GUのコーデュロイグルカパンツは履くだけで脚が長く見えるパンツ

脚を長く見せるには、目の錯覚を利用することが効果的です。これは「脚長効果」と呼ばれ、パンツと靴を同色でまとめたり、腰の位置を高くしたりすることで脚が長く見える錯覚を生み出します。

つまり、靴を含めた下半身全体の面積を大きくすることで脚を長く見せるというワケですが、今回ご紹介する「コーデュロイグルカパンツJN」は後者にあたり、履くだけで脚が長く見えるという優れものです。このパンツの特徴は大きく分けてふたつ。

名前の通り生地のコーデュロイと、パンツの種類を指すグルカパンツです。まずは生地から見てゆきましょう。コーデュロイは凸凹とした畝(うね)と呼ばれる縦のラインが特徴です。2017年あたりからGUなどのファストファッションでも店頭に並び始め、今年に入りトレンドが本格化してきました。

暖かそうに見えるため秋冬の素材として活躍する生地で、畝の起毛が光の乱反射を起こし、光沢感のある独特の風合いが生まれます。この風合いが、装飾性に重きを置かれつつあるトレンドとマッチし、メンズやレディースを問わず多くの製品で使われるようになりました。ちなみに、畝が生み出す縦のラインは脚長効果をも生み出します。

コーデュロイの畝には単位がある

(1インチ四方枠の10倍ルーペで拡大した画像。白線と数字は畝に合わせて加筆)

畝の太さには規格があり、単位はWALE(ウェル)。1インチ(約25.4mm)あたりに何本の畝で構成されているかで表されます。この本数は、多ければ多いほど畝は細くドレスの要素は強くなります。反対に少なければ太い畝がワーク調の風合いを生み、カジュアル感が強くなります。

このパンツは17本の畝で構成されていますので、17WALEと表されます。遠目では凹凸が分からないほどの細かい畝で、前述の通りドレスの要素を強く感じる生地です。ただ、緩めのワイドテーパードと相まって絶妙なバランスに仕立て上げてくれますので、パンツ単体でもトレンド感のあるオシャレな印象を与えます。

また、メンズではコーデュロイのワイドテーパードパンツはほとんど販売されておらず、街中で差別化を図ることも可能です。

「脚長効果」の秘密は幅広ベルトにあり

一方、「グルカパンツ」とはネパール人のグルカ兵が履いていたパンツを改良したものです。今回のパンツはレディースに分類されていますが、ミリタリー色が強く男性が着用しても違和感はありません。グルカパンツの特徴はウエストの部分に設けられた幅の広いベルト。一般的なパンツのベルト部の上に設けられていますので股上が深くなり、腰の位置が高く見えます(ハイウエスト)。

GUのサイトによると、筆者が購入したXLサイズは股上32.5cmに対して、コーデュロイ生地を使ったメンズの「コーデュロイスリムテーパードパンツJN」は股上27cmと5.5cmの開きがあります。この差が「脚長効果」を生み出すというワケです。

男性も問題のないサイズ展開

デメリットとしては後ろ側にポケットがないこと、起毛生地(コットン99%、ポリウレタン1%)の表面の影響でゴミが付きやすいという点です。なお、レディースを着用するうえでネックとなるサイズは、XS~XXLと豊富なサイズが用意されています。

ただ、人気が高いせいか筆者が購入した時点ですでに黒のXXLサイズは完売していました。仕方なくXLサイズを購入しましたが、筆者は身長178cm、体重68kg、ウエストは約76cmでメンズのGUはLが適正サイズ。

公式サイズ表によるとXLはウエスト70~76cmとサイズが合うか不安でしたが、後ろ側の伸びるゴムのおかげで試着するとぴったりでした。厚手のセーターでもない限り上着の裾を中に入れるタックインも可能で、脚長効果は抜群です。色は黒・ベージュ・オリーブの3色展開です。

ベージュの人気が最も高く、GUのサイトでは購入時点で早くも売り切れとなっています。レディースではハイウエストのパンツが広がりを見せ始め、なかでもメンズライクなグルカパンツが人気を呼んでいます。

サイズが合うのなら、男女を問わずこのパンツを見逃す手はありません。価格は1990円(+税)と大変お買い得品です。ぜひ、手に取ってみてください。

Kohki.T

この記事を書いた人

Kohki.T

身長178cm 体重68kg 靴 27.5cm

一期一会。服との出会いを大切に、シンプルでキレイなファッションを目指してます。