マルシェバッグとは、買い物用のエコバッグの一種です。筆者の手荷物はたいてい財布とスマホ程度なので、クラッチバッグでこと足りるのですが、出先で買い物をしたり、防寒用にストールを忍ばせたりする際には、もう少し容量の大きなバッグが必要になります。
しかしこのような用途で考えると、常に大きなバッグを持ち歩くのは合理的ではありません。そこでマルシェバッグの出番です。何しろ基本的にはエコバッグですから、物を入れなければかさばりません。
しかしその半面、ただの袋とも言えるのでポケットもなければ開口部にジップもありません。
近所へ買い物に行くだけならばこれでいいのですが、電車に乗って外出するような場合、財布やスマホを落としてしまう懸念があります。
そこで、ちゃんとポケットが付いていて、かつ口元が止められるものを探していたところ、出合ったのが「ドゥルカマラ よそいきBAG」(1万3000円+税)でした。
こだわりと工夫が詰まった逸品
ちょっと変わったアイテム名ですが、よそいきシリーズとして同素材を使ったコートやセットアップなどの展開もあります。
セレクトショップのスタッフに聞いたところ、同じ素材を多数のアイテムで使うことによってリーズナブルに提供しているブランドとのこと。なるほど合理的ですね。
そんなよそいきシリーズですが、形こそマルシェバッグでありながら普通のマルシェバッグとは一線を画す仕様になっています。まあ、お値段も別次元なのですが……。

筆者が最も重視した貴重品のセキュリティー対策ですが、ジップ付きの内ポケットが付いています。実寸したところ幅27㎝、深さ23㎝と大きさも十分で大きな長財布でも入ります。
実際に使ってみると柔らかい生地で出来たバッグの内ポケットに付いたジップは思いのほか開閉がしづらく、慣れが必要です。


そして口元にホックがついているため開口部を留めることができます。ホック留めなので、完全には閉まりませんが、荷物が飛び出す心配は軽減されます。しかしホックの縫い付けに少々不安があるため、開け閉めの際は注意が必要です。

通常マルシェバッグには薄手のキャンバス地やナイロン素材が使われます。
こちらはウール100%のツイル生地。前出の通りセットアップなどと同じ生地を使っているだけあり、安っぽさは一切ありません。この値段で安っぽいと困るのですが……。

また、きちんと裏地が当てられているのもマルシェバッグとしては珍しい仕様でしょう。裏地にはコットン100%の生地が使われています。

洗濯表記は家庭での洗濯は一切不可。ドライクリーニング可となっています。ウール100%の生地が使われていますから、洗濯の際はクリーニングに出すのが無難でしょう。
結んで使う持ち手が、アイテムの魅力を倍増させる



結んで使う持ち手は、このバッグ最大の特長です。持ち手自体が2つに分かれており、任意の場所で結ぶ構造となっています。つまりマルシェバッグでありながら持ち手の長さを変えられるため、様々な使い方ができるようになっています。荷物の量や、その日のコーディネートによって使い分けるのも良いと思います。
(持ち手を短くすれば手提げに)
(持ち手を長めにすれば、ショルダーバッグとしても)
(首からかければスヌードに。使わないと思いますが)
容量も十分。しかも空ならかさばらない
気になる収納力ですが、筆者が実寸したところ幅は60㎝、深さ35㎝、マチは19㎝ありました。ユニクロのシームレスダウンジャケットであれば余裕をもって収納できました。
(シームレスダウンジャケット)

スニーカーの箱は2個(2個の平均サイズ33㎝×21㎝×12㎝)入りました。さすがにホックは留めることができませんでした。


こんなに収容力がありながら、折りたためばこんなにコンパクトになります。

色選びも悩ましいところ
筆者は2017年AWシーズンの物を購入しました。ラインナップはブラック、ダークグリーン、ライトグレーの3色展開で、迷った結果最も合わせやすそうなブラックを購入しました。
今になって、ライトグレーも良かったかなと、若干後悔しております。定番品のため毎シーズン発売されているようですが、シーズンによって生地や色展開に違いがあるようです。
マルシェバッグとしてはかなり高額ですが、上質で良く考えられたマルシェバッグは、他に類を見ません。
毎シーズンすぐに完売してしまうほど人気が高く、2018年2月20日現在在庫はほぼないようですが、近日中に再入荷の案内が出ておりますので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
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