ジャージを街着として使うことに皆さんはどんな印象を持っているでしょうか? ジャージとはあくまで部屋着・トレーニングウェアであって、「自分では使いこなせる自信がない」と感じる方もいると思います。
今回紹介するアディダスのトラックパンツは、ジャージのなかでも特にオシャレ着として取り入れやすいアイテムです。その理由をデザイン・シルエット・素材から分析して確認していきます。
最もシンプルで使いやすいアディダスのジャージ

まず商品名の「トラックパンツ」とは、競技用パンツのことです。トラック=競技という意味なので、運動時に使うパンツ全般を意味します。また、「ジャージ」とは素材のことで伸縮性のあるメリヤス編みの生地を指します。ただ、市場を見る限り、トラックパンツは大抵ジャージ素材でできているので、トラックパンツ=ジャージという認識でほとんど問題ありません。

基本的なデザインは、最も特徴的なのはアディダスを象徴する三本線です。左右脇に伸びていて、左足側にはロゴマークも入っています。一目でアディダスのアイテムだとわかる、シンプルかつインパクトのあるデザインです。

ウエストはゴム仕様になっており、ドローコードと呼ばれる紐で調節できます。ドローコードは内側にあるため、外からは見えないようになっています。


また、サイドポケットはジップ式。背面には特にデザインはなく、無駄のないつくりになっています。ここまでは他のアディダスジャージと特に違いはありません。このパンツの最大の特徴は「ジョガーパンツ」であることです。
フィット感のある細身シルエット

ジョガーパンツとは裾がリブで絞られたパンツ。最もいい点はシルエットを細く見せることです。首・手首・足首など、コーディネートを組む上では先端が特に目立ちますが、ジョガーパンツは足首を綺麗にみせてくれるアイテム。「そんなにジョガーパンツのほうがいいの?」と考える方には、違いを感じてもらうために、別のアディダスジャージと並べてみます。

左がリブのないタイプ、右が今回のジョガータイプです。足首まわりに注目すると、ジョガーパンツのほうがクッションがなく、綺麗なシルエットになっていることがわかります。

シルエットの違いは正面から見たときに顕著にでます。ボリュームのあるスニーカーを履いているにもかかわらず、結果的にジョガータイプを使った方が細く見えるのです。
ジャージはカジュアル(ラフ、子供っぽい)を代表するアイテムですが、パンツのシルエットを細くすることでスーツのような大人びた要素に繋がり、オシャレ着として使いやすいものになっています。
8000円を払う価値のある高級感

シルエットが綺麗とはいえ、このパンツの価格は8629円(税込)と少し高め。ジャージに8000円もお金をかける気になれないというのが普通だと思います。2000円ほどあればジャージ自体はどこでも買えるからです。
しかし、アディダスのジャージはシルエットだけでなく素材も上質。写真では伝えきれないのがもどかしいところですが、ハリとツヤがあることで高級感あるパンツとなっています。

(2000円のジャージと比較すると、その違いがわかります)
洗ってもシワになりにくく、ツヤは維持されたまま。脚にぴったりフィットするにもかかわらず蒸れずに快適。通販サイトの画像だけでは伝わらない素材の上質さも、多くの人に支持され続けている理由なのだと感じます。
サイズ選びは”裾丈”で決める

最後に購入する際の注意点を書きます。身長162cmの私が購入したのはXSサイズです。XSは実寸でウエスト64〜74、股上25、股下71、裾まわり24〜29、腿まわり58、ヒップ88。測る位置によって変動しますが、通販サイトの表記とほぼ同じ数値でした。サイズ選びで最も重視すべきなのは”裾丈”です。
ジョガーパンツという細身シルエットを最大限活かすにはクッションがないことが望ましいので、くるぶしに届くギリギリの長さがベスト。ジョガーパンツの裾はお直し屋で丈詰めすることもできますが、スラックスやジーンズと比べると高額になってしまうので裾丈を最優先して選ぶのが適しています。
裾丈だけで合わせてしまうと多少腰まわりがきつくなる可能性はありますが、ウエストゴムでゆとりがあり、黒は最も細く見える収縮色なので問題ありません。
白い三本線も細く見せる効果に繋がっています。たかがジャージ、されどジャージであることを感じさせる、運動・オシャレ両方の場面で使えるアディダスのトラックパンツ。8629円(税込)という金額を払う価値のあるアイテムです。
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