初めての革靴デビューに古着のドクターマーチンをおすすめする理由

 最近巷でイエローのステッチが入った革靴を頻繁に見かけませんか? それはドクターマーチンという大人気の革靴ブランドの特徴的なデザインになります。

ドクターマーチンは海外でも根強い人気を誇っています。今回は、ドクターマーチンの中でもアイコン的存在となっている3ホールの1461モデルについてご紹介していきます。

1461の由来は1961年4月1日に誕生したことからそう名付けられています。

スニーカーはもうやめよう

街に出掛けた時や、通っている大学などで、周囲の男性の足元を注意して観察してみてください。ほとんどの人がスニーカーを履いていませんか?

特に大学でお洒落を意識し始めた人達などの間ではNew Balanceなどのおしゃれスニーカーを履いてる人が多く、New Balanceイコール大学生と言っても過言じゃないほどです。

また、New Balanceなどの靴でデザインの凝ったものは定価で二万円近くするものも多く、せっかく大金を出したのに、周りはNew Balanceだらけ。みんなと一緒で安心かもしれませんが、差別化にはなりません。少し大げさなのですが、スニーカーはもうやめましょうという提案なのです。

身近な話で考えてみて下さい。日本では、野球ってすごい人気ですよね。出場する高校の多い甲子園で勝ちあがるのは困難を極めます。一方、クリケットならどうか。実は筆者の高校にはクリケット部があったのですが、県内では無双状態で、一度勝ち上がるだけで、全国大会に出場。その全国大会でも、チームの数が少ないので3勝すれば、日本代表みたいなうそのような話がありました。

この野球とクリケットの関係がスニーカーと革靴の関係なのです。革靴を日常着として履く人はスニーカーに比べて少ないです。革靴を履くだけで簡単に差別化ができるのです。

革靴もビジネスマンが履いているようなものは街着には向きません。スーツは正装なので、緊張感が求められます。ビジネス用の革靴は、先端がとがっているものが多く、ちょっとキメすぎた印象を与えます。

ビジネスの世界では「キメた感じ」、緊張感は優位に働くのですが、街着ではほどよいリラックス感が求められるので、あまり好まれないでしょう。街着には街着に適した革靴があるのです。どれがドクターマーチンです。

なぜ、ドクターマーチンなのか?

 それには三つの理由があります。まず、ソールに注目してみて下さい。

ドイツ人の軍医であるクラウス・マーチン(これがドクターマーチンの由来)が長時間働く労働者のために開発したバウシングソールと言って、中に空気が入っているのでクッション性に大変優れています。

他の革靴と比べてみて下さい、衝撃の吸収性が圧倒的に違います。僕は普通の革靴を履いて、一日中歩いた経験があるのですが、最後の方は足の裏が痛くて痛くて、その場に革靴を捨てて裸足で帰ろうかと思ったくらいに痛みを感じたことがありました。

お洒落には我慢が必要だと言いますが、お洒落で体も心地良いに越したことはないです。ドクターマーチンは見た目は革靴なのに履き心地はスニーカーというハイブリッド性能を持ち合わせています。

二つ目に、とにかく滑りにくいです。ショッピングセンターのフロアなど、ワックスでコーティングされてツルツルになっているところがありますが、ドクターマーチンはラバー製なので滑りにくいです。普通の革靴ですと、革底になっていて確かに高級感はあるのですが、めちゃくちゃ滑りやすいです。

大事なデート中に滑って転んで恥ずかしい思いをするかもしれません。僕も転びそうになった経験があります……。

三つ目に、見た目がかわいいです。

 

男なのにかわいさなんていらないだろうと思われるかもしれませんが、すごい重要です。人間に置き換えて考えてみてくださいよ。

ギャップって大事じゃないですか? ドクターマーチンは革靴であるというクールな一面をもちつつ、先端の丸さと、少しぼってとしたフォルムのかわいさ、さらにはイエローステッチというお茶目さまで持ち合わせています。

どう考えても最強ですよね。男で言ったら一番モテるタイプですよ。はじめは労働者のために誕生したドクターマーチンですが、機能性だけではなくその見た目の良さからイギリス中の大学生たちをはじめとして人気が沸騰し、今ではイギリスどころか世界中に愛用者が存在しています。

また、日本人ファッションデザイナーで海外でも人気を誇るデザイナーの一人に山本耀司さんという方がおられます。

(2017ssヨウジヤマモLook) https://goo.gl/TSD2SY

ヨウジヤマモトというモード感の強いブランドを展開しておられるのですが、先日ドクターマーチンとのコラボシューズを発表され、下の写真のモデルも1461モデルをベースにデザインされています。

https://goo.gl/iW5Hfy

このことから考えても、ドクターマーチンのデザインは有名トップデザイナーの方も洗練されていると捉えられていると言えるのです。

あえて古着で買う理由

私は新品ではなく古着で買うことをオススメしています。当たり前ですが、新品だと二万円を超える靴が、6900円(+税)で買えました。

『ヒルナンデス』にも登場していた巣鴨にあるhumorという古着屋のオンラインショップ(https://goo.gl/E4bLBv)で、コンバースのオールスターくらいの値段で入手しました。

現行のものは2000年にイギリスでの製造が中止されたので、タイ製や中国製が主流です。しかし、中古であればイングランド製のものが多く存在するのです。

イングランド製は、ビンテージの復刻モデルがあるのですが、こちらは、正規品で4万1040円。通常ラインのタイ製に比べ、イングランド製のほうが革質がよく足馴染みもいいと思います。公式サイトhttps://goo.gl/Vo24mw

また、革製品は使うほど独特のツヤやしわが出てきて味が出てきます。ドクターマーチンは人気なので、いくら革靴を履いている人が少ないとはいえ、若い世代では体感値の5割がドークターマーチンなんです。

しかも、3ホールの1461が圧倒的に人気。といった事情もあって、周りが新品のマーチンを履いているなかで、すでにエイジングの進んだマーチンを履くことで差別化ができるのです。絶対に一目置かれますよ。あいつ、いつからマーチン履いてるんやろ、オシャレやなーって。

サイジングと古着ならではの欠点

もちろん、古着の欠点もあります。まず、自分のサイズにあったものを見つけるのが難しい。

僕も男にしては足が小さく、25.5㎝しかないので、UK8の26㎝を購入したものの、履いてみると指一本分くらいの余裕がありました。また、中敷きが摩耗していて、白ソックスと合わせて履くと、中敷きの色が色移りしてしまいました。

そこで、別売りのインソールおすすめします。僕は、少し高いですが、エンダースキーマーという革製品を主に取り扱っているブランドのインソールを敷いています。

インソールによって0.5㎝ほどサイズを調節出来ますし、靴下の汚れも気になりません。ABCマートなどの量販店で購入できる格安のものでもいいでしょう。

靴紐をきつく縛るだけでもかなり改善されると思います。前方部分のラバーのすり減りも少しあったのですが、歩く際には特に気になりませんでした。

最後に少しだけコーディネート例を載せます。

パターン1

とてもシンプルなスタイルですが、ドクターマーチンのおかげでクラシカルな雰囲気にまとまっています。

パターン2


先程はゆるめのスラックスを合わせましたが、こういったスキニージーンズにもきちんとマッチして全体の印象をきっちりと締めてくれます。

若い人は、クラシックなスタイルにもカジュアルなスタイルにも合うドクターマーチンを買っとけってことです。革靴デビューにはもってこいです。とくに僕は、古着でイングランド製のマーチンを激押ししておきます。