GU×キム・ジョーンズのニットはトレンド最先端のオシャレアイテム!

キム・ジョーンズとGUによるトレンドをとらえた注目のアイテム。地味になりがちな春夏のコーディネイトに華やかさを演出し、メンズの着こなしの幅を広げてくれるアイテムです。

一周回って最新トレンド! GUとキム・ジョーンズのコラボ

ルイ・ヴィトンを退任して、ディオールオムのアーティスティック・ディレクターに就任が決まったキム・ジョーンズとGUのコラボレーション。第2弾の発売も決まり、注目を集めています。

一言で「コラボ」と言っても、ユニクロとクリストフ・ルメールやJWアンダーソンとの協業とはまったく違うアプローチをとっています。ユニクロのコラボは、一流のデザイナーがコラボのためにデザインしたアイテムです。

しかし、GUとキム・ジョーズのコラボは、キム・ジョーンズが2008年に活動を休止したブランド「KIM JONES」のアイテムを、“GUの生産背景で復刻したもの”そのため、タグの横に、「KIM JONES」として発表されたシーズンと、GUにおけるシーズンが併記されています。


(「KIM JONES」の2007年のSSの復刻だとわかります)

そして、この“復刻”という点がポイントです。

現在のファッションのトレンドは、「ノームコア(シンプル)から装飾性に」、「ストリートからドレスに」移りつつあります。そして、キム・ジョーンズのブランド「KIM JONES」が登場した当時のファッションのトレンドを調べると、現在とは逆。

キム・ジョーンズが自身の名前を冠したブランドでコレクションを発表した2003年から2008年は、装飾性の全盛期が終わり、トレンドが「ドレスからストリートに」、「ラグジュアリーなスタイルから、シンプルでカジュアルなスタイルへ」と移り変わる時期でした。

今回の復刻は、こうしたファッションのトレンドの変化を受けて、行われたのでしょう。今回ご紹介する「カラーブロックセーター(半袖)(KJ)」も、「シンプルでありながら装飾性がある」、「ストリートな雰囲気のなかにドレスな要素がある」、これからのファッションのトレンドの変化をとらえたアイテムになっています。では、詳しくみていきましょう。

ユニクロ半袖ニットより薄手の生地がうれしい


(薄いうえに、驚くほどよく伸びます)

セーターという名称ですが手触りもなめらかでツヤ感もあり、生地は軽やかです。ユニクロUで人気の「コットンクルーネックセーター」よりも薄い生地で、真夏日にも使えそうです。

http://bit.ly/2GVBpGI
(ユニクロU2018年SSのコットンクルーネックセーター。昨年より生地がうすくなったが、GUの半袖ニットより生地が厚め)

使われている素材は、高級ブランドのサマーニットなどでも使用されるレーヨン(68%)とポリエステル(32%)の混紡素材です。

細番手の糸で編まれたハイゲージセーターのようなツヤ感があるため、「69 NAVY」で大きな面積を占めるピンクや、「63 BLUE」の鮮やかな水色も、ドレスな印象があります。カジュアルによりすぎないように生地が選ばれているのでしょう。
※ドレスとカジュアルについてはこちらから : http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

なお、洗濯は手洗いが必須。真夏の使用を考えると、この点は注意が必要でしょう、1回手洗いをしましたが、特に縮みなどはありませんでした。また、乾ききらないうちにハンガーにかけて干しておけば、写真のようにアイロンをあてなくても大丈夫です。

GU通常ラインにはないリブで、コーデの幅が広がる

半袖ニットは、GUの通常ラインにもあります。「ボーダークルーネックセーター(半袖)CS」です。こちらは、トレンドのスモーキーカラーのボーダー柄で、お値段もよりお手頃。レーヨンと綿の混紡で、素材も違います。すでにレビューも付いており、ネットでの評価も高いようです。

通常ラインの、こちらの半袖ニットとの違いは柄や素材だけではありません。筆者が注目したのは「袖と裾のリブ」です。キム・ジョーンズとのコラボは、袖と裾にリブがあります。なお、ユニクロUの「コットンクルーネックセーター」もリブはありません。

一般的な防寒着としてのニットの裾によく見られるリブは、冷たい空気をシャットアウトする役割があります。一方で、お腹回りに生地が留まったり、ずり上がってしまったりするため、不格好になってしまうことも。

春夏アイテムでは、リブによる防寒の必要性はありません。では、キム・ジョーンズは、なぜこのアイテムに、あえてリブをつけたのか?

実は、「カラーブロックセーター(半袖)(KJ)」のリブはとてもゆるく、冷たい空気もどんどん入ってきます。着ていただくと、わかります。夏にも、きっと快適でしょう。

袖にリブがあることで、ゆったりとしたシルエットでありながら、自然と袖が細くなっているので、袖周りがスッキリとして、腕回りをたくましく、体型をきれいに見せてくれます。

また、今回のニットは、ハイゲージニットのような薄い生地でありながら、ゆったりとしたシルエットで身体のラインを隠せるようになっています。ただ、これだけだと、カジュアルに寄ってしまいがち。そこで、裾の「ゆったり目のリブ」です。このリブで体型が整って見えます。

また、裾のリブを内側に折ることで、タックインしてブラウジングさせているかのように見せたコーディネイトも組めます。レーヨン混のニット素材は、摩擦で毛玉ができやすいため、タックインはためらわれるもの。しかし、こちらのニットは折るだけ。毛玉の心配は不要です。

ゆるやかシルエットとカジュアルよりの色に、ツヤやかな素材、袖と腰回りをすっきりと見せるリブでドレスに見せる工夫の加わったキム・ジョーンズの復刻ニット。

春夏らしいカラフルな印象が強いものの、白や黒に近いネイビーを基調に、カジュアル感の弱いピンクや水色を組み合わせているため、着こなしの幅も広げやすいアイテムになっています。お値段は2490円(+税)です。ぜひ、第2弾の発売に向けて売り切れてしまう前に、お手にとってみてください。

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【116選】GUメンズおすすめアイテム総まとめレビュー【2020】

2020.01.28
TJ

この記事を書いた人

TJ

身長167㎝ 体重65㎏ 靴25.5㎝

ダイエット中で-30キロ。あと5キロに苦戦中。服選びの基準は「高見え」「やせて見えること」「若い女子にもてそうか」。42歳