さて、今回レビューするのはエディフィスのダウンフードベストです。名前にもある通りフードがついているのですが、まずはこの点から見ていきましょう。
(一般的なダウンジャケット)
(フードを取り外したところ)
取り外しができるフードというと、ジップでつなげてあるものがありますが、これは外した時にも、そこにあるジップのせいで野暮ったく見えてしまいます。また、フードありきのデザインが多いため、外しただけでイメージが崩れることもあります。
(ボリュームのあるフード)
(フードを外したところ)
エディフィスのダウンフードベストはこの点が良く考えられていて、フードの着脱はボタンでするのですが、フードを外した時のバランスが絶妙です。まるでフードなしでデザインされたかのようです。
理由のひとつに、本体にあと3つボタンがついており、これとフード着脱用のボタンを留めることで、完全にボタンが隠れてしまい、近くで見てもフードなしでデザインされているかのように見えるのです。
(フードを留めるボタンは上から生地を被せるので見えなくなります)
(上のボタンが本体についているものなので、下のボタンはフード着脱用です)
ブラックベストにシルバージップ


秋冬物はダークトーンの服が多く、ともすれば真っ黒コーディネートでのっぺりした印象になりがちです。冬物アウターは値段もそれなりにするので、色で冒険することは難しく、結果黒を選ぶ方も多いかと思います。
しかし、このベストは黒ですがジップが全てシルバーです。黒の中に銀が入ることにより、真っ黒にならず、脱地味につながります。無理に飾ることもなく、のっぺりした印象にならないのは、大きなメリットでしょう。
シルエットは細みですっきり

(高品質の証)
ダウンベストにも関わらず、シルエットは細く、すっきりしています。ダウンにありがちなモコモコとした感じはありません。それでいて暖かい。これを可能にしているのが、KWD WORLD PREMIAM。河田フェザー株式会社がつくっている羽毛です。
一般的に550フィルパワーを超えると温かいとされていますが、このベストに使用した河田フェザーは、650フィルパワーです。フィルパワーとは、羽毛のかさ高性を示す単位のことでダウンに含まれる羽毛は1オンス(約28g)あたりの体積が大きければ大きいほど、良質であると判断されます。
河田フェザー株式会社は羽毛専業メーカーで、エディフィスダウンフードベストに使われている羽毛は全て新毛。こだわりの羽毛です。詳しくは下記をご覧ください。
※河田フェザー株式会社 https://kwd.jp/content/quality/
表地のつやが高級感を醸し出す

ウールとポリエステルの混紡糸を使用した表地は適度な光沢感を出し、更に耐久性のある撥水加工を施してあります。少々の水ではびくともしません。
また、スーツにも使われる生地を使用する事で上品な印象を与えます。このエレガントな生地のおかげで、カジュアルからドレッシーまで、幅の広い着こなしが楽しめます。
収納力もそこそこ
(内ポケットにはボタンが付いています)
(外側のポケットには羊革のカバー)
(裾を絞ることもできます)
今回レビューしたエディフィスダウンフードベストのサイズはSで、着丈63㎝、身幅51㎝、重量720gです。私の身長は165㎝で体重は60㎏、普段はSサイズの服を着ることが多く、アウターではMサイズを着ることもあります。
適度なフィット感で窮屈さを感じることはありません。襟もしっかりと立ち上がり、小顔効果もばっちりです。
外側両サイドにジップ付きポケットがあり、左内側にはボタン付きのポケットがあります。スマホ、財布(長財布は内ポケットにははいりませんでした)をポケットに入れることができ、収納力も問題ありません。
素材は表地ウール50%、ポリエステル50%。裏地はポリエステル100%、中わたはダウン80% フェザー20%、部分中綿はポリエステル100%、皮革部分は羊革となっています。価格は2万3760円(税込)。
ソフネットの半分の価格でユニクロと比べると4倍以上。このシルエットと生地の美しさを考えるとなかなかの逸品かと思います。