレザースニーカーです。このアイテムはなかなか街中で見つけられない上に、ウェブ上にもほとんど情報が出ていません。加えて、2017年9月17日時点で既に品薄状態です。

しかしそれでも、今後の在庫の大量追加を期待しつつ、まずはこのスニーカーの魅力をお見知りおきいただければと思います。

リアルレザーが醸し出す高級感

筆者がひと目ぼれした、そして読者諸兄にオススメしたい一番のポイントは、ズバリ高級感です。定価1万円未満(税込9702円)と程よい価格でありながら、“大人”が抵抗なく履くことができる作り。

その高級感を下支えしているのは、まず素材です。このスニーカーのアッパー(甲の部分)には、本革が使われています。“シボ感”と呼ばれる、果物の梨のようなザラついた処理がされており、そもそも傷がつきにくい上に、たとえ傷がついても目立ちにくい仕様になっています。

色展開は2種類。全体がブラックのものと、今回ご紹介しているトゥ(先端)及びサイド部分がホワイトになっているものです。黒1色でも悪くはないのですが、それだと革靴で良いのでは、という気がします。

個人的には重くなりすぎずまた、スニーカーらしさを主張できる点でこのブラック+ホワイトの方をオススメしたいところです。ちなみに白の部分は汚れやすく、そして汚れが目立ちやすいものですが、消しゴムを使うと意外に簡単に汚れを落とすことができます

“大人っぽさ”を担保する無駄のないデザイン

このスニーカーの“大人”が抵抗なく履けるポイントを、次はデザイン面から見ていきましょう。一般的なスニーカーは、ともすれば色やデザインの要素が多くなりがち。

そしてその情報量の多さが、見る人に「うるさい」と感じさせてしまうために、子どもっぽい印象を喚起してしまうものです。このスニーカーについて言えば、そういった情報量がかなり少ない点が“大人っぽい”印象につながっています。

このスニーカーで唯一、目立つところで主張らしきものを感じさせるのは、甲の部分に書かれている文字。

「THE BRAND WITH THE 3 STRIPES」「LA MARQUE AUX 3 BANDS」「DIE MARKE MIT DEN 3 STREIFEN」

これは単に英語とフランス語とドイツ語で「アディダスは3本線のマークのブランド」と書いてあるに過ぎません。恐らくこの文自体に特に意味があるというわけではなく、革の黒地に白い文字をデザイン的なアクセントとして挿し込んでいるだけだと思われます。

スニーカーの背面、目立たないところには、アディダスの昔のロゴであるトレフォイル(三つ葉)と商品名にもあるスケートボード仕様のシリーズ「matchcourt」の文字。このトレフォイルは今「アディダス オリジナルス」にのみ使われています。

「アディダス オリジナルス」は、アディダスがアスリートのために生み出したプロダクトを、現在のファッションに合わせてよみがえらせたブランドです。

細身の美シルエットの功罪

続いてシルエットについても見ていきましょう。この靴は革靴のように薄い作りで、スニーカーにありがちな存在感を主張しません。

写真の通り、両サイドどちらから見ても、非常にすっきりしていることがわかります。モノトーンで薄い靴は、足元を悪目立ちさせない点において足が長くスマートに見えやすい利点があります。

このスニーカーの特徴は、縦の厚さだけでなく横幅も細い点にあります。これはシルエットとしてはとても美しいのですが、履く人を選ぶ点において問題であるとも言えます。端的に言って「キツい」のです。

海外のアディダスオフィシャルサイトのレビュー欄にも、「ちょっとキツい」「シンデレラの意地悪な継姉妹になった気分だ」などと、サイズが合わないことへの不満のコメントがちらほら。

かく言う筆者も、幅広甲高という厄介な足の持ち主なのですが、甲高問題はなんとかなったものの幅については少々苦労しています。ナイキのエアウーヴンを問題なく履きこなせる方であればこの靴も問題なく履けるでしょう。

しかしエアウーヴンに選ばれなかった幅広な足をお持ちの方は、ご一考いただいた方が無難かもしれません。なお、筆者はふだん27.0cmの靴を履いていますが、サイズ的には27.0cmでジャストです。

これより1サイズ上げて試したところ、かかとがゆるくなってしまい、スリッポンとしては致命的な「かかとパカパカ問題」が起きてしまいました。特にこのスニーカーは足首をしっかりホールドする作りにはなっていないので、特にサイズ選びは慎重に行いたいところです。

サイズさえ合えば履き心地は申し分なし

今回ご紹介している「MATCHCOURT」は、もともとスケートボード用のシリーズです。スケートボードはコンクリートに激しく打ち付けるものなので、シューズにも耐久性と柔軟性が求められます。

そのため、これまで見てきたようなファッション性だけではなく、スニーカーとして十分な機能性が備わっています。

薄手ではありますが、ソール(靴底)はしっかりしており、長時間の着用・歩行にも問題のない作りです。

かかとには、履く時に便利なフィンガーループ。先に挙げた海外のアディダスオフィシャルサイトのレビュー欄で、サイズの合う人は「非常によくできている!」と絶賛しています。

筆者も、足幅がなじまない点では満足できていないものの、甲が痛くなるわけでも疲れやすいわけでもなく、スニーカーとしての機能そのものには不満はありません。

キャンバス地のものとの混同にご注意を

http://qq3q.biz/FUqK

この商品をGoogleなどで「マッチコート スリッポン」といったキーワードで検索しても、同じものにはなかなか行き当たりません。レザーではなくキャンバス地のものが出てきます。

デザインそのものは同じなので決して悪いものではないのですが、レザーのものを見た後だとどうしても物足りなく感じられてしまいます。日本ではジャーナルスタンダードの店舗のみで取り扱いがあるようです(オンラインだとアマゾンにもある)

アメリカのアディダス公式サイトでは販売しているようなので、いわゆる“別注品”ではないようなのですが日本のアディダスのオフィシャルショップでは取り扱いがありません。筆者は実際に、アディダスのオフィシャルショップで商品番号や商品名で検索をかけてもらったのですが、このアイテムは出て来ませんでした。

つまり、「特にサイズ選びは慎重に行いたいところです」と上述しましたが、実際に店舗で試すためには、ジャーナルスタンダードで在庫のある店舗に当たるほかないようです。

良き出会いと良き相性を祈念しております

靴は洋服に比べると、サイズ感がよりシビアなもの。つまり、「身に着ける人を選ぶ」ものです。特にスリッポンの靴は、紐のように調整できるものがないため、「合うか合わないか」の一本勝負(?)。

加えて、冒頭にてお伝えした通り、そもそもこのアイテム、ウェブサイトでは2017年9月17日現在、ほとんど在庫がありません。また、「ジャーナルスタンダード」の店舗でも、筆者が確認した限りでは「在庫僅少」とのことでした。

しかし、リーズナブルかつ使い勝手抜群の“大人スニーカー”です。サイズの合うものと巡り合うことができれば、迷わず“買い”の逸品と言えます。このアイテムにご関心を抱かれた読者諸兄の幸運を、心より祈念しております。

EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。