チェックは今年のトレンド！ でもちょっと待って
チェックは今年のトレンド。ただ、ちょっと考えてみてください。アメカジ全開で、色とりどりのチェック柄シャツをデニムパンツで合わせる。キマればもちろんカッコイイのですが、過去のキムタクを追いかけているようで、なんだか気恥ずかしいはずです。そんな方に激オシなのがGUのフランネルシャツF。
色柄はモノトーンで構成されたウインドウペンが、大人っぽい雰囲気を醸し出しています。ただ、これだけだとちょっとドレスライクすぎなのですが、素材が起毛したフランネルなので、リラックス感があります。また、ベーシックなシルエットで、どんなアイテムとも相性バツグンです。
デザイン・サイズ
まずはデザイン・サイズについて。トレンドのオーバーサイズやリラックスシルエットではなく、ベーシックなシルエットでどんなアイテムとも相性バツグンです。169cm55kgでサイズはLを選んでいます。冬のインナーとして使うのならMでも問題ありませんし、オーバーサイズに着こなすならXLも捨てがたいところです。
ご参考までに、サイズはMで着丈72cm、桁丈84cm、肩幅46cm、身幅55cm、袖丈61cm、首回り41cm。サイズLで着丈75cm、桁丈86.5cm、肩幅47.5cm、身幅58cm、袖丈63cm、首回り43cm。サイズXLで着丈77cm、桁丈89cm、肩幅49.5cm、身幅62cm、袖丈64cm、首回り45cm。
コーデのベースとして、どんなTPOにおいても使いやすいデザインです。秋口はアウターとして、冬はインナーとして息が長いアイテムとなりそうです。
写真はセットアップで用いるテーラードジャケットに合わせてみました。ジャケットとシャツだと、ちょっとドレスライク過ぎないかなと考える方や仕事帰りを連想される方もいらっしゃるでしょう。しかし、素材のおかげでそんな堅苦しい印象がありません。
後身頃、背面は写真のとおり両肩付近にひとつずつプリーツがあります。なお、細かく見ると、ウインドウペンの繋ぎができているかと言われれば、雑な印象は否めません。しかし、後述するプライスタグを見てそこまで求めるのは野暮でしょう。街着として着られる十分なクオリティを確保しています。
肩回りもシンプルな構成。トレンドのオーバーサイズシルエットのように肩を落として着るのではなく、ジャストサイズに近いと捉えるとサイズ感の参考になると思います。なお、アームホールや肩回りが狭いといった動きにくさは感じません。
裾部分はシャツの大定番ラウンドカット。ここも非常にシンプルな仕上がりです。例えばニットと重ね着する等、裾をチラ見せするだけでもだいぶ印象が変わるでしょう。シンプルなだけにいろいろな使い方ができそうです。
続いて、前立て部分も見ていきましょう。表面に縫製を見せない形状に仕立ててあります。これにより、パーツが少なくシンプルで上品な印象に。ウインドウペンをより引き立てるためのディティールです。後述するボタンと相まって、とてもGUとは思えない雰囲気を醸し出します。
ポケットは左側にひとつ備わります。ちょうどスマホがスッポリと入るサイズです。フラップやボタンなどのディティールはなく、シンプルであまり目立ちません。ここは大人っぽく着るためには評価が高いです。
素材について
フランネルシャツの名のとおり起毛させた温かみのある素材で、原料はコットン100%です。起毛しているので、ブロード等のシャツで使われる素材に比べカジュアルな印象です。街着として使うのに重宝するでしょう。ブラックの色合いは、真っ黒よりは濃度が少し低い印象です。
また、お手入れについてはそのまま洗濯機に入れてOK。公式HPでは淡色とは分けて取り扱うようアナウンスされていますが、特に問題ありませんでした。何度か洗濯しましたが、気づいた点は３つ。まず生地について、洗うことで少し繊維が密となり、締まった印象に。
ふたつめは色について。低価格であることから洗濯によりどんどん色が薄くなることを懸念しましたが、杞憂に終わりました。ガンガン洗うことができます。最後に、生地表面ですが、洗濯による毛羽立ちはほとんど見られませんでした。同価格帯のアイテムは、生地が毛羽立ちみすぼらしい姿になるものも少なくないですが、価格に見合わない上質さを体験できます。
ボタンはプラスチック製です。写真では分かりにくいですが、ボタン表面に縦線を入れた加工がされています。これにより光を反射するので、そこまで安っぽい印象はありません。もっと高級感を望むのであれば、貝ボタンに変更するのもよいかもしれません。
どんなアイテムとも相性のよいハイブリッドなシャツ
繰り返しになりますが、ウインドウペンはスーツにも使われる格式高い柄です。ドレスライクでかしこまった印象をもたらします。それとは相反するように、素材はカジュアルな起毛素材。GUフランネルシャツFは親しみやすさとデザインの大人っぽさ、この両方を兼ね備えています。
つまりドレスとカジュアルのバランスがとれたハイブリッドなアイテムであることが、このシャツの一番の魅力です。ちなみに、2017年にユニクロ×イネスのコラボでも同様のシャツが登場していたのを覚えている方もいると思います。
筆者は購入を見送ったのですが、2018年に再販はなく購入しなかったことを後悔していました。そこに現れたのがGUのフランネルシャツF。意匠は少々異なりますが、買い逃した方にはこちらがオススメ。価格は1490円（+税）です。トレンドを大人っぽく手に入れましょう。
