2大防水スプレーを徹底比較!高級なコロニルと安価なアメダス、結果は?

革靴に使う防水スプレーは、正直違いがわかりません。筆者も以前はなにも考えずに、安いという理由で「アメダス」を使っていました。そこで、今回は百貨店の靴売り場等でもよく見かける「コロニル」の防水スプレーと徹底比較します。この検証を元に筆者は愛用すべき1本が決まりました。

値段と使用感

まずは値段を見てみましょう。

「アメダス」の方はサイズの違いもありますが今回用意した420mlのタイプは定価で2160円(税込)です。

一方「コロニル」も同じく定価で2160円(税込)ですが内容量が200mlと、アメダスの半分以下となっています。価格だけ見ればアメダスに軍配が上がります。

さて、実際の使い心地はどうなのか。これはコロニルに軍配が上がります。アメダスは噴霧の力が弱く、一方のコロニルはスプレーらしくしっかりと量も十分に出るので靴に吹きかけやすいです。粒も明らかにコロニルの方が細かく、靴全体にまんべんなく吹きかけることができます。

実際に使ってみる

なにより気になるのは実際に靴に吹きかけると違いはあるのか、この部分でしょう。という事で手持ちの革靴を使って比較してみます。

 

今回はパドローネのバックジップブーツを使いました。素材はいわゆるカーフレザー。中でもキメが細かく艶が強いタイプです。詳しく気になる方は本サイト内のこちらの記事をご覧下さい。

パドローネバックジップブーツならMIDWEST別注を買うべし

さて、どちらも取り扱い方法に記載がある通りに使ってみました。

まずは吹きかけて乾かしただけの状態です。写真から向かって左側がコロニル、右側がアメダスです。

(こちらがコロニル)

(こちらがアメダス)

少しアメダスの方が乾いた粒の大きさが目立つでしょうか。そしてこちらは柔らかい布で少し磨いた状態です。写真では伝わりにくいのですが、コロニルの方が艶が出ており、逆にアメダスは吹きかける前と比べて少しだけ曇ったようにも見えます。

日光に当ててみました。左側がコロニル、右側がアメダスです。日光を当てると、その違いは写真でも伝わるくらい分かりやすくなります。

(こちらがコロニル)

(こちらがアメダス)

写真中央あたりに粒の跡がうっすら斑点模様になってしまっているのが分かると思います。これは粒子の細かさに秘密があります。粒が大きいほど乾くのが遅くなり、跡として残りやすくなります。一方で粒が細かいほど靴に付いたときに瞬時に乾き、跡として残りにくくなります。

実際の防水効果

防水スプレーで重要な効果はご覧の通り、どちらも十分効果を発揮してくれました。傾けるだけで水は落ち、乾拭きをすると元通りとなりました。

また、今回スエード製の靴にも同様に比較をしてみましたが、カーフレザー程の見た目の違いはなく、防水効果も同様の結果となりました。

お気に入りの革靴にはコロニルがオススメ

また、コロニルには栄養成分も含まれています。この栄養成分は革靴の表面が干からびて見た目がカサカサしたような状態になることを防ぎます。これはアメダスには含まれておらず、長期で使うと違いが出てくることでしょう。

このような理由から、筆者はお気に入りの革靴にはコロニルの防水スプレーをオススメします。多少値段は高いですが、ムラなく吹きかけやすく見た目もキレイ、おまけに栄養成分も含まれているので文句なしです。

逆にキャンバス素材等のスニーカーの場合はアメダスでも十分に期待の防水効果を得られます。このあたりは用途によって賢く使い分けるといいでしょう。気になった方はぜひ。