フレドリックパッカーズの500D DAYパックはミニマリストにもピッタリの高品質な逸品

クラッチバッグ、メッセンジャーバッグ、また最近ではサコッシュ。毎年、毎シーズンと日々移ろうトレンドとともに、街行く人たちのバッグも様々です。

バッグといえば、女性が三度の飯より大好きなアイテムですが、常に流行に高感度な女性と違い、余程ファッションにうるさい人でもなければ、男性にとってバッグは、常日頃のコーデネートに合わせて、いくつもコロコロと変えるものではないでしょう。

また、余程荒い使い方でもしない限り、短いタームで買い換えるようなアイテムでもありません。

つまりメンズファッションにおけるバッグとは、流行に合わせ、毎シーズン毎に絶えずチェックを入れる必要はなく、品質や使い勝手にこだわったお気に入りの一品を少数精鋭で持つ、というのが賢い選択です。

そして今回、数あるバッグの中で、是非検討して欲しいのがバックパック。なぜなら、バックパックは流行り廃りに左右されない定番商品であり、後述する通り、非常に優秀なファッションアイテムであるからです。

少ないアイテムで最大限効率的に、そしてオシャレに、というミニマリストにもぜひおすすめです。

その中でも、今回は末長く使える高品質なフレドリックパッカーズの500D DAYパックをレビューし、その魅力をお伝えします。

非常に均整のとれた全体のバランス。レザー部分など細部の趣味の良さが光る。

フレドリックパッカーズ500D DAYパックの特徴は?

とにかく軽い、はじめて店頭で手にした時の印象です。

それまでレザー素材のバックパックを使い、普段持ち物の少ないスカスカ状態でも、1日の終わりにはどっしりと肩凝りに悩まされていた筆者にとっては、後光が差すような軽さに驚きました。

肩に荷物を背負う訳ですから、軽さはまさに「正義」。機能性においては最も重要ななファクターです。

日常使いはもちろん、近場の旅行などにもこの身軽さを持ったバッグは大変重宝します。それもそのはず、フレドリックパッカーズはもともと自転車に乗る人の為のアイテムを作っているメーカー。その為、自転車乗りは言うに及ばず、徒歩でも快適に使える製品作りにこだわって製品を生み出しています。

生地は500デニールのコーデュラ糸で織られたナイロン(デニールとは糸の太さを表し、500デニールはバックパックの素材としては若干細め)で軽量なナイロンを使用。

触ってみると、生地は薄く感じますが、コシがあり、決して頼りない薄さではありません。現に購入して一年以上ヘビロテしていますが、摩擦などで傷ついたり、ましてや破れたりという事は全くないので耐久性には申し分ありません。

また、光沢感も程良く、ファストファッションブランドに置いてあるバックパックのような不自然でチープなテカテカの素材ではなく、一見して素材の良さが分かります。

軽く、コシのある生地に高品質なデイテール

厚みあるフェルトパッドで背負い心地も柔らかく機能性も優秀

品質へのこだわりと、好バランスのデザインがオーセンティックを極める

それでは肝心なデザインはというと、シンプルなバックパックですが、ひとつひとつのバランスが非常に素晴らしいです。例えば、フロントポケット。

どんなバックパックにもある、お決まりのデザインというか構造ですが、この大きさでひとつで随分見た目の印象が変わります。単純なことですが、この微妙なバランス感の良さがこの商品をぐっとスタイリッシュに見せています。

サイズはW 28cm、H 43.5cm、D14.5cm、重さ500gです。

ポケットが大きすぎたり、ボリュームがあり過ぎると、なんだかぼってりとした間延びした印象の原因になるのですが、その点、この商品はスマートな全体のフォルムにベストなバランスのポケットに仕上がっています。

また取っ手部分やジッパーなど、補強目的やデザインのアクセントとして、レザーやバックルには金属があしらわれ、デザイン上の極めて重要な特徴のひとつになっています。公式のホームページには、これらひとつとつの素材が世界中から集められ、非常にこだわりを持って厳選されていることが記載されています。

その結果として、例えば取っ手部分のレザーは、使い込むほどに手に馴染み、色合いや肌触りに味わいが増して、時間と共に愛着が増し、あなたの所有感を高めてくれます。

大きすぎず、小さすぎないポケットがシャープな印象を作っています。

艶のあるレザーが高級感を高め、長く愛用できます。

豊富なカラー展開でさまざまなコーデネートに対応

この商品、ブラックの他、ネイビーやカーキ、カモ柄など多くのカラー展開があります。

オススメは断然どんなコーデネートにもハマるブラックですが、例えばカーキをモノトーン中心のコーデネートに合わせ、クールな雰囲気を損なわず、脱地味に使うという方法もひとつです。彩度の低いカーキはカジュアルに寄りすぎず、モノトーン、プラスワンのカラーとして非常に使い勝手に優れています。

程よいカジュアル感で、子どもっぽさのないカーキも使い回しが便利。

中に仕切りがないので、バッグインバッグを推奨

優秀なバッグですが、ひとつ難点を挙げるとすると、このリュックは中にほんの小さなポケットがひとつあるだけで、仕切りなどはありません。基本的にリュックタイプの内側の構造は簡素なものが多いですが、こちらは特に簡素と言っても差し支えないでしょう。

細々としたものは、小さなポーチを用意すると便利です。軽さ重視の素材で、先述した通り丈夫ではあるのですが、中綿の入ったバッグや革素材のバッグに比べると、クッション性に欠けるので、床に無造作に置いた時の衝撃などを考慮する意味でも、バッグインバッグがオススメです。

そうする事で、簡単にそのデメリットは解消できます。

内側の構造はいたってシンプル

使えるバッグパック、大人っぽいコーデネートにカジュアル要素をプラス

バックパックは本来とてもカジュアルなアイテムです。それゆえ、大人っぽいドレスなコーデネートに合わせることで、程よく抜け感のある、こなれた印象に。

あまりにもカラフルなものだと浮いてしまいますが、大人っぽいトレンチコートをパーカーとブラックのバッグパックで上手くカジュアルダウン。バランス感覚が素敵です。写真は女性ですが、メンズファッションでもとても参考になる組み合わせです。シック、かつ快活な印象です。


https://goo.gl/images/MHz6xf

シンプルコーデのアクセントとYライン強調

こちらは上下ブラックの全身モノトーン。差し色にシャツのホワイトを入れていますが、非常にシンプルな組み合わせです。

しかし、サングラスやニット帽などと同列の小物的要素としてバッグパックが上手くコーデのアクセントとなっています。


https://goo.gl/images/dJbh1X

夏のYラインの形成にビックサイズTシャツが定番となりつつありますが、それだけでは今ひとつボリュームに欠けることも。
Yラインとは?http://www.neqwsnet-japan.info/?p=3026

トップに思い切ってボリュームを出し、ボトムスはスキニーパンツなどでしっかり引き締める。上下のはっきりとした対比が肝のYラインは、バッグパックを背負う事でボリューム感を一気にアップさせる事ができます。


https://goo.gl/images/2c7gkU

多くのブランドが別注を出す人気のリュック

このフレドリックパッカーズのリュックはビームスを始め、さまざまなブランドが別注をかけ、多くのセレクトショップでの取り扱いがあります。

またインスタでも某モデルがこの商品を載せたせいもあって、一時は品薄状態もありました。ただし、そのような一過性の出来事は別にして、この商品が評価される理由は、これまで述べてきた通り、やはり優れた品質と飽きのこない均整のとれたデザインではないでしょうか。

バッグはそうそう買い換えるものでもないし、いくつも所有するようなものではありません。また、普段荷物の多い人にとっては、その機能性も非常に重要な問題です。

それゆえ、こういった定番ものこそ、安物で間に合わせず、価格は1万2744円(税込)と少々高めですが、多少お金をかけて愛用品を手に入れる事が賢い選択ではないでしょうか。