ビルケンシュトックのアムステルダムは最高のルームシューズ!

ビルケンシュトックを室内履きにしていると聞くと驚くでしょうか? 革靴やスニーカーには投資をする方であっても、ルームシューズやスリッパはおざなりという方も多いはずです。筆者は、次の日に疲れを残さぬよう家の中ではリラックスをするために自分の足になじんだルームシューズで過ごすということを信条としています。自宅に帰り、足を入れた瞬間に安心感が得られ、不思議と落ち着くルームシューズこそビルケンシュットックのアムステルダムなのです。筆者が2年間履いた感想を紹介します。

ブランドについて

ビルケンシュトックはドイツ発祥で240年以上も歴史があり、世界トップ5に入る靴ブランドです。90か国で販売されていますが、日本ではとくにサンダルメーカーとして知られ、世界各国の都市の名前を冠したモデルが特徴です。日本では「アリゾナ」「マドリッド」「ボストン」といったモデルが人気です。

解剖学に基づいてデザインされ、足の形状に沿ったアーチ形のフットベットを使用しているためフィット感を高める工夫がされています。靴底にコルクが使用されていることが多く、履くたびに使用者の足の形に合わせて形状が変化しなじんでいきます。本国ドイツでも医療と密接に結びついた「健康靴」「矯正靴」といった位置づけの商品として広く愛用されているためです。

デザイン・機能性

ルームシューズであるアムステルダムもデザイン性の高さは他のビルケンシュトックのモデル同様にアーチ形の足の形状に合わせたフットベットを使用しており、履き口は広く足もスッと入れやすい造りです。現在展開しているカラーバリエーションはアンスラジットとライトグレーの2種類。筆者はアンスラジットを購入し使用いたしましたが、実際黒に近いチャコールグレーのため汚れが目立ちにくくフェルト部分の生地の痛みといった消耗度合いが分かりづらいのでオススメです。


(全体写真:俯瞰)


(全体写真:側面)


(形状へのこだわり)


(素材へのこだわり)
http://ec.benexy.com/brand/about/function

アッパーにはフェルト生地を使用しているので、冬場は保温性を損なうことなく、足元を冷やさずに素足でも履くことができます。暑い夏場は多少蒸れますが、着用し続けることが困難ということはありません。年間を通して快適に過ごすことができます。

素足で履いてもフェルト生地の毛足が短いためウールのようにチクチクしたりすることもないためストレスとは無縁。2年間使用し、フェルト生地が経年劣化により表面にごみが付いたり、毛玉ができたりしましたが生地表面の強度には問題なく穴が開いたり、ほつれが出たりといった事はありませんでした。

ソール

ソールはフローリングを傷つけにくいEVA素材(合成樹脂)を使用しております。そのおかがでフローリングの床でもグリップ力が高いため布素材のスリッパのように滑ってしまうことはなく、水に強く軽量でゴムのように柔らかく弾力が

あります。ソールに関しては下の写真をご覧いただいてお分かりになると思いますが2年間使用しても目立った劣化は特に感じることはありませんでした。

履き心地

ビルケンシュトック特有のコルクによるフットベットがクッション性を高める役割を果たしております。最初は少し硬いかなと思うところはあります、が履いていくうちに足の形に合わせてコルクがフィットしていくため、その違和感は1週間程度で解消されます。筆者は他にもビルケンシュトックのサンダルを持っていますが高いヒールカップによるホールド感のおかげで足全体を包みこむような安心感と足を通した瞬間の落ち着きを与えてくれます。

筆者は普段革靴で39(25㎝)、スニーカーで26cmを履いていますがルームシューズの場合はスムーズに着脱ができ、かつ歩行時に脱げることがないサイズ感を重要視したため41(26.5㎝)を履いています。サイズ選びは1~2サイズ上でもまったく問題ありません。

耐久性

フェルト部分は生地も厚めで丈夫なのですが、耐久性の面ではソールとフェルトの接合部分です。履き方にもよりますがソール部分を曲げるような立膝のような姿勢をとる機会が多いとソールを曲げる事になります。コルクはスニーカーのように弾性のあるソールではないためひびが入ってしまったり、接合部分に負荷が掛かると写真のように接合部分にダメージを与える事になり、接合部分が剥がれてきてしまうので要注意です。

これはアムステルダムに限らずビルケンシュトックのサンダル全般にも言えることですが、ヒールカップに体重が掛かるとコルクが剥がれ、ヒールカップが削れてしまう要因となりえます。ただし総合的には耐久性の面で若干の不安要素はありますが日常生活で注意して使用すれば問題ないレベルです。

アムステルダムはビルケンシュトックの特性・個性を満遍なく搭載したルームシューズです。しっかりとした分厚いソールと安定感のある履き心地は、ルームシューズにこそ必要な機能だったのです。

価格は9180円(税込)、男性向けには幅広タイプ/Normalがおすすめです。女性向けの幅狭タイプ/Narrowはシャープな印象を持つシルエットになります。

 

mitsu

この記事を書いた人

mitsu

身長163cm 体重53Kg 靴25.0cm

ミニマムな体型に合う服、ミニマルなクローゼットを意識して、長く着られるシンプルでベーシックなアイテムを選ぶのがモットー。パパになっても楽しめるファッションを意識しています。35歳、既婚。