筆者が手に取って合わせているうちにみるみる気に入ってしまったBox&Coxの巾着バッグPurseを紹介いたします。なんといってもその特徴的な見た目である巾着型、そして独特なレザーの表情にやられてしまいました。順番に見ていきましょう。
丸みを帯びたかわいらしい印象のシルエット

筆者がぱっと見た時の印象としては、かわいい!と感じました。ころんとして柔らかく、良い意味で気が抜けた印象があります。巾着型という点もそのイメージを加速させている要因の一つでしょう。しかしかわいいという印象は時に子供っぽいにつながることもあります。
その点このアイテムは素材をレザーにすることで、大人っぽい緊張感を加えています。形状こそカジュアル感がありますが、素材でドレスライクにしてバランスを取ったハイブリッドなアイテムと言っていいでしょう。様々なコーディネートに合わせやすい点が高ポイントです。

(レザーの紐は約30㎝)
手に持つときは口元の紐を持ってぶら下げるように持つことになります。ある程度長さのある紐なので、普通に持つとぶらぶらとひざ下で揺れます。これでもいいのですが、手元でひと巻きしてもつとひざ上あたりでコンパクトに揺れてくれます。
筆者はこの持ち方が最も気に入っています。手にレザーの紐が巻き付くことでレザーのアクセサリーのような効果もあるのでオススメします。
素材、ディテールをチェック。レザーでありながら表情豊か

このアイテム、ヤギ革によって作られていますが、その表情に特徴があります。写真の通り、細かいシワ模様(シボ)がはっきりと出ています。ともすればレザーアイテムは表面がつるりとしていて、地味な印象になることもありますが、このアイテムはシボによる豊かな表情により地味と感じることはありません。

(とても柔らかいゴートレザー。手で簡単に形が変わる)
さらに表情がありながら仕上げによるツヤ感をはっきり感じる点も特徴です。オイルを含んだ柔らかいレザーになっており、ヒダが美しく出ます。それもありツヤを強く感じる印象となっています。ツヤは光の反射で生じるため、このように立体的なヒダのでるアイテムはよりツヤが強調されるのです。


ステッチはレザーのカラーと統一され、目立たないようにされています。また、口元には金具パーツが使用されています。
このパーツ、アンティークな印象で悪目立ちしせず、レザーの表情と馴染むようになっています。全体としてレザーの良さを押し出せるよう、その他のパーツは脇役に徹しているといったところです。細かいパーツにも配慮があり好印象ですね。
容量は難あり!小物と割り切って使うべし


(20×10cmの一般的なサイズの長財布を入れてみました)
ただし、難点があり、サイズは小さいです。スマホや充電器程度は容易に入りますが、長財布となると……。写真では入ったと思われるかもしれませんが、これ巾着の口が締まらないのです。
またシルエットも長財布の形に歪んでしまうのでせっかくの丸みが生かされません。よって長財布を入れることはやめたほうがいいでしょう。入れるなら二つ折りの財布がベストです。この小さいという難点はこのアイテムの魅力の裏返し。
コーディネートのバランスを逸することなく装飾性を加えることができるのがこの小さいカバンの魅力。機能性を重視というよりはコーデを飾る小物のような感覚で使用するのがいいでしょう。
カラー展開、値段
Box & CoxのPurseはブラック、キャメル、そして今回紹介したディープレッドの3色展開です。筆者はコーディネートに色を加える目的で購入したためディープレッドを選びました。値段は1万800 円(税込)です。巾着型でかわいらしい印象なのにレザーで大人っぽいハイブリッドアイテム。ぜひトライしてみてください。オススメします。