チルコロのインディゴTシャツはブランドの技術力が伝わってくる逸品

CIRCOLO 1901(チルコロ 1901)とは、ジャージー素材のアイテムをメインに展開しており、染色やプリント、ウォッシュなどの加工技術が高いブランドとしても知られているイタリアブランド。

まるでスウェットのように着ることができる、ジャージー素材のジャケットなどが特に有名ですね。今回ご紹介するヘンリーネックのTシャツも、同ブランドの定番商品の一つ。ちょうど1年前、一目惚れで購入した物ですが、同ブランドらしさを窺うことのできる逸品です。

CIRCOLO 1901(チルコロ 1901)のTシャツとは

チルコロではTシャツ、特にヘンリーネックのTシャツも、毎年展開されている人気のアイテム。通常、チルコロのTシャツはジャージー生地が特徴で、生地にポリウレタンが8%混紡されているので、これがよく伸びて身体にフィットしてくれます。

有名どころではBEAMS(ビームス)などでも取り扱われているので、もし見かけたらちょっと触ってみてください。肌触りもちょっと面白いので、「おっ!?」となるはず。

しかし、今回ご紹介するインディゴカラーだと、インディゴ染めの魅力が十分に発揮されるように、生地は綿100%になっています。なので、通常のチルコロのTシャツほど柔らかく伸縮性はないですが、少し厚めの生地で肌触りもサラサラして気持ち良く、これはこれで良い生地感になっています。

さて、インディゴカラーのヘンリーネックTシャツですが、ご紹介するのはビームスのBrilla per il gusto(ブリッラ ペル イル グスト)というラインの別注モデルです。チルコロの通常のラインナップには、インディゴカラーのTシャツは半袖しかありませんが、これは長袖ver。

昨年のモデルなので、同じ物はもう販売されていませんが、半袖のタイプや、インディゴカラー以外のTシャツは半袖も長袖も両方販売されているので、このアイテムが気になった方は是非チェックしてみてください。

鮮やかなインディゴ生地 経年変化が楽しめるが、色落ちが激しいので注意!

最も注目すべきなのが、このインディゴ染めされた生地。インディゴ染めというともう少しダークトーンの、デニムっぽい色を想像されるかもしれませんが、これは鮮やかなインディゴブルー。めちゃくちゃ綺麗に染まっているので、最初に見た時はびっくりしましたね。

もちろん、生地を綺麗に染めるためには、生地自体の品質も重要になってきます。先ほど言ったように少しだけ厚みを感じる綿100%の生地で、美しい艶があります。目が細い生地で、素材の良さを謳った製品ではありませんが、なかなか良い素材を用いていますね。

また、ウォッシュ加工されており、新品時から全体的に綺麗に色落ちしていました。生地全体が少し霜降りのようになっているところも魅力的ですし、ボタンの周辺などは特にアタリ具合が素晴らしいですね。

チルコロは本当にインディゴ染めとウォッシュ加工が上手いです。

このように、バインダーの部分なども色落ちして良い味になっています。細かいところですが、バインダーにはステッチが2本入っていますが、このステッチの糸も鮮やかなインディゴ色に染まっていて近くで見るととても綺麗です。

また、インディゴアイテムなので経年変化が楽しめるのも魅力の一つ。最初からある程度色落ちしていましたし、購入時の写真を撮っていないので正確にはわかりませんが、洗濯するごとに徐々に薄くなってきているような気がします。

その経年変化が楽しめるのは良いのですが、その反面、色落ちが激しいというデメリットがあります。本当にとてつもないので注意してください(笑)。

私は白のパンツと合わせたりすることが多いのですが、一度着用しただけでも、ベルトループのあたりにしっかりと色が移ってしまいました。洗濯しても落ちないので、仕方ないと割り切って、このTシャツを着るときはその色移りしたパンツを穿くようにしています。

間違えて白Tシャツと一緒に洗濯してしまったときは、Tシャツが全体的に薄っすら青みがかってに出てきました。薄い色のアウターのインナーにしたりなどは、恐ろしくてとてもできませんね。

このTシャツの最大の魅力である美しいインディゴカラーですが、最大のデメリットにもなりうるので注意してください。

特徴的な5ボタンのヘンリーネック

チルコロのヘンリーネックTシャツで特徴的なのが、ボタンが5つあること。ボタン一つ一つは小さいですが、これが程よい首元のアクセントになってくれます。首元というのは、ファッションにおいて最も目立つと言っても過言ではない箇所。一見普通に見えますが、普通じゃないデザイン。

ボタン自体は、貝ボタンで高級感があります。程よく厚みがあり、小さいながら存在感がありますね。また、ヘンリーネックのTシャツというと、子供っぽい印象の物も多いですが、このTシャツのように、変な切り替えが無かったり、ボタンが目立ちにくいと大人っぽくなります。

ボタンを全て閉めると浅めのVネックのような印象に。閉めて着るのももちろん良いのですが、私はヘンリーネックのTシャツは開きて着る方が好きですね。

シャツのボタンを2つ開けるように、ヘンリーネックのTシャツも2つ開けることが多いです。3つくらいまでならギリギリ許容範囲かもしれませんが、セクシーになりすぎないように、ボタンの開けすぎにはご注意ください。

計算された、身体を美しく見せるシルエット

インディゴ染めやヘンリーネックといったディテール、アメリカらしさを感じるTシャツですが、シルエットはさすがイタリアブランドといったところ。決してピチピチにはならない程度に細身に作られており、色気を感じさせてくれます。

袖も細く作られており、身体を綺麗に見せられるように計算していますね。これは長袖ですが、半袖のタイプも、袖の長さが短く、細く作られているので、腕を長く、そして太くたくましく見せることができます。

私は、普段TシャツはMサイズでジャストな場合が多いですが、チルコロのTシャツもMサイズでちょうど良いです。Mサイズだと、寸法は実寸で、着丈70cm、肩幅43cm、身幅50cmになります。

生地感、ディテール、シルエット、全てのおいてこだわりを感じるTシャツ

鮮やかで綺麗にインディゴ染めされた生地、5ボタンのヘンリーネックという特徴的なディテール、身体を美しく見せるシルエット、どれも魅力的なチルコロのTシャツ。

全く同じ物はもう販売されていませんが、半袖のタイプや、他カラーの半袖・長袖はまだありますね。価格は1万6200円(税込)。今回ご紹介したビームスの別注モデルも、おそらく同じ価格だったと思います。

チルコロのTシャツ、おすすめなので是非手に取ってみてください。