カーリーのアズテックタンク高価ながら試してほしい高品質のインナー

人気急上昇中の国内ブランドであるカーリーから、毎年恒例のタンクトップ、「アズテックタンク」が今年も登場しました。昨年のモデルと比較もふまえてレビューしたいと思います。

インナーなのに存在感あり

タンクトップを1枚で着る場合もあるかもしれませんが、基本的にはインナーというか、下着、肌着としての役割がメインですよね。しかし、このアイテムはインナーながら、周りの人に見せることを意識した構造になっております。

まずは首元のバインダーですが、やや詰まっているため、シャツの下に着たときに襟元から見えやすくなっているのです。

また、裾も弧をえがくラウンド型になっていて、カットソーやシャツの裾からチラリと見せる着こなしが可能。もちろん裾を見せないようにボトムスに隠してもいいので、あくまで選択肢が増えるものと考えましょう。

そうは言っても、タンクトップを見せるなんて恥ずかしい、ありえない、という意見もごもっとも。しかし、このアイテムは下着というより普通のカットソーのようなガッシリしたつくりになっていて、見えても下着っぽさがないので、その点は安心です。

抜群の着心地

このタンクトップのもう1つの特徴といえば、肌にふれる裏地のなめらかな肌触りですね。コットン86%ナイロン13%ポリウレタン1%という生地なのですが、コットン100%かと思うくらいツルツルとした心地よい質感で、着ていて素材の柔らかさを感じます。

タンクトップなどの肌着を探すと、肌触りのイマイチな生地も目立ちますが、そういったアイテムと一線を画す素材感です。気にしすぎじゃないのか、と思われるかもしれませんが、肌の弱い人はもちろん、普段あまり生地の感触を気にしない方々にも違いを確かめていただきたい。

ちなみに、この裏地に関しては2017年のモデルも同じですが、表地の質感はだいぶ違います。去年のモデルは裏地と同様になめらかな生地だったのですが、2018年のモデルはポロシャツに使われる「鹿の子」のようなザラザラとした表情です。

先に述べたように、見せるインナーとして使えるアイテムですので、表地の素材感にこだわるのもわかりますね。

色とサイズ

このタンクトップ、色展開は白と黒のほか、グレーがあります。グレーは非常に人気があり、複数のオンラインショップでも色欠けが見受けられます。2017年のモデルは、紫がかった色みだったのですが、2018年モデルはどちらかというと青寄りで、いわゆるねずみ色に近い発色です。

どちらも安っぽさを感じないキレイな色ですが、去年の紫寄りのグレーの再来を待っていた方も多いはずですので、来年以降も目が離せないアイテムになりますね。

また、サイズ展開は1~4番があり、身長172㎝体重63㎏の筆者はサイズ2とサイズ3を購入しました。見せるタンクトップとして、上に着るシャツなどの着丈によって使い分けようという意図です。サイズ2は着丈66㎝身幅50㎝、サイズ3は着丈68㎝身幅52㎝となっています。

値段と品質

ここまでタンクトップとしてのレベルの高さを述べてきたわけですが、価格もそれなりに高く、4800円(+税)です。たかがタンクトップに5000円も出すかどうかは意見が分かれるところだと思いますが、それだけの価値があると断言できます。

また、タンクトップは何度も洗濯することになりますし、高い買い物をする以上は耐久性も気になるところですよね。そこで、去年購入して何度も着用、洗濯を重ねてきたものがこちら。

裾部分に最も顕著に使用感が出ているのですが、多少の毛羽立ちがある程度で、目立った傷みもなく、耐久性の高さがうかがえます。このあたりはさすが、国産メーカーの強みですね。

ちなみに裾のふち部分ですが、2018年モデルはテーピングにより補強されており、去年のもの以上に頑丈なつくりになっています。たまには高品質なタンクトップに挑戦したい、という方には非常にオススメの逸品です。