FAHERTY BRAND(ファリティ ブランド)とは?
2016年の夏、地方のとあるセレクトショップで一枚の白Tが気になって手に取りました。タグを見てみると、「FAHERTY BRAND(ファリティ ブランド)」とあり聞いたことがないブランドだったので店員さんに尋ねてみると、どうやらRL(ラルフ・ローレン)の元デザイナーとその兄弟が2013年にスタートさせたブランドなんだそうです。
彼らはサーフィンを愛していて、FAHERTY BRAND(ファリティ ブランド)が展開している洋服にもそれが反映されているらしく、その雰囲気をしっかり感じることができますね。全体的にリラックス感があり、上質な素材使いをしているのですがとても優しい雰囲気なのです。
白T選びはなかなか難しいもの。「白」は生地のクオリティが良くも悪くも、分かりやすくでてしまう色でもあるからです。また、非常にシンプルな洋服ゆえに少し単調に感じてしまうことも。そんな中「生地」で圧倒的な存在感を放つ、FAHERTY BRAND(ファリティ ブランド)の白Tシャツをご紹介します。
オーガニックコットンのなめらかな生地
そんなFAHERTY BRAND(ファリティ ブランド)を知るきっかけになったのがこの白Tシャツ。一見普通のTシャツなのですがオーガニックコットン100%で作られており、遠目でもわかるほど素材の優しい表情を感じることができます。もちろん肌触りも極上。
非常になめらかな生地で少し霜降りのようになっています。良い意味でわざとらしくない存在感があります。通常、白Tシャツを1枚で着るのはちょっと勇気のいることだと思います。白Tシャツってシンプルすぎて「情報」ほとんど何も無いので、それだけ「中身」つまり着ている本人が浮き出てしまうものでもあるのです。
なので選ぶのも着るのも実は難しい白Tシャツなのですが……。これは生地感という「情報」があるので1枚でも着やすいでしょう。「普通のTシャツ」とはハッキリと違いを感じることができます。後述しますが、かなりゆったりしたシルエットなのでむしろ一枚で着るほうが向いていますね。
通常「上質なTシャツ」と言えば高級ブランドから販売されているような圧倒的な光沢感があり、生地が非常に滑らかでサラサラしています。ドレススタイルにも自然にマッチするような、一目で「高級品」だと分かるようなものを想像されるかもしれませんが、このTシャツは真逆の方向ですね。
もちろんそのような物も大好きですが、これはリラックスしているシーンで可能な限りの「上質」を追求したようなイメージ。サーフィンからインスパイアされているので当然と言えば当然ですが、浜辺でサーファーが着ていたらカッコイイなぁ…みたいな。
私が「こんなシチュエーションで着たてみたい!」と思うのは、どこかのリゾートホテルのベッドで目を覚まして、このTシャツを着て日が昇ってきて明るくなってきた外を朝食前に軽快な格好でちょっと散歩するような…。妄想に過ぎませんが(笑)。
細部にも感じる「リラックスした雰囲気」
胸にはポケットが付いています。個人的な好みですが私は基本、胸ポケが付いていないTシャツが好きなのですが、これは全体の雰囲気にマッチしているので良いと思います。
形もいたって普通の形。角張っていたり、丸み帯びすぎていません。ときどき、大きな胸ポケが付いているTシャツも見かけますが、これはそんなに目立たないですね。
FAHERTY BRAND(ファリティ ブランド)はアメリカのブランドで、アメリカのブランドのTシャツと言えばネックが太いイメージがありますが、ネックの太さは太すぎず細過ぎずちょうど良いです。パイピングされており強度があるので、ちょっとやそっとじゃヨレなさそうです。
全体的に大きめなシルエットなので、袖もゆったりしています。1〜2回ロールアップして着るのもおすすめ。袖をロールアップすると腕の見える面積が増えるので腕が長く見えそして幅が小さくなるので、相対的に腕が太く見えます。
裾にはこのようなブランドタグがあります。これはちょっといらなかったかな。小さいので目立つことはないですが、やはりTシャツはなるべくシンプルなデザインがいいですね。
サイズ感に注意! アメリカサイズなので、かなり大きいです
注意していただきたいのが海外ブランドなので、サイズがアメリカサイズだということです。元々ゆったりしたシルエットですし、普段通りのサイズ感で選んでしまうとかなり大きくなります。私が購入したのはMサイズですが、日本のサイズ感でいうとXLサイズくらいですね。
お店にはこれより小さなサイズが無かったのでMサイズにしたのですが、家に帰ってもう一度着てみるとやはり大きく感じる。お直しで着丈だけ詰めようかなと思っていたのですが、最近はこのくらいゆるく着るのも、たまにはいいかなと思い始めています(笑)。
なので、普通に選んでしまうとビッグシルエットのようになってしまいますね。オンラインストアでの着用画像のようにジャストで着たい場合は、普段Mサイズの方でXSサイズくらいがちょうど良いかと思います。
ですが、個人的にはワンサイズ大きめくらいでちょっとゆるく着るほうがこのTシャツが持つ魅力を引き出せると思います。洗濯後ですが、寸法は実寸で着丈74cm、肩幅49cm、身幅57cm。特に着丈の長さを感じます。
生地はもちろん綿100%ですが比較的しわになりづらい生地なので、洗った後丁寧に干せばアイロンなしでも綺麗に着ることができます。1枚で着る場合、透け具合が気になる方もいらっしゃると思いますが、これはギリギリインナー無しでも着られるレベル。
しかし、汗をかくと当然透けやすくなるので気になる方はインナー着用がよろしいかと。ですが、インナー無しで着たほうが素材の肌触りの良さがダイレクトに伝わってくるというメリットもあるので、そこはお好みですね。
実は、FAHERTY BRAND(ファリティ ブランド)はまだ日本ではほとんど取り扱われておらず、有名どころではJOURNAL STANDARD(ジャーナル スタンダード)くらい。そのジャーナルスタンダードも、今はほとんど取り扱われていません。
なので、このTシャツを手に入れようと思ったら、海外のオンラインストアから購入するか、FAHERTY BRAND(ファリティ ブランド)を取り扱っている小さなお店を地道に探していくしかないのが現状です。オンラインストアだと、価格は58ドル。
私が昨年購入したショップでは確か7000円くらいだったと思います。海外で直接仕入れてきたらしく、かなり良心的な価格で購入できました。購入したのが8月の中旬頃で、セールにもなっていなかったので、この時期に夏物を定価で買い物するのには抵抗がありましたが、思い切って購入に踏み切って良かったです。
ちょっと手に入れるのは少し大変ですが、かなり良いものなので、気になった方は是非探してみてください。魅力的なブランドなので、今後、取扱店が増えていくと嬉しいですね。