美容師のイチオシ。アリミノ「ミントシャンプー」は洗いあがりすっきりの夏シャンプー

シャンプーは「洗う」という機能だけのものではありません。それは香りによるリラックス効果であったり、髪質を改善するトリートメントであったり、色んな付加価値があるからこそ、市場にはたくさんの商品が並んでいます。価格も安いもののであれば300円。高いものであれば1万円をこえるものまで、実に幅広い商品が存在します。その差はズバリなにか? そういった解説や、筆者オススメの夏の定番アリミノのミントシャンプーを紹介いたします。

シャンプーの分類について

手にとるとこんな感じ。透明のジェルのようなテクスチャーをしています。容器がポンプ式になっており、1プッシュでこれくらいの量。シャンプー剤の種類ですが、大きくわけると3つに分別することができます。①界面活性剤系シャンプー(高級アルコール系シャンプー)、②石鹸系シャンプー、③アミノ酸系シャンプーです。

これらは洗浄成分の違いによります。一般的に界面活性剤、石鹸のタイプは洗浄力が強く泡立ちも良い分刺激が強い、アミノ酸タイプは洗浄力がマイルドで肌や髪にも優しいとされています。こう書くとアミノ酸タイプのものが優れているようですが、普段使いする上である程度の洗浄力や泡立ちは大事な部分。泡立ちの悪いシャンプーは髪どうしの摩擦が起きてため髪に悪い。それだけでなく、実際のところなかなか泡立たないことは結構な煩わしさを覚えると思います。

男性はともかく、女性のロングヘアの場合は泡立てるのも一苦労です。高価なアミノ酸タイプシャンプーをドバドバ使うわけにもいかず、泡立てが大変、よく洗えてないような気分になってしまうと日常のストレスになりかねません。界面活性剤とは「水になじみやすい部分と油になじみやすい部分両方を持つ物質」の総称。化学物質としてなにかと敬遠されがちな風潮がありますが、多くの化粧品がコレなしでは作ることができないものです。

石鹸タイプに関しては天然素材、環境にも優しいものの意外と洗浄力が強く、弱アルカリ性であるため(お肌や髪は弱酸性が良いとされる)きしみやバサっとした感触を感じることがあります。仕上がりや頭皮への影響は配合の仕方、トリートメント成分の違いによっても変わってきますので、洗浄成分の違いだけで判断するのはやめた方がいいというのが個人的な意見です。

成分と泡立ち

さて、こちらのシャンプーですが、成分表示にはラウレス硫酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸TEA、コカミドプロイルベタインなどなど、いくつか洗浄剤の成分が並んでいます。この商品は「界面活性剤とアミノ酸の複合タイプ」。サロンで販売されている高価なシャンプーはこのようにいくつかの洗浄剤を組み合わせて絶妙な洗い加減を生み出しているのです。

安価なシャンプーは悪い言い方をすれば、成分は「食器洗剤を薄めてトリートメント成分を配合したもの」です。他方、サロンクオリティのものは配合に工夫がされています。シャンプーはマジメに作るととても高価なものになり、この配合の違いや有効成分の違いが、安いシャンプーと高いシャンプーの価格差になって現れているのです。こちらのシャンプーも特別高価なものではないものの、安価なシャンプーと比べればやはりその差があります。

筆者の場合は「ヘアカラーやパーマの持ちの良さ」など繊細な部分でその差を実感したことがあります。ミントシャンプーに関してはそちらの方面に特化したものではありませんが、こうした効能に期待したい場合は、やはりサロン専売のシャンプーを選ぶのといいでしょう。

そして泡立ちですが、他のサロン専売シャンプーと比べてもいいほうです。筆者はほぼ毎日スタイリング剤をつけていますが、ものによっては2度洗いをしなければいけないこともしばしばです。シャンプー剤は廃りイング材などの汚れがついていると、程泡立ちが悪くなります。こうした場合は2度洗い、一度シャンプー剤をつけて軽く汚れを落としてからもう一度シャンプーをすると、しっかり洗うことが出来ます。

そこでこのシャンプーですが、2プッシュあれば大半の場合は一度で落とすことができます。ここをみても洗浄力はやや強い方と言えるでしょう。

泡の質としては、軽めのさらっとした感触です。安価なシャンプーだともっちりとした泡でやや髪と頭皮に残るような重さががあるものもありますが、こちらはすっきりとして軽く、泡切れもいいです。

仕上がりと最大の特徴 クール感

仕上がりも軽い印象。特別髪が潤う感じとかツルツルになると言ったことはなく、正直髪の毛に対して特別効果を感じるものではありません。さらっとした自然な感触といったところですが、市販のものに比べれば洗いあがりの良さは感じていただけるかなと思います。頭皮がすっきりと洗われている感覚があります。ですが、頭皮がカピカピと乾燥するようなことがない。このあたりはさすがにしっかりと作られているシャンプーと言ったところでしょう。

ミントシャンプーシリーズは最大の特徴は「クール感」

「マイルドリフレッシュ」「フローズンクール」と2種類から選べるようになっており、それぞれ香りも違います。今回ご紹介しているのは、フローズンクールのものです。清涼感・スーッとひんやりする感じが持続するのですが、夏には気持ちよく、特に男性は好きな方が多いのではないでしょうか。クール感は天然のメントールによるもの。フローズンクールは冷涼感が強い、しっかりとしたひんやり感が感じることができるタイプです。とはいえ刺激に弱い、デリケートな方でなければ特別強烈に感じることはないレベルと思います。苦手な方は、もうひとつのマイルドリフレッシュの方を選んだ方が良いでしょう。

冷涼感は部屋自体が暖かいお風呂の中ではそれなりですが、上がってからエアコンがついてる部屋に移動すると真価を発揮します。持続時間にして10分弱ほどでしょうか。ひんやりとした心地よさを楽しむことができます。夏場はお風呂あがりにすぐ汗をかいてしまうようなこともあるかと思いますが、これを防ぐ効果もあります。

ただ、ひとつ難点に感じるのは、洗っている最中によく泡が顔のほうまで垂れてきて、顔までひんやりしてしまうこと。特別害があるわけではないですが、デリケートな部分なので注意しないといけません。

気になる価格は?

香りはフローズンクールがライム&ユーカリでさっぱりとしたクセのないさわやかな感じ。マイルドリフレッシュの方がカシス&ゼラニウムと少しの甘さを感じる香りとなっています。このシリーズ、近年は毎年パッケージや香りを変更してます。過去にはメロンの香りなど少し攻めたものもあったのですが、今年は比較的スタンダードで万人におすすめできるものと思います。

価格は250mlで1500円(+税)ちょうど2か月ほど、夏の間に使いきれる量になっております。サロン専売シャンプーの中では、手に取りやすい価格なのもポイントです。大容量の550mlで2800円(+税)もあるのですが、こちらはコロナ騒動の関係で在庫が少なくなっているようです。気になる方はお早めに。