GUキッズの裏起毛スウェットプルパーカはトレンド感もコスパも抜群!

子供のワードローブにとって必須なアイテム、スウェットパーカ。ガンガン洗えるし、服選びに困ったらとりあえず着せちゃう便利アイテムなので、それ一つでオシャレなもの、コーディネートに合わせやすいものがあると便利ですね。今回はコスパも抜群なGUのパーカをご紹介します。

デザインを見てみよう

スウェット生地でフードがついている、いわゆる普通のパーカのデザインです。しかしちょっとした工夫により、今っぽさが加えられた、「着やすい」パーカになっています。

まずフード部分から。なんてことないデザインですが、いくつか特徴があります。1つめは、フードの根本の部分、左前で重ねてあるのですが、その重なりが大きいこと。

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同じくGUのメンズのものと比べてみると、キッズの方の重なりが大きいことがわかります。こうすることで、フードに立体感が生まれます。また防寒性を高めることにも、わずかながら寄与しているでしょう。2つめには、フードにヒモが入っていないこと。

これ、一番の理由は実は安全のためなのです。フードのヒモが引っかかって首を絞めてしまう事故などが起きたため、安全基準としてフードにヒモをつけないことがJIS規格で定められています。安心安全という点の他に、デザイン的な意味としては「シンプル」「スッキリした」印象になります。

では機能面で不便はないかと考えてみても、実際にフードのヒモを使う場面はあまりないのでは、と思います。筆者自身も、だいたいヒモは抜いてしまいます。90年代のストリートファッションでは、ヒモは抜いてしまうのが主流だったと記憶しています。

3つめは、首もとの三角形のパーツ。これはVガゼットといいます。これはヴィンテージなどにも見られる伝統的なパーツでして、目的は「汗止め」や「生地の補強」など色々と言われますが、一番は、これがあることで「これはスウェット(パーカ)ですよ!」という主張になるという点だと思います。

4つめは、フードの生地が2重になっていること。ボディや袖の部分は1重ですが、フード部分だけ2枚を貼り合わせてあります。こうすることで、フードが肉厚になり、ボリュームが出やすくなります。ボリュームのあるフードは小顔に見せてくれる効果が高くなります。

この2重のフードは最近ではGUやユニクロでもごく普通になっていますが、昔は1重の物が多く、ペラペラで今のようなボリューム感はありませんでした。ユニクロのパーカのフードが2重になった時には一人喜んだことを覚えています。

次は袖です。いわゆる「リブ」という、袖部分とは別の、より伸縮性の高いパーツになっています。これはもうパーカ・スウェットではおなじみのディティール。古着のスウェットのようにここだけキュッと細くなるようなデザインではなく、袖と同じくらいの太さで主張を押さえ、デザインをスッキリとしたものにしてくれています。それでも袖まくりをしたときには十分にストッパーとしての役割も果たしてくれます。

そして見頃(ボディ)部分。パーカの特徴的なデザインである、真ん中についた「カンガルーポケット」と言われる大きなポケットがありませんポケットがありません。こうすることで、フードや袖と同じくシンプルなデザインに仕上がります。また、使用する布や縫製箇所が減ることでコストダウンにもつながります。

また、裾にはこのようにスリット(切れ目)が入っています。上記のメンズのパーカでは裾がリブになっているのと大きな違いですね。個人的にはこの点がこのパーカの一番の特徴であり、店頭で見て購入を決めた一番の理由です。

この「裾の脇にスリット」は、最近ではよく見かけるデザインとなりました。ニットやスウェットの裾は、「風が入らないように」という機能的な理由から、従来はリブが主流でした。しかし近年の「シンプルを好む傾向」と「体型をキレイに見せることへの欲求の高まり」から、裾スリットが徐々に増えています。

裾がリブだと、腰骨やズボンで引っかかって、どうしても「おなかポッコリ」になってしまいます。そこでリブを廃し、スリットを入れることで裾のもたつきをなくし「ストン」と落ちるシルエットになります。「子供服でもこの流れがきたんだなぁ」と思い、迷わず購入を決めました。

後ろから。フード以外何もありませんね。裾のリブがないことで、スウェットというよりストンとしたTシャツのような印象になっています。

パーカの素材はどうか

デザインの次は素材を見ていきます。本体・フード裏ともに、綿60%・ポリエステル40%のです。綿100%とせず化学繊維を混ぜたことで、生地のやわらかさ・ツヤ・ストレッチ性が加味されています。またこういった素材は、洗濯しても縮みにくく、シワにもなりにくい特徴があります。

そして、なぜわざわざフード裏の生地も、本体と同じにも関わらず記載されてあるのでしょう?それはおそらく、「ユニクロのパーカは洗濯後に乾きやすくするため、フード裏だけ別の素材が使われている」という話と関係があるものと推測されます。このキッズのパーカはそこまで肉厚なものではありませんので、本体と同じ生地が使われています。

生地の裏側は「起毛」といって、わざと毛羽立たせた状態にしてあります。これだけのことですが、保温性には結構な違いがでてきます。生地の裏側を起毛させているので「裏起毛」です。

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サイズ感です。こちらはGUオンラインストアの写真から。子供服はサイズの説明が非常に難しいのですが、おそらくこのモデルの子は、自分の身長より少し小さめのサイズを着ているのではと思います。筆者の子供は3歳で、100㎝ちょっとの身長なので110を購入しましたが、腰まで完全に隠れるほどの身丈でした。

試着してからの購入がベストではありますが、「子供はすぐ大きくなるから」と大きめサイズを購入しても、ブカブカで着れないということはありません。また写真のように、少しタイトめなサイズを選んでも裾のスリットのおかげで着丈が短すぎるということも避けられます。

パーカとしてのバランスはどうか

最後に全体のバランスを見てみましょう。ボディに対して、フードがかなり大きく作られているのがわかりますね。子供は身長に対して頭が大きいので、当然といえば当然なのですが。これだけ大きく、裏地までついたフードは「実際にかぶることにも適して」います。

フードが大きく、かつ厚手すぎないこと。フードの形、厚さなどはパーカを語る上で欠かせない要素ではありますが、実際にフードをかぶって着用する人はどれくらいいらっしゃるでしょう?大人の場合はそれほど多くないと思いますが、子供となると話は別です。

ちょっと寒いとき、急に雨が降ってきたとき、帽子の代わりに、防寒アイテムとして。子供にとってはなかなか便利なパーツなのです。

自分だったらヘアスタイルを気にしてしまいますが、子供ならお構いなしでフードをかぶせてしまいます。そして子供自身も、とくに男の子はなぜかフードをかぶるのが好きな子が多いですね。筆者の子供は3歳の男の子ですが、パーカが大好き。部屋の中でもよくかぶっています。

まとめ

このように、フードは子供にとっては実用的なパーツであるがゆえに、「実際にかぶりやすいか」も重要なポイントです。このGUのパーカはその点も優秀でした。カラーバリエーションは、オフホワイト・グレー・ブラック・ピンク・レッド・ネイビーの6色。男女兼用です。私は3歳の男の子用にブラックをまず買いましたが、こちらのピンクも気になっています。

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購入時、ピンクは店頭にはなかったので実物が見られませんでした。オンラインストアには在庫があるので、6歳のお姉ちゃん用に追加で購入しようと考えています。シンプルながらもトレンドの要所を押さえた、「使える」パーカが990円(+税)。GUおそるべしです。お子様の服選びに毎朝困るというお父さんお母さん、ワードローブに1枚いかがでしょう?

三十路

この記事を書いた人

三十路

体重69kg 足の実寸25.5cm 頭囲60cm

37歳、2児の父。 体型に恵まれなくても、仕事や育児に忙しくても、いっしょに「おしゃれでカッコいいパパ」を目指しましょう!