GUのヘビーウェイトビッグスウェットパーカーは、ユニクロよりもトレンドを追っているため、サイズ感が今っぽいという特徴があります。さらにいえば、価格とデザインのバランスが優秀すぎて1990円(+税)という価格は、もはや驚愕です。パーカーを狙っている方はぜひ一度袖を通してほしいアイテム。デザイン、サイズ感、素材など細かく見ていきましょう。
デザインについて
このパーカーの特筆すべきは、目立つ先端部分の作り込みにあります。パーカーの1番の肝であるフードは生地が2重構造になっていてしっかりと立ち、小顔効果が抜群に働きます。
次に首元のコードですが、こちら編み込み仕様になっています。たかが紐とあなどるなかれ。服というのはペラペラなほど安っぽく、立体感のあるほど高見えします。このことから大抵のパーカーで採用されている平紐より編み込みのほうが厚みがあり、しかもそれが目立つ顔周りに存在しているので高級感のある仕立てのような印象を与えることができるのです。
そして最後に、袖と裾のリブが長めにつくられています。ボディのサイズ感に比べてリブが長いので、通常のパーカーをサイズアップしてビッグシルエット風に着るのではなく、自然なバランス感でハイブランドのようなシルエットのオーバーサイズ感で着ることができます。このさりげない工夫というか、ハイブランドからのデザインの借用はさすがといっていいでしょう。
サイズ感について
身長180cm、体重67kgの筆者で身丈74cm、裄丈89cm、身幅65cmのXLサイズを購入しました。これからの時期コートのインナーに使うことを考えた場合インナーとの着丈差がありすぎるとバランスが悪く、脚の長さも短く見えやすいのでワンサイズ上げています。先述した大きめのフードを実際に測ってみると平置きで縦31cm、横28cmでした。
素材について
素材は、ボディ部分は綿82%にポリエステル18%が混紡されています。リブは綿95%、ポリウレタン5%です。しっかりしているのに肌触りがゴワゴワしていないので着心地がいい生地です。内側は裏毛が起毛してるのでかなり暖かいですが、半面唯一の弱点があります。この繊維がインナーによっては結構付着します。
仕事用のシャツの上から試着したときに繊維が付いたので筆者はシャツとのレイヤードは諦めました。外でパーカーを脱ぐ可能性がある日は着用を控えたほうがいいでしょう。そうでなければ携帯用のコロコロが必要になります。フードは2枚仕立てで裏毛が出ないようになっているので髪の毛についたりする心配はありません。
弱点はあるものの、見栄えにかんしていえば、これほどの出来がいいパーカーが1990円(+税)とは恐れ入ります。他のアパレルメーカーはますます厳しくなっていく気がするほどの出来でした。