3シーズン着回せるアンルート×フィラのモックネックロングスリーブTシャツをレビュー

ユナイテッドアローズによるブランド「EN ROUTE(アンルート)」。コンセプトは「Wearable Tokyo

ファッションとスポーツの2つの視点から、都会住む男女へ向け、新しい価値観を創造……とあるように、本家にはないテイストで大人が着れるストリートファッションを多数提案していますが、今回はその中から1枚着でもインナーでも3シーズン着回せる「使えるロンT」をご紹介します。

インナーでも1枚着でも使えるロンTが欲しい!

秋も深まり冬の足音が聞こえる季節となってきましたが、この時期困るのが屋内と外との微妙な寒暖差の調整。外の風にあたると肌寒くアウターは必要だけど、屋内でニットを着るほど気温は低くはなく、なんなら歩いて体があったまって来たら若干汗ばむこともそんな時のインナーにちょうどいいのはやはりコットン素材のロンTかスウェットでしょう。

しかしロンTやスウェットといったアイテムは、ガサッとした素材感で野暮ったく、また柄物ならガキンチョなイメージがつきもの。GUやユニクロのアイテムでは少し心もとないところです。

というわけで、柄物だけど子供っぽくなく、それでいてちょっとヒネリの効いたトレンド感もあるという条件のもと、行き当たったのがこちらのロンTです。

EN ROUTE FILA 別注モックネックロングスリーブTシャツ  12960円(税込)

今っぽくて、大人っぽい、これいかに?!

こちらFILAのロゴがフロントにプリントされた別注モデルですが、FILAと聞いてアラフォー世代は懐かしく感じるのではないでしょうか? 何を隠そう私も同世代ですが、高校生の頃ちょっと背伸びをしてFILAのロゴが入ったスウェットやバッグ等を使っていた記憶があります。

今さらFILA?と半信半疑かと思いますが、そうなんです! 昨年くらいから90年代ストリート系ファッション人気で、「FILA」が20代若者を中心に大人気。しかもレディースから火がつき出したようで、ブランドコラボ、古着でも人気は高く、昨年には新進気鋭のストリート系ファッションブランドとして有名な、ロシアのデザイナー「ゴーシャ ラブチンスキー」もコラボに起用するなど、話題を呼んでいたのも記憶に新しいところです。

90年代ストリート系ファッションとしてはChampionが既に来ていましたが、今はFILAですってよ!

そんな女子からも支持されるプリントに加え、ドロップショルダー、ややワイドなボディ、サイドスリット、後ろ身頃の着丈を長くアレンジなどなど、一枚で様になるシルエットも特長的。90年代を彷彿させるスリーブプリントもガチャガチャとうるさくなく絶妙なさじ加減で施されていて、リバイバル的な今っぽさを十分楽しめます。

しかしこれだけデザインにストリートの要素を織り込んでも大人っぽさがキチンと保たれています。なぜでしょうか?

これは色味を廃し全体をモノトーンで統一しているからです。

さらに注目すべきは「モックネック」の部分、タートルネックよりも高さの低いネックラインではありますが、この目立つ首周りが高いことで一気にドレスライクな印象を与えてくれています。これ試しに画像のネック部分を指で隠してクルーネックだと想像してみてください……どうですか、とても野暮ったく感じませんか?

そうドレススタイルでは必ず「襟が高い」という事が条件となります。このロジックがロンTに加味されることでドレスライク=大人っぽさを印象づけるのに一役買っているのです。なお、このあたりの解説については以下を参考にされてください。

参考:ハイネックとクルーネック、一体どっちを選べばいいの??
https://goo.gl/eDhdm9

また生地も肉厚の天竺素材を用いたきれい目な仕上がり、写真を見て頂ければ一目瞭然ですが、厚手の綿素材なのにヌメッとした艶がありこれもドレスライクな印象の一助につながっています。

(参考/艶たっぷりな生地)

また生地が厚いことは我ら中年世代には嬉しい効能も……ビッグサイズに加え、このゴワッとした硬い生地は、体にまとわりつかずラインを隠してくれるんですね。

参考:薄い生地のロンT

https://goo.gl/Vkbtqq

このようにペラっとした薄い素材であれば、体にフィットしてしまい(こんな引き締まった体ならいいですが)、お腹まわりをくっきり浮き出させてしまいますから、ビッグシルエットで肉厚の生地は体のラインを隠すには絶好の組み合わせと言えます。

ドレッシーなアウターと好相性。

単体のデザインもさることながら、これインナーとしてもとても優秀です。

インナーがカジュアルなロンTだと、アウターはドレッシーなものでバランスを取りたいところですが、ドレッシーなアウターって襟が寝ているものが多いテーラードしかり、チェスターしかり、しかも艶はあれども無地でのっぺりした印象も否めません。そこで襟が寝ているアウターでもこういった胸元の目立つところにロゴがあるアイテムと組み合わせると一気に地味な印象を払拭することができます。

(参考/テーラードジャケットのインナーとして活用)

3シーズン使えてお得感アリ!

以上のように、一枚着でもインナーとしても使えて3シーズン着倒せるこのロンTですが、心配なのは耐久性ですよね。大丈夫です!「使えるロンT」と銘打つのはは耐久性も兼ね揃えているからなんです。

(参考/3回ほど洗濯したあとの状態)

すでに3回ほど洗濯をかけましたが、特にヘタってきた様子はありません。ネック部分も伸びていませんし、縮んだ様子も無し、もちろんロンTなのでアイロンなどかけてはいませんが、乾いたあと手でシワを伸ばし畳んだだけですが、前身頃もシワのないつるんとした状態になっています。若干の畳じわがありますが。

ユニクロやGUと比べると数倍お高い印象ですが、これだけ惚れ込める要素があればヘビロテは間違い無しでしょう。

気に入って頂ければ、ガシガシ使い倒して元とっちゃってください。