ビームスのストレッチチノジャッケットは使いやすい定番品!

メンズファッションで一番大事なことは「ドレスとカジュアルのバランス」です。街着としてキメすぎにならず3シーズン使えるビームスの定番アイテム、カジュアルジャケットの「ストレッチチノ2Bジャケット」1万7900円(+税)を紹介します。

デザインは仕事着としても着用できるジャケットですが、シワができるチノ素材なので、ジャケットでありながらカジュアル要素があり、街着として非常にバランスのとれたアイテムになっています。
※「ドレスとカジュアルのバランス」については下記を参照して下さいhttp://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

なお、セットアップで使えるボトム「ストレッチテーパードチノ」もビームスの定番で年間2万本も売れる商品になってます。「ストレッチテーパードチノ」に関しては下記にて紹介していますので、参考にして下さい。

年間2万本も売れるビームスの定番パンツ「ストレッチテーパードチノ」

2017.09.02

各パーツを「ドレスとカジュアル」で考える

まずはラぺルと呼ばれる襟を見てみましょう。ダブルスのジャケットやタキシードのラペルを見ればわかるとおり、礼式で使用するラペルは広くなっています。広くなっているラペルは重厚感があって、よりドレスライクに見えます。

しかし、「ストレッチチノ2Bジャケット」はラペル幅が狭く、カジュアル寄りになっています。

また、仕事着や礼式で使われるものは肩が大きく見えるように肩パットが入っていますが、こちらのジャケットは肩パッドが入っていません。そのため、リラックス感があり、こちらもまたカジュアルな印象です。

ポケットはフラップポケットと呼ばれる通常のスーツで使われる仕様です。フラップポケットは雨やほこりが入ることを防ぐためにつけられているものです。カジュアルなポケットといえば、パッチポケットといって、後から張り付けたような形状のものを指します。本アイテムをパッチポケットにすると、カジュアルに寄りすぎるためか採用はされていません。

袖は本切羽といって、ボタンが外れて袖が捲れる仕様です。仕事着のスーツでは、ボタンこそついていても飾りで袖が捲れないものもあります。元来、ジャケットの袖口が開かないものだったようなのですが、ナポレオンの時代にロシアへ侵攻した際、寒さで兵士たちが袖口で鼻水をぬぐっていたのをナポレオンがよしとせず、その仕草をやめさせるためにボタンをつけたという説があります。

ドレスとカジュアルでいうとボタンを閉めておけば仕事着で使用しているスーツと同じですが、ボタンを開いて袖をまくるとカジュアルな着こなしが可能です。

背中の切れ込みですがセンターベントと言って、背中のセンターに裾に向かって切れ込みあるものになっています。ベントは仕事着用のものは他にサイドベンツと言って、背中の左右に切れ込みがあるものもあります。センターベントもサイドベンツもスーツを着用しても動きやすくなっています。

なお、礼式で使用するタキシードには背中の切れ込みがなくノーベントというものがあり、切れ込みが入っていなければ、よりドレスライクになります。

以上のように、本来ドレスライクアイテムであるジャケットをデザインでカジュアルダウンしたものになっています

素材とサイズ感、カラー展開

素材は綿95%、ポリウレタン5%で、ストレッチが効いた素材です。なお、チノ素材なので、通常のウールのスーツとは異なり、ゴワゴワした感じになっています。メリットは生地が硬く丈夫でストレッチが効いているので、着用していて体形をごまかせるのと、着用時にストレスを感じません。

その半面、シワがつきやすいので、ドレス感はありません。あえてカジュアルライクに寄せたつくりになっているということです。

筆者は168cm、60kgでSサイズを著用しています。着丈69cm、肩幅40.5cm、身幅48.5cm、袖幅58cmで、かなりタイトな著用感で使用しています。

なぜタイトに着ているのかというと、サマになるシルエットの代表であるIラインやAラインをつくるためです。また、少し小さめであってもストレッチが効いているので、きついと思うこともなく、生地が硬いためピチピチに見えることもありません。Mサイズがジャストサイズで、若干ゆとりがある感じになります。

写真はSサイズ着用でシルエットはAラインになるようにしています。今の流行は少し大きめなので、Mサイズくらいの大きさで着用してもいいと思います。キレイ目にしたいなら、少し小さいサイズ、今流行のシルエットにしたいなら、リラックスシルエットになるようにジャストサイズまたは少し大きいサイズを着用するのがいいでしょう。

カラーの展開はグリーン、ベージュ、ネイビーの3色です。デザインと素材でドレスライクなアイテムをカジュアルに寄せることでハイブリッドなアイテムになっています。そのためボトムスはスラックスやデニムにもコーディネイトしやすいと思います。

なお、ビームスの人気商品の「ストレッチテーパードチノ」と合わせてセットアップにしてもキメすぎにならないので、セットアップで着用するのもオススメです。

ミッチ100

この記事を書いた人

ミッチ100

身長167cm 体重59kg 靴24.5cm

40代大人メンズを目指しキレイめコーデを実践中。人生もファッションも「シンプル イズ ベスト」がモットー。足が小さいのでいい靴が見つけづらいのが悩み。