秋にかけて、ブルゾンやジャケット、パーカーなど羽織物の選択肢が増えるなかで、男性にこそおすすめなダブルブレストのジャケットをGUのレディースで見つけたので紹介します。
そもそも、ジャケットはビジネスで使われるように、代表的なドレスライクなアイテムです。カジュアルアイテムが多くなりがちな男性にとっては、全体のバランスを取るアイテムとして最適です。
※「ドレスとカジュアルなバランス」についてはこちらから https://bit.ly/2f1xkrM
こちらはレディースのアイテムであるものの、ボタンホールが両方にあるので合わせは男性用としても着用が可能で、また全体の作りが大きく作られているため無理なく着られるサイズ感。
素材感は薄手でもなく厚手でもない素材で、ポリエステル100%です。そのため落ち感がありつつ、天然素材のウールなどと違い、繊細なケアも不要と考えられます。参考までに筆者は164cm70kgですが、XLサイズを大きめに着用しています。
大きな特徴は「ダブルブレスト」

このジャケットはダブルブレスト、つまりボタンが二列に配列されています。一般的なジャケット(シングルブレスト)はボタンが一列の配列となっていますが、二列に配列されていることで存在感や重厚さが増し、よりドレスライクな印象を与えることになります。
ボタンの作りに着目

ボタンは唯一布と違う素材であり、凹凸があるため、意外と目立つ部分です。そして、ボタンがチープな作りだと服全体がその印象に引っ張られてチープな印象になってしまいます。
今回のジャケットのボタンはどうかというと、画像のとおり艶があります。プラスチック製なのですが、ぱっと見ではチープさはほとんどありません。では、単体で見るのではなく、水牛ボタンと比較してみるとどうでしょうか。
水牛ボタンと比較すると

素材感をわかりやすくするため、水牛ボタンと比較してみましょう。手に持っているボタンは筆者が個人的に保有している水牛ボタンです。この画像のとおり、どちらもツヤがあり、あまり違いは感じられません。
しかし、実際にボタンを手に持つと、水牛ボタンの方が重みがあり、GUのダブルブレストジャケットのボタンは軽く、多少頼りなく思えます。手に持たないと違いがわからないともいえます。見る人の目利き次第ですが、ぱっと見ではGUのボタンはほとんど水牛ボタンと遜色ない作りと言っていいでしょう。
重厚なのに軽い印象というハイブリッドアイテム


これまで述べたとおり、ジャケットというフォーマルな場所で使われるアイテム、そしてダブルブレスト、そして安っぽくないボタンの作りによって、このアイテムは極めて「ドレスライク」なアイテムといえます。
画像のとおり、裏地もしっかり付いており、表面以外のつくりもしっかりしています。こう言ったドレスライクなアイテムは、ともすると「冠婚葬祭」のような印象になってしまい、街着のバランスを逸してしまう危険性があるともいえますが、そこはさすがのGU。
細かいところで重厚さとは反対の「軽さ」を打ち出しています。二枚目の画像はバックスタイルですが、肩のあたりに硬さがないことがわかるでしょうか。
一般的なビジネスやフォーマルのジャケットには肩パッドが入っているものですが、このアイテムは肩パッドを省略しています。これにより、「ビジネスではないですよ」と主張しているのです。さらに、ボタンの個数も絶妙です。
こちらは2個×2列というデザインなのですが、フォーマルというには頼りない、少ないといえるボタンの個数がフォーマルさを軟化しています。先ほど述べた「重厚さ」、「ドレスさ」を程よくかき消し、街着としてのバランスを保っています。
この季節にぱっと羽織るだけで大人っぽさを担保できるアイテムは貴重です。GUは油断すると人気商品はすぐなくなってしまいます。まだ在庫のあるうちにチェックすることをお勧めします。価格は3990円(+税)