GU のジャカードセーター（グレンチェック）は、トレンド感の高いグレンチェック柄のミドルゲージニットで、価格は990円（+税）とかなりの低価格。装飾性のあるトレンドをおさえたアイテムですが、はたして質に関してはどうなのでしょうか。
トレンド感のあるグレンチェック柄のセーター
商品名のジャカードというのは、2つ以上の色の糸を編みのんだ模様のことで、このアイテムはグレンチェック柄です。トレンドは高い装飾性のあるコーディネートになっていて、グレンチェック柄の本アイテムは、そのトレンドに沿うアイテムです。
チェックは大きめの柄で、とくに大きい部分では2cmに一つの柄になっています。柄のサイズは大きいほうが目立ちやすいため、カジュアル度が高い柄といっていいでしょう。
※ドレスとカジュアルのバランスについては、こちらの記事を参照ください。http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810
カラーバリエーションは、グレイ、ブラック、パープルの３色で、グレイが白と黒、ブラックがダークグレイと黒、パープルがパープルとネイビーの組合せのグレンチェックです。
筆者が選んだのはパープルです。パープルと言っても暗めのパープルでグレンチェックのためパープルの面積はさほど広くはありませんので、極端に派手すぎず、また地味すぎることもなく、ちょうどよい装飾性を持つアイテムといえます。首、手首、裾は、切り替えで無地となっていて、この切り替えも程よいアクセントになっています。
（首部分の切り替え）
首の部分は切り替えになっているとともに、モックネックという襟の形状になっています。セーターの襟の形は、襟の高さがないクルーネックと高い襟のタートルネックがあり、このモックネックはクルーネックとタートルネックの中間程度の襟の高さを持つ形状です。
ワイシャツと同じように襟の部分に高さがあるとドレスライクになるため、モックネックはクルーネックよりもドレス度が高い襟の形状です。また襟部分の高さが着用時に首周りのアクセントになるため、着回しがしやすいアイテムといえます。
（手首の切り替え）
（裾の切り替えとリブ）
（背面も前面と同じ模様になっています）
手首部分、裾部分も模様の切り替えがあり、それぞれリブ構造になっています。手首部分のリブはそれほど締め付けがキツくありません。腕まくりをすると腕の途中で留まる程度の締め付けです。裾の締め付けはキツめで、着用していると裾がずり上がってきてしまいます。
サイズ感、着用感、質感について
筆者は通常Sサイズで、このアイテムもSサイズを選択しました。通常サイズのサイズを選択すると、肩部分は若干ドロップショルダー気味になりますが、それ以外はジャストサイズです。
ワンサイズアップしたサイズを選択すると、全体的にゆるめのサイズになり、ビッグシルエットのアイテムのようなゆったりしたサイズ感になります。これはどちらがよいということではないので、好みで選択していただけるとよいでしょう。
筆者はジャストサイズのSを選択しましたが、ワンサイズアップしてゆったり目に着るのもトレンド感があって良いですね。首周りはモックアップになっているので、チクチクするかどうか気になるところです。筆者はチクチク感が気になるほうですが、首部分が肌に密着するものの、チクチク感はあまりありませんでした。
990円（+税）でトレンド感のあるアイテムです。品質さえ問題なければ「買い」のアイテムでしょう。それでは、このアイテムは価格なりの品質なのか、価格以上の品質があるのか、どちらなのでしょうか。
まず、材質ですが、さすがにウール混ではなく、アクリル100%です。編み目は細かくも荒くもないミドルゲージです。毛糸の色による柄はありますが、編み目による模様はありません。手触り、見た目ともに高級感があるとは言えないものの、安っぽく見えることもありません。
このアイテムの見た目を確認するために、ファッション好きな友人5名ほどに見てもらいました。結果、GUのアイテムと当てられた友人はいませんでした。
友人たちにこのアイテムはGUのもので価格は990円（+税）だと説明すると、全員が「そんなに安いのか。セレクトショップで1万円ぐらいと言われても納得する」という反応でした。このように、ファッションが好きな人でも勘違いするぐらいですから、十分満足できる質感のアイテムと言えるでしょう。
なお、洗濯は、「液温は40℃を限度とし、手洗いができる」であり、手洗いが可能です。990円（+税）という低価格にもかかわらず、1万円程度にも見えるというお得なアイテムです。トレンド感のある柄物のニットがほしい方という方に、とくにおすすめしたい一品です。
