モダンな雰囲気をまとったチャンピオン×リップヴァンウィンクルのスウェットシャツ

メンズファッションにおける秋冬のトップスといえば、「シャツ」、「ニット」、「スウェット」の3つが主なアイテムといえ、三者三様、それぞれに良いところがあります。

「シャツ」はスーツにも使われるドレス要素の一番強いアイテムであり、大人っぽく、清潔感のある印象を与えやすいところがポイントです。特に秋冬のシーズンでは、生地の表面を起毛させたネルシャツや縦うねが特徴的で独特な艶感のあるコーデュロイシャツなどをチョイスすると季節感と相まって、よりオシャレに感じやすいです。
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「ニット」は秋冬シーズンの代表的なアイテムの1つであり、デザインも多種多様で非常に面白い。ドレスライクな雰囲気を重視する際には細かい糸で構成されたハイゲージニット、カジュアルでリラックスな印象を重視する際には太い糸で編みこまれたローゲージニット、使われる糸の太さや編み込み方の違いによって、コーディネートに幅を持たせてくれます。

「スウェット」はとにかく使い勝手がいい。元来はスポーツ選手が競技前後に着用していたものであり、伸縮性、吸汗性、防寒性にも優れています。スウェットは厚手で丈夫な生地で構成されているため、多少、雑に扱っても早々にダメになるモノでもないので、気兼ねなく着られるところもありがたいですね。

特に、スウェットに関しては、シンプルなアイテム同士をカッコよく着こなす「ノームコア=究極の普通」のトレンドで需要が高まり、いろんなブランドがスウェットシャツを作るようになりました。

それに伴って、スウェットシャツのデザインも多様化が進み、シルエットや素材に工夫をこらしたスウェットシャツが生み出されていきました。今回の記事では、モダンな雰囲気をまとったチャンピオン×リップ ヴァン ウィンクルのスウェットシャツをご紹介します。

チャンピオンとリップ ヴァン ウィンクル

チャンピオン(champion)といえば、アメリカンスポーツカジュアルブランドの代表格。特に、チャンピオンのスウェットシャツは、「キング・オブ・スウェットシャツ」と呼ばれるほどの人気を博しています。

元々は、アメリカのミシガン大学がスポーツ部のウォーミングアップ用のウェアとしてチャンピオンのスウェットシャツを取り入れられたことがきっかけで一般学生にも広がり、ファッションアイテムとして認知されるようになりました。

チャンピオンのスウェットシャツは、非常に丈夫で耐久性も高く、着心地も抜群、さらに伸縮性にも富むため、運動性にも優れています。まさにスウェットシャツの王様。

一方のリップ ヴァン ウィンクル(RIP VAN WINKLE)は、優れたクラフトマンシップで本物だけを創り続ける、「変革」ではなく「進化」を求めるブランドと評されています。その時々の発想を優先させるため、ブランドコンセプトは設けず、素材を吟味してカッティングにこだわったデザインを作り上げているそうです。

ものすごくこだわりのあるブランドですね。そんなこだわりの強いチャンピオンとリップ ヴァン ウィンクルのコラボアイテムは、まさに本物の逸品といえるでしょう。

伝統あるチャンピオンとスタイリッシュなリップ ヴァン ウィンクルのタグが並ぶ姿は、なんとも粋でカッコいいです。

モダンでスタイリッシュな雰囲気はデザインにあり

今回、ご紹介するスウェットシャツには、一般的なスウェットには無いモダンな雰囲気が備わっています。その雰囲気はこだわり抜かれたデザインから生まれています。

まずは、首元。一般的なスウェットシャツにはガセットと呼ばれるV字のパーツが施されています。ガセットとは、汗止めと伸縮補強のために衿の下につけられたものなのですが、ご紹介するスウェットシャツではガセットが省略されています。これによって、一般的なスウェットシャツと比べて、スタイリッシュな雰囲気に仕上がっています。

さらに、ネックのリブも細めで開き具合も少しゆったりしているため、大人っぽくセクシーな印象も兼ね備えています。

次に注目すべきは袖のデザイン。一般的なスウェットシャツでは、袖の先端はリブ仕様になっているのですが、こちらのスウェットシャツはロングカットソーのような袖の作りになっています。リブ仕様のように締め付けがないため、着用した際にリラックス感が醸し出されるのが特徴です。

さらに、上記の写真のように、袖先を折り曲げることによって、裏地の白をみせることができ、スタイリングのアクセントとして用いることができるところもポイントです。

また、袖部分にはチャンピオンのロゴが施されています。ロゴにはスウェットシャツと同じグレーカラーが用いられており、非常に品良く仕上がっています。

最後は裾のデザイン。こちらも、一般的なスウェットシャツでは、リブ仕様になっていることが多いですが、今回のスウェットシャツにはリブは付いていません。さらに、裾の側面にはスリットが入っているため、体のシルエットを隠すことができる仕様となっています。

30歳を過ぎると、どうしても体型が崩れてしまいがち、こういった体型を隠すことができるデザインのアイテムは大変重宝します。

総じて言えることは、今回、ご紹介するスウェットシャツは、生地感は一般的なスウェットシャツそのものですが、デザインはロングカットソーのようになっているということです。

さらに、リップ ヴァン ウィンクルの真骨頂であるこだわりのカッティングによって、モダンでスタイリッシュな雰囲気に仕上がっているのだと感じました。これこそ、コラボアイテムならではの魅力ではないでしょうか。

定番カラーの「グレー」でも、美しい表情と色味

スウェットシャツといえば、やはりグレーが定番のカラー。素材は綿100%で、一般的なスウェットシャツと変わりませんが、筆者の個人的な印象では、チャンピオン×リップ ヴァン ウィンクルのスウェットシャツは、生地の詰まりが細かいように感じます。

そのため、一般的なスウェットシャツとは異なり、生地の表面がツルっとしており、ほのかに艶感がある仕様になっています。肌触りも同じくツルっとしていて、一般的なスウェットのようにガサつくような印象はありません。

艶感はドレスライクな要素の1つであるため、こちらのスウェットシャツも大人っぽい雰囲気に仕上がっています。購入してから十数回は洗濯をしていますが、その風合いは今でもきちんと保たれています。この耐久性の高さもスウェットならではのメリットですね。

ビッグサイズを選んで今っぽく

さて、今回のスウェットシャツは、昨今のトレンドを意識してビッグサイズのモノをチョイスしました。普段は「S」サイズを着用する筆者ですが、今回のスウェットシャツに関しては「L」サイズにしました。

詳細な寸法は、着丈:70cm、身幅:53cm、肩幅47cm、袖丈:60cm、袖幅:12.5cm。腰回りを隠せるくらい長めの着丈にゆったりとした身幅で体型をカバーしています。

「L」サイズを選んでいる以上、袖丈は余ってしまいますが、手首がみえるくらいで2回ほど折り曲げました。裏地の白がコーディネートのアクセントとして活躍してくれています。また、少し広めのネックによって、コーディネートにリラックス感と余裕感が加わります。

ただし、ネックからインナーが見えてしまうと、上記の効果が薄れてしまうため、インナーにはタンクトップやUネックカットソーなどの首回りが広いモノを選んでいます。

こういった細かい配慮がビッグサイズのアイテムを攻略する際のポイントの1つだと感じています。

細かなディテールが印象を左右する

今回の記事にてご紹介したチャンピオン×リップ ヴァン ウィンクルのスウェットシャツは、上述した通り、デザインや素材感に非常にこだわりを持って作られた逸品です。パッと見て、明らかな違いがあるようなアプローチではありませんが、細かなディテールの違いの積み重ねによって、一般的なスウェットシャツにはない魅力を生み出しています。

神は細部に宿る、とはまさにこういったアイテムを指すのでないでしょうか。

こちらのスウェットシャツの価格は、8000円(+税)と比較的購入しやすい金額となっています。また、過去のコラボアイテムも古着やオークション等で見かけることも多いため、お得にゲットするのも良いかと思います。