昨年ごろから夏のトレンドになりつつある革製のグルカサンダル。その中でもオススメなのが、BICASH(ビカーシ)#047。レザーシューズ感覚で抵抗なく履けるそのポイントと使用感を交え、レビューしたいと思います。
素材とデザイン

まず素材はバッファローレザー100%で、厚みは甲を覆うアッパー部は約2mm、かかとを覆うバックステェイ部分が約3mmとしっかりしています。テカリのようなものはなく、マットな質感で暑い季節に適した見た目になっています。
1枚の牛革から作り上げているアイライニング仕様とのこと。ただ細かい製法がわからずともレザーが贅沢に使用されているのが見た目からもわかります。編み込みのつくりでありながら、足元全体を覆うようなシルエットになっています。そのため、通気性を確保しながら肌の露出が極力控えられています。
足を覆いこまず、紐やバンドで固定する履物のことをサンダルと指します。そのため、グルカサンダルまたはレザーサンダルも肌が露出するのが普通です。そこが涼しげで季節を感じられるところではあるのですが、あまり肌の露出が過ぎるとカジュアルな度合いが強くなってしまいます。
また革靴の代わりに履こうとしたとき、ある程度年齢がいっていると抵抗感を持ってしまうのではないでしょうか。その点、このBICASHのグルカサンダルは極力通常のレザーシューズに近い感覚で履け、かつ暑苦しさを感じさせないつくりになっています。
細かい部分ですが、つま先部分にあたるトゥ部分の丸みも絶妙です。
サイズ感と着用時の注意

筆者は通常、26-26.5cmあたりの靴サイズ(コンバースは26.5cm)ですが、こちらは42(26.5-27cm相当)を選びました。若干余裕がありますが、足首にストラップ部分があるので、ジャストサイズではなくてもスリッポンのように脱げる心配はありません。
ただ初回時にストラップを一番きつくしてしまったところ、くるぶしの下の部分にバックステェイ部分の革の淵部分があたって、靴擦れのようになってしまいました。ただストラップを一つ緩めたところ、また革がやわらかくなったこともあり、2度目からは快適に履けています。
また靴底もレザーになっているため、そのままだとすべりやすくなっています。歩き心地や耐久性の面からも裏に滑り止めのラバーを張るといいでしょう。ミスターミニットなどの街中の靴のお直し屋さんにて3000円程度でつけてもらえます。
重宝する仕様と幅広いユースシーズン

靴はファッションの印象を整え、また人の目が留まりやすい重要な要素です。以前、カジュアル用の革靴を一足持っておくと便利だと紹介しましたが、夏場に革靴だと少々暑苦しく感じてしまう場面があります。
ただ夏場は半袖・Tシャツなど自然とカジュアル要素に傾きがちなため、フォーマル感があるドレスライクな履物は一層重宝するでしょう。そこでグルカサンダル。グルカサンダルはサンダルでありながら、素材に革をつかうことにより、カジュアルになりすぎない使いやすいハイブリットアイテム。
その中でもこのBICASHのグルカサンダルはどちらかというと、『サンダルに革素材を使った』というより、『革靴をサンダル風にした』といった方が近いアイテムです。普段サンダルを履きなれていない人にも、また普通のサンダルでは物足りない人にもオススメできます。
定価1万4040円(税込)がいまZOZTOWNならセール価格8424円(税込)と手の出しやすい価格になっています。サンダル然としていないため、春過ぎから暦上の夏が終わった9月ごろまで靴下と合わせれば、長く楽しめるでしょう。定価でも損はしませんので、ぜひ抵抗感なくトレンドを楽しんで下さい。