一見シンプルな無地のパーカーですが、細部にデザイナーズブランドならではのさまざまなこだわりが詰まったアイテムです。細かく見ていきましょう。
デザイン

タイプとしては頭からかぶって着るプルオーバータイプのパーカーです。プルオーバータイプには裾がリブになっているものも多いのですが、このパーカーはカットソーのようなデザインになっています。また、着丈は後ろの方が長くなっていて、横に深めのスリットが入っています。
この裾のデザインによって、中に着たカットソーをキレイにレイヤードさせることが出来ます。前の裾やサイドのスリットから適度にインナーが見えるように計算されているため、白やネオンカラーのカットソーと合わせれば、差し色で簡単に雰囲気を変えることも可能です。
秀逸なシルエットが魅力

上記の写真で、フードがキレイに立ち上がっているのがお分かり頂けるでしょうか。パーカーのフードが立ち上がるメリットは、顔周りに布が集中することによって視覚効果で小顔に見えやすく、全体の印象としてもスタイルよく見せることが出来ます。
フードを立たせるためには一般的には生地の厚みが必要です。これは生地が薄いとどうしても着た時にフードがぺたんと寝てしまうためです。ただし、生地を厚くした場合は洗濯時にフードが乾きにくいというデメリットも抱えることになります。
その点このパーカーはコットン85%、ポリエステル15%の混紡素材で薄い生地ながら、フードのパターンで立ち上がるように計算されて作られています。このような点もデザイナーズブランドならではのこだわりと言えるでしょう。また表裏同じ素材感のダブルフェイスになっているので、滑らかな着心地を実現しています。
ラインナップ

色展開はブラックとダークグレー、サイズは1~3までの3サイズ展開です。身長177cm64kgの筆者でサイズ2、色は黒アウターのインナーとしての使い方も想定してダークグレーを選びました。
また、商品展開としてクルーネックのプルオーバータイプとジョガーパンツも展開されており、セットアップとしての着用も可能です。ただし本アイテムはエクスクルーシブアイテムという位置づけのため、公式オンラインショップと旗艦店である代官山店のみでの販売となっています。

パーカーは老若男女問わず、世間一般に広く浸透しているアイテムです。日常的に使いやすく便利なアイテムですが、それ故にただ着るだけではオシャレに見えにくいものでもあります。
その点こういったフードやシルエットなどの細部にこだわったパーカーはさっと羽織るだけで様になりやすく、周囲との差別化にもつながります。定番のアイテムだからこそ、こういったブランドのこだわりが詰まった一着をワードローブに加えてみるのもいいのではないでしょうか。価格は2万7000円(税込)