【体験ルポ】新潟五泉ニットフェスはニット好き垂涎。国産高級ニットが格安で購入できる!

2019年2月8~10日の3日間にかけて、ニットの聖地、新潟県五泉市で、今年度で4回目の開催となる「五泉ニットフェス2019」が開催されました。

五泉ニットフェスとは?

2月10日のニットの日を中心として、日本一のニット産地である新潟県五泉市で開催される地域全体がニットで盛り上がるイベントです。期間中は地域の工場が開放され、普段は見ることのできないニット工場や染色工場、整理加工場、刺繍工場など、ものづくりの現場を直接見て体感することができます。

また、5 Seasons kitchen(現在閉店中)が期間限定でニットフェスのベースキャンプになり、イベントのインフォメーションやガイドブックの配布、ニット製品の販売、新潟コーヒープロジェクトの美味しいコーヒー販売、ケータリングカーのフード販売を行う他、ニットアイテム着用でのレセプションを開催します。さらに、この時限りの特別価格で五泉ニットを購入できる販売会が開催されます。

出典:2/10(ニット)の日、ニットの聖地 五泉市でGOSEN KNIT FES2019 開催!
https://bit.ly/2G7VgVh

ご存じないかたの方が多いと思いますが、新潟県五泉市はニット製品が特産で、ニットの聖地と言われています。「五泉ニット」というのは五泉の地域ブランドで、中には「WRAPINKNOT(ラッピンノット)」や「mino(ミノ)」、「toiro(トイロ)」、「シルクニットKAWANO」などの各会社のオリジナルブランドがあります。この五泉地域が一丸となって特産のニットをPRするイベントが「五泉ニットフェス」で、この日に国産の高級ニットである五泉ニットを格安で購入できるチャンスがあります。

まずはベースキャンプの5 Seasons kitchenへ

まずはベースキャンプとされている5 Seasons kitchenへ行きます。ここにはカフェスペースがあり、イベントのインフォメーションや、ガイドブックの配布、五泉ニット製品の展示と販売をしており、屋外ではケータリングカーのフード販売が行われていました。こちらでも五泉ニットの展示と販売を行っていますので、ブランドにもよりますがサンプル品などを格安で購入することもできます。

次にオープンファクトリーの工場見学へ

五泉ニットフェスの期間中は複数のニット工場の見学ができて、実はそこでもサンプル品などを格安で購入できることがあります。工場見学は無料で参加でき、さらに見学者は無料でどなたでも市内を回遊する巡回バスを利用できます。工場見学ではニット製品を作る機械が動いているところを見られたり、各工程の説明をして頂いたりとニット製品ができる流れを間近で見ることができます。作り手のこだわりと手間が分かるので五泉ニットの本当の魅力を知ることができます。

ファクトリーブランド「PRODIGAL」と「toiro」を運営する高橋ニット


https://bit.ly/2KxGoDN

高橋ニットは60以上の国内ブランドのOEMによる商品作りの他にも、雑貨アイテムの開発とそのショップ「PRODIGAL(プロディガル)」の運営とファクトリーブランド「toiro(トイロ)」を運営しています。「PRODIGAL」がニットの新しい可能性を追求しているブランドで「toiro」がニット本来の魅力を追求していくブランドというイメージです。

一番印象的だったのが、高橋ニット株式会社の独自素材の水や汚れを弾くニットでした。

一見普通の柔らかいニットなのですが、実際にケチャップを付けても弾くので、水を軽く流すだけで汚れを洗い流せてシミになりません。水を弾くので文字通りの撥水なのですが、ニットの特徴である通気性と伸縮性により、一般的なレインコートのようなムレてこもるような不快感がなく、特に梅雨時期に重宝します。この素材を使ったパーカーをクラウドファンディングで製品化したそうです。

ファクトリーブランド WRAPINKNOTを運営する株式会社ウメダニット

ウメダニットはOEM生産の他にWRAPINKNOT(ラッピンノット)というファクトリーブランドを運営していて、その大きな特徴はニット素材と他素材(布帛など)をドッキングさせた洋服です。ニットを他素材と組み合わせるには高い縫製技術が必要になってくるので、独自のデザイン性のある洋服を作ることができます。

こちらでも工場見学させて頂き、ニット製品ができるまでの流れを拝見することができました。印象的だったのが従業員の方々がとてもオシャレだったことで、ニット工場での仕事というTPOの中で、上手に洋服を着こなしていらっしゃいます。工場見学後にサンプル品を試着させて頂きました。

やはりレディースが圧倒的に多いのですが、ジェンダレストレンドの今なら、男性でも取り入れやすい服がたくさんあります。筆者はニットと布帛がドッキングした半袖ニットが気に入って購入してしまいました。そのお値段、なんと4000円! サンプル品とは言え、ラッピンノットをご存じの方でしたら、この価格がいかに破格かお分かりになると思います。

株式会社ウメダニット : https://bit.ly/2GaNg4J

ファクトリーブランド「mino」を運営する有限会社サイフク


https://bit.ly/2Ukd2s9

「mino」は雪国の冬に使われてきた「蓑」から着想し、新潟でうまれたニット素材のポンチョブランドです。冬はとにかく寒く、春と秋は寒暖差が激しいので服選びがなかなか難しい気候の新潟ならではの洋服ブランドだと思います。


https://bit.ly/2Xb11Y8

こちらは時間の都合で工場は見学できなかったのですが、展示品の試着をしてきました。

フリーサイズなので男女問わず使えます。上のニットはストールのように羽織るタイプで、一番ベーシックで使いやすいアイテムです。他にもプルオーバーシャツのように着るタイプやスヌードのように使うタイプ、日焼け止めや冷房対策のアームカバー、レッグウォーマーのように使うアイテムなどもあります。

minoオンラインショップURL  : https://bit.ly/2Xb11Y8

有限会社サイフクURL : https://bit.ly/2IjJ9a6

最終日は五泉ニット販売会inガーデンホテルマリエールへ


https://bit.ly/2KBlt30

五泉ニットフェスで一番人が集まるのが、最終日に開催されるガーデンホテルマリエールの五泉ニット販売会です。五泉ニットを試着できて、サンプル品やアウトレット品が格安で販売されています。最終日2月10日限定開催だったのですが、大盛況で会場のホテルの駐車場が満車になるほどです。

数に限りがあり良い物からどんどん売れていくので、午前中の早めに行くのをお勧めします。レディースアイテムが圧倒的に多いのですが、ストールやマフラー、キャップなど小物は男女問わず使える物もたくさんあるので男性が行っても楽しめます。買い物のあとはホテルで食事もできるので優雅な休日を過ごせます。

筆者は来年もまた参加したいと思っています。やはり五泉ニットは高級品というイメージがあり、なかなか手が出せなかったのですが、工場見学をして作り手のこだわりや製品ができるまでの手間を実際に見ると、決して割高というイメージはなく、良いものを作っている五泉ニットを応援したいという気持ちになります。このように工場見学の後、販売会で実物を見て触って試着すると、五泉ニットの本当の魅力が伝わってきます。