GUのオープンカラーシャツ4種類を徹底解説!

オープンカラーシャツが俄かに脚光を浴びつつあります。火がついた感があるのは2017年のことですが、2018年はその傾向はさらに強まり、一大トレンドとなること必至。

そしてトレンドに敏感なGUは、生地感やデザインの異なるオープンカラーシャツを豊富にラインナップしています。その中から今回は特に魅力的な4点をピックアップ。お気に入りの1枚を見つけていただければ幸いです。

差別化のポイントとなる胸元のデザイン

オープンカラーシャツの最大の特徴は、文字通り“開いた襟”。ネクタイを締める前提の作りではないため、「台襟」と呼ばれる立体感がなく、襟がペタッとしており、“シャツ”という本来的にドレスなアイテムでありながらも、カジュアルな印象があります。
※ドレスとは? こちらをご参照ください。http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

それでは、今回取り上げる4点のオープンカラーシャツについて、まずそれぞれのデザイン的な特徴からご紹介していきましょう。


【オープンカラービッグシャツ(半袖)(エンブロイダリー)】

このシャツの一番のポイントは、何と言っても胸元の“エンブロイダリー”。エンブロイダリーとは、レディスアイテムで使われる透かし模様の刺繍をほどこしたレース生地のことを指すケースもありますが、ここでは端的に「刺繍」という意味。

プリントだとカジュアルな上に、ともすればチープな印象になるものです。その点、絵柄が立体的になる刺繍は大人が着るにふさわしい高級感を醸し出してくれます。

このシャツの刺繍は夏らしいリゾート感のあるビジュアルが目を引きます。よくよく見ると、サーフボードを持った人がいたりカモメが飛んでいたり、とかわいらしいデザインではありますが、大人の男性でも比較的抵抗感の少ない“かわいさ”ではないでしょうか。


【オープンカラービッグシャツ(半袖)(リーフ)】

生地全体に広がるリーフ柄が大いに目を引きます。地味をもってよしとされていた「ノームコア」トレンドの反動で、デザインが“脱地味”傾向にある昨今。それにしてもこのシャツは“脱地味”を通り越して“派手”と言ってもいいほどに存在感のあるビジュアルです。

とは言え、レディスではトレンドのボタニカル柄。しかも柄の色は原色ではなく、カーキとネイビーというメンズではおなじみの色です。実際に羽織ってみると、意外と違和感はないもの。これをアロハシャツだと思えば、むしろおとなしめの柄とすら言えます。

【リネンブレンドオープンカラービッグシャツ(半袖)リーフ】

上掲のものと同様、このシャツでも一番目を引くのは、生地全体に広がるリーフ柄。一見なかなかのインパクトがあるため、無地やストライプくらいの柄にしか慣れていない方にとっては、ともすれば敬遠したくなるビジュアルかもしれません。

しかしご心配はご無用です。柄に使われているのは1色のみ、それもドぎつい原色ではなく、生地と柄の色は上品な組み合わせです。


http://ur2.link/Juki

ちなみにこの写真は、フランスが誇る世界的なラグジュアリーブランドである「サンローラン」の、2016年春夏コレクションで展開されたボタニカル柄のアロハシャツです。

これとGUのシャツがどこまで似ているかはさておき、少なくとも突飛なデザインでも子供っぽいデザインでもない、ということです。むしろ、ファッション感度の高い人々がきっと着るであろうオープンカラーシャツの中でも、一段と差別化を図ることができそうなデザインと言えるでしょう。


【ビッグシャツ(半袖)(ストライプ)】

柄はビンテージ感のあるダブルストライプ。それも間隔が広めにとられており、ストライプが線路のように見えることから「トラック・ストライプ」とも呼ばれるデザインです(トラックとは“わだち”の意味)。

ストライプの幅が太いとカジュアル感が出てしまいますが、このシャツのストライプは細め。地味にならない程度のデザインで、地味な印象を払拭しつつも、大人っぽさを確保しています。

今回ご紹介する4点のオープンカラーシャツの中で、このシャツにだけ、左右両方の胸元にポケットがついています。それぞれ横12cm×14cm(筆者実測)と大きくはないため、カジュアル感はそれほど強くありません。フタの両端にはバータックと呼ばれる補強のための縫製があり、ワーク感のあるデザインです。

シャツにポケットがあると“アウター”っぽさが出るのですが、特にポケットが2つあるところもまた“ワークシャツ”らしい印象となり、“男性っぽさ”が強調されます。ともあれ、このシャツは普通にボタンを留めて着ても良いですが、羽織りとしても違和感なく使えます。シンプルな無地のカットソーやロゴTと合わせてもサマになりそうです。

リラックス感のある“今っぽい”シルエット

今回ご紹介している4点のオープンカラーシャツ、実はサイズはどれもほぼ同じです。シルエットは総じてゆったりめではありますが、「ビッグサイズ」と言うほどではありません。体型を不自然ではない程度に隠してくれるので、体型難の大人にぴったりの作りです。

ポイントは、どのシャツも袖は長めになっているものの、肩回りはタイトめな作りで、肩自体が大きく落ちているわけではなく、体のラインが自然に見える点です。そして肩回りがタイトであっても、背中に入っているサイドプリーツのおかげで、動かしやすさが確保されています。

裾にはサイドスリットが入っています。4cm程度(筆者実測)の小さなスリットではありますが、後述する生地感にも助けられて、裾が腹回りにたまることなくきれいに落ちてくれます。

それでは、それぞれのシャツの寸法を見てみましょう。XSからXXLまでの6サイズが用意されています。(「ビッグシャツ(半袖)(ストライプ)」のみ、SからXLまでの4サイズです)

身長178cm体重64kgの筆者が選んだのは全てMサイズ。そんな筆者の着用実感も付記しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

着丈はXSで67cm、Sで69cm、Mで71cm、Lで74cm、XLで76cm、XXLで78cm。筆者の場合、スラックスのポケットがちょうど全て隠れる程度です。

肩幅はXSで47cm、Sで48.5cm、Mで50cm、Lで51.5cm、XLで53.5cm、XXLで55.5cm。筆者の場合、肩が少し落ちる程度です。

身幅はXSで53cm、Sで56cm、Mで59cm、Lで62cm、XLで66cm、XXLで70cm。筆者の場合、体型が自然と隠れる程度の見え方です。なお、身幅は若干大きめですが、どのシャツも生地が体に密着せずにふわっと立体的なまま下に落ちるので、寸法の割には「横に広がっている」印象がありません。

袖丈はXSで22cm、Sで23cm、Mで24cm、Lで25cm、XLで26cm、XXLで27cm。裄丈はXSで45.5cm、Sで47cm、Mで49cm、Lで51cm、XLで53cm、XXLで55cm。筆者の場合、袖口が肘の一歩手前まで来ます。この部分が一番“ビッグサイズ”っぽさのあるところです。

それぞれに特徴的な、チープ感のない生地

続いて生地についてです。GUの洋服の生地が「安かろう悪かろう」だったのも遠い昔のこと。今では全てのアイテムが、とまでは言えませんが、少なくともこのオープンカラーシャツ4点については、どれひとつとしてチープな生地はありません。大人の着用に十分耐えうる作りです。それでは順番に見ていきましょう。


【オープンカラービッグシャツ(半袖)(エンブロイダリー)】


【オープンカラービッグシャツ(半袖)(リーフ)】

この2点については、ツヤのある「リヨセル」という光沢感のあるサテン素材が使われています。テロンとしていて、落ち感があります。ちなみに、「リヨセル」と聞いてピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。ユニクロUの2017年春夏コレクションで大いに人気を博したオープンカラーシャツの生地もリヨセルでした。

それに比べると、生地の厚みが若干異なります。実のところ、ユニクロUのものの方が生地が厚く、高級感がありました。しかしGUのものは、薄い上にサイドスリットが入っていることもあり、ふわっとした立体的なシルエットになっています。生地の厚みだけでは、洋服の良し悪しを一概に語れないものです。

なお、ケアに際しては若干注意を要します。普通に洗濯機で洗えますが、その際は裏返してネットに入れることをオススメします。なお、乾燥機は絶対にNG。このシャツで敢えて試していませんが、筆者はユニクロUのリヨセル100%のシャツを雑に洗濯してしまい、摩擦で毛羽立たせてしまった苦い過去があります。

また、意外とシワが目立ちます。このシャツは特に高級な生地感が重要。脱水を軽めにして干すのがコツです。しっかりめに脱水してシワのまま乾いてしまうと、アイロンでもなかなかシワが落ちにくいのです。なお、吸水性は低いので、陰干しでも大概はひと晩で乾きます。


【リネンブレンドオープンカラービッグシャツ(半袖)リーフ】

素材はリネン60%とコットン40%の組み合わせ。ガーゼのような、柔らかで肌あたりの良い触感。軽やかでふわっとした風合いで、美しいシルエットに貢献しています。

リネンでありながらガサッとした感じがなく、またシワが入りがちでもありません。例えばユニクロのリネンコットンシャツと比べてみても、筆者の実感としては、まるで別物です。

ケアについてですが、生地全体に入っている柄のおかげではっきりとは目立たないものの、それでも洗濯するとシワは避けられません。このシャツは大人っぽく着こなしたいので、できればシワのない状態でクリーンに着こなしたいところ。そのため、脱水を軽めにして干すのがコツです。それでも多少シワは残りますが、着る前にせめて襟と裾だけでもアイロンをかけておきたいところです。


【ビッグシャツ(半袖)(ストライプ)】

素材はコットン100%ですが、張りのある仕立てになっており、ツヤ感も抜群。ユニクロの「エクストラファインコットンブロードシャツ」をもしのぐ上質感があります。着用すると、動くたびにガサガサと音がするため、むしろ「タイプライター生地」に似ているとも言えそうです。

ケアについてですが、普通に洗濯機で洗えるものの、しっかり脱水するとクシャクシャになってしまうため、アイロン掛けは必須です。なお、洗濯表示タグには「アイロン掛けの際は、あて布をご使用下さい」とあります。筆者がダイレクトにアイロンを当てた限りでは、特に問題はありませんでしたが、自己責任でお願いします。

豊かなカラバリの中に散見される“難しい”色にご注意を


【オープンカラービッグシャツ(半袖)(エンブロイダリー)】
http://urx3.nu/JrSB

GU表記で「00 WHITE」「09 BLACK」「57 OLIVE」の3色展開。無難に大人っぽさを求めるなら「09 BLACK」がオススメですが、一番好感度が高いのは清潔感のある「00 WHITE」かも知れません。

筆者が選んだ「57 OLIVE」は一番難しい色ではないかと買った後に気づきました。しかし先述した通り、刺繍のデザインとボタンの色味がリンクして“大人のリゾート感”を醸し出しているデザインに妙に惹かれてしまいました。


【オープンカラービッグシャツ(半袖)(リーフ)】
http://qq2q.biz/JteK

GU表記で「01 OFF WHITE」「49 MUSTARD」「69 NAVY」の3色展開。無難に大人っぽさを求めるなら「69 NAVY」がオススメですが、筆者は清潔感のある「01 OFF WHITE」を選びました。

「49 MUSTARD」は夏らしい色味ではありますが、カジュアル感が若干強く出てしまうため、使いやすい色とは言い難いところ。ただ生地に高級感があるため、ドレスなボトムスと合わせると“上級感のある大人の着こなし”もできそうです。いずれにしても、是非店頭で見比べてみていただきたいところです。

【リネンブレンドオープンカラービッグシャツ(半袖)リーフ】

【リネンブレンドオープンカラービッグシャツ(半袖)リーフ】
http://ur2.link/Ju47

GU表記で「01 OFF WHITE」「34 BROWN」「69 NAVY」の3色展開。無難に大人っぽさを求めるなら「69 NAVY」がオススメですが、筆者は清潔感と清涼感のある「01 OFF WHITE」を選びました。ちなみに「34 BROWN」も、ベースの生地とデザインの色の組み合わせが上品で大人っぽい仕上がりです。

【ビッグシャツ(半袖)(ストライプ)】
http://urx.red/JuGX

GU表記で「00 WHITE」「31 BEIGE」「68 BLUE」の3色展開。色は好みで選ぶべきものであることは重々承知の上で、筆者がオススメしたいのは「68 BLUE」です。

「00 WHITE」「31 BEIGE」も上品な色味で、生地感の良さと相まって大人っぽい印象はあるものの、この2色に限って言えば、ワークシャツっぽさのあるダブルポケットがかえって邪魔に見えてしまいます。

その点、「68 BLUE」は一見するとデニムのような色味。そのため、“ワークっぽさ”が違和感なく馴染んでおり、“男性らしさ”が強調されているのです。それでいて実はツヤのある生地感、という点で大人っぽさも確保されており、デザインと生地のバランスが最もとれているように感じられます。

どのシャツも写真と現物でまたイメージが若干異なるかと思いますので、是非店頭で見比べて、試着した上で選んでいただきたいと思います。

価格はどのシャツも1990円(+税)。今の時代の“気分”をリーズナブルにコーディネートに採り入れられる良品ばかりです。

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2018.02.03
EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。