現在は、ユニクロやGUでも素晴らしいコートが手に入ります。しかし、ファッション好きであれば、やはりたまには奮発して一張羅のコートが欲しいもの。ただ憧れのインポートブランドや、ハイブランドのコートはあまりにも高くて手が出ません。
そこでオススメなのがアウトレットです。その中でも稀にサンプル品というものがあり、かなり格安で入手することができます。サンプル品とは正規品を作る前の試作品です。同じ形が正規に流通することもあれば、試作段階では採用されずにドロップすることもあります。
本来は、実際に店頭に並ぶ前のものなので、店舗には並びませんが、アウトレットではたまにこういったものが陳列されていることがあるのです。お値打ち価格で購入できるため、普段は手に届かないブランドのものが買えるので、探してみるのも一つの手段です。
今回レビューするのはイギリスのバブアーのサンプル品でマキシ丈ステンカラーコートです。ちなみにお値段は9万円のものが4万円(+税)でした。
素材について
コートにはストライプの線が全体に入っています。ただこちらは線がプリントされているのではなく、織られているので、近くで見るとうっとりするほどの高級感があります。プリントではないので余計なカジュアル感はなく、模様という認識が正しいかもしれません。
また触り心地も柔らかではありますが、羽織った時の暖かさも流石バブアーといった作りです。というのもこちらはフォックスブラザーズというイギリスの老舗テキスタイルメーカーのウール100%のフランネル生地を贅沢に使ったものだからです。普段使いのネルシャツなどの生地でも十分なのですが、一度歴史あるブランドの生地に触れると、その違いがかなり分かります。
デザインについて
襟付きのステンカラーコートでボタンは一番上のボタン以外はすべてボタンが隠れる比翼仕立てになっています。ポケットが2つ腰あたりについており、これもぱっと見ではわからないようにデザインされています。また内ポケットもついています。
このあたりのデザインは通常のステンカラーと同じですが、大きな違いは約110㎝というマキシ丈にあります。非常に長い丈なので通常のコートと比べるとよりフォーマルなイメージがあります。プリントではなく織りであることと、着丈の長さにより何も考えずに着てもサマになるというメリットがあります。
ちなみにボタンに関してはプラスチック製ですが、ムラのある模様を表現しており、こちらも特に安っぽさはありませんでした。ちなみにサイズは38相当で、日本では大体Mサイズに該当するものです。
サンプル品の欠点
サンプル品は洗濯のタグなどがついていないものも多く、サイズが合わなかったり、そもそも商品として売られなかったというものもあります。そのため購入する時にはある程度店員の話を聞いて、自身の審美眼も必要になる部分はあります。
しかし良品も間違いなくあります。アウトレットではたまにサンプル品を多く出すセールというのも存在します。アウトレットに行った際は立ち寄ったお店でそういったものがないかチェックしてみることをオススメします。
ちなみにですが、こちらのコートは店員さん曰くドロップしており市場には出回らなかったようです。そういった1点ものとまではいかないものの入手しにくい製品が手に入るのもアウトレットの醍醐味ではないでしょうか。