手に入れるなら今!未来のお宝リンキン・パークTシャツの秘めたポテンシャル

生涯手放したくない宝物。1枚のTシャツにそう言える瞬間が近い未来に待っています。ロックバンド、リンキン・パーのバンドTシャツです。いまゲットすべきこのアイテムの、大きく秘めたポテンシャルを今回紹介します。

リンキンパークの衝撃

2017年7月20日、世界中に衝撃が走りました。世界的人気ロックバンド、LINKIN PARK(リンキン・パーク)のヴォーカル、チェスター・ベニントンが自ら、その短い人生に別れを告げたのです。2000年にデビューし、グラミー賞2回、アルバムセールスは全世界で累計5500万枚以上をたたきだしました。

そして圧倒的な人気をほこるモンスターバンド、リンキン・パーク。そのフロントマンである彼がこの世を去りました。41歳という早すぎる死に、多くの人々が悲しみ、世界中から追悼メッセージが送られています。日を追うごとに、今は亡き彼の大きな存在感を示す状況となっているのです。

本当に残念で悲しいニュースですが、一方で彼はロックの伝説となったのです。若き日に命を落とし今なお愛され続ける男、カート・コバーンのように。今後、彼の関連グッズへの需要は高まるでしょう。特にファッション界でのニーズは多大なものとなります。

なぜなら、いうまでもなくファッションと音楽は深い繋がりがあるからです。音楽をルーツとするファッションブランドが数多くあることからもそれを証明しています。音楽が与えるファッションへの影響はとても大きいのです。

アーティストTシャツの大流行

昨今のファション界では、音楽アーティストをモチーフとしたTシャツが大ブームです。始まりはメタリカやガンズアンドローゼスといったバンド系Tシャツからトレンドの芽が出てきて、最近ではHIPHOPやR&B系アーティストまでと幅広い音楽ジャンルへと解釈が広がっています。

そのバリエーションの多さもあって、いま街を見回せば誰かしらがアーティストTシャツを着用しています。ユニクロやGUでも取り扱っていることからも人気の度合いが見てとれますね。

(ユニクロ/左からメタリカ、フーファイターズ、カート・コバーン)

ブームの火付け役

https://www.instagram.com/jerrylorenzo/

このブームにはあるデザイナーが関係しています。ブランド「FEAR OF GOD/フィア オブ ゴッド」のデザイナー、ジェリー・ロレンゾです。彼のブランドであるフィア オブ ゴッドは、2012年ロサンゼルスにてラグジュアリーストリートブランドとしてスタートしました。

一見シンプルなスタイルですが、こだわり抜いた特徴あるデザインで人気を博し、数年でトップブランドの仲間入りを果たします。彼はレイヤードスタイル(重ね着)やドロップショルダー、裾にジップが施されたスキニージーンズなど、現在のストリートファッションの源流となるスタイルを確立した重要人物です。

実はこのジェリー・ロレンゾこそが、なによりもヴィンテージのロックTシャツを愛しており、ヴィンテージTシャツをファッション的価値あるものとして、あらためて世に広めました。

彼は自分の所有するヴィンテージTシャツに自身のブランド名をプリントし、友人であるセレブや大物アーティストへ配布していました。日本でも有名なところだと、カニエウエストやジャスティンビーバーなどがジェリーの提供するアーティストTシャツの愛用者。

そして徐々に感度の高い人々がそのスタイルに刺激され現在の大流行へと波及したのです。ちなみにジェリー・ロレンゾが発表しているヴィンテージTシャツは現在、市場価格で数十万の値が付いているものも珍しくありません。それでも人気のあまり手に入らない状態なのです。

https://www.instagram.com/jerrylorenzo/

アーティストTシャツの持つ魅力

言ってしまえば一つの製品として見た時に、「中古品」であるはずの商品がここまでの価値を持つのは不思議な話です。実際、ジェリー・ロレンゾの提供するヴィンテージTシャツも要は古着なので、状態が決して良いとは言えません。

色褪せはもちろん、商品によっては糸のほつれや生地の破れさえあります。しかし、アーティストTシャツにとってはそれさえも「味」「個性」として評価されるのです。経過した時間はその時代に起きた物語の「証明」となり、経年経過によるダメージはそれまで刻んできた「ストーリー」となります。

「中古品」と本来呼ばれるはずのモノが「ヴィンテージ」と呼ばれてしまう、ある種、骨董品のような性質を持っているわけです。そしてただの骨董品ではありません。ファッション的な観点から見ても十分魅力的でしょう。

各ブランドからは、むしろイケてるからとの理由であえて新品にもかかわらずダメージや古びれた加工を施し、ヴィンテージTシャツに近づけることもあるのです。まさにアーティストTシャツは今のトレンドにマッチした「イケてる」アイテムなのです。

流行は繰り返す

「いまイケてても数年経ったら流行遅れの服になるじゃん。一生モノは言い過ぎ。そう思う方もいるかもしれません。確かにその通りです。モノとしていくら貴重でも、「オシャレに着こなせる服」として使えない時が来きたら保持しつづける意味がない。

コレクション自体に意義を見出す人以外はそう思っても仕方ありません。しかし、ことアーティストTシャツに関しては、その問題もクリアする可能性が高いのです。一般的にファッションの流行は20年周期で繰り返すと言われています。

なぜ20年おきに繰り返すのかハッキリとは解明されていませんが、一つの理由としてクリエイターの性質が関係しています。クリエイターにとって作品とは、自身の人生を投影したものです。自分の経験に基づく思想・感覚を表現するのです。

つまり少年(少女)がもっとも多感である10代の頃に影響を受けたファッション・音楽・文化を、将来クリエイターとなった時に、自分のフィルターを通し現代風に昇華した作品として、改めて再プッシュする傾向にあるわけです。

10代だった人間がある程度影響力のある立場になるのが30代前後でしょうから、これが結果、20年周期という数字に関係するのかもしれません。ほら、この流れはまさに前述したFEAR OF GODのデザイナー、ジェリー・ロレンゾと同じだと思いませんか?

きっと未来のトップデザイナーが今日もどこかで、いまこの瞬間、多感な思春期を音楽・ファッションと触れながら過ごしています。そして近い未来、若者がまた新たなトレンドとして、そのアーティストTをリバイバルするわけです。その時にリンキン・パークという存在がまた光り輝くでしょう。

この輪は途切れることなく続いていきます。いかがでしょうか? ここまで読んで頂ければ、もはや伝説となったリンキン・パークが、そしてそのTシャツのアツさがご理解頂けたかと思います。リンキン・パークが好きな方はもちろん、ファッション好きな方であれば、ぜひこの機会にあなたにとっての最高の宝を探してみて下さい。

アーティストTシャツの紹介

最後に私の所有する1枚のTシャツを紹介して締めさせて頂きます。こちらの商品は、2007年に3枚目のアルバムとして発売された「Minutes to Midnight」の名を冠したTシャツ。

海外規格なのでLサイズ表記ですが身幅が56cm、着丈が75cmとありXLサイズ程度の大きさです。プリントは両面ガッシリとしたラバーインクでプリント。バンドロゴは新旧のデザインが入っていて贅沢な仕様です。

(フロントデザイン)

(バックデザイン)

フロントデザインは初期デザインが鎮座)

(バッグデザインは、近年メインロゴとしても採用されている、スタイリッシュなデザイン)

(生地が厚く縫製も丁寧)

生地は厚めで、洗濯を重ねてもヘタりません。綿100%のおかげか毛玉もあまり出ないので、みすぼらしい感じにもなっていません。今後もガシガシ着倒せるでしょう。両面にプリントが入ってはいるものの、シンプルなデザインで着合わせやすい点もお気に入りです。

(GU/左からセックス・ピストルズ、ヴァン・ヘイレン)

本来バンドTシャツは派手目なくらいがカッコよかったりしますが。奇しくも本アルバムの発売がちょうど10年前、タイトル名が 「Minutes to Midnight=前夜中まであと数分」と、何か因縁めいたものを勝手に感じています。

ただのTシャツでありながら、その背景にあるストーリーを感じさせるアーティストTシャツ。素敵です!*今回ご紹介したアイテムは現在発売されていないと思います。現在GUではアーティストTが格安、かつイケてるラインナップで販売中。まずはチャレンジしてみたいって方にオススメです。