1500円で買えるGUのサコッシュはコスパと実用性バッチリ!

トレンドとして認知度の広まってきたサコッシュ。GUからその名もズバリ「サコッシュ」という商品名で新発売されましたのでレビューいたします。

サコッシュとは、もともとロードレースなどで水や食品を収納するためのバッグ。つまりスポーツ用アイテムでした。自転車に乗る際に邪魔にならないよう、つくりは薄く簡素なもので、デザイン的には派手な色づかいのものが多く出ています。

その点がファッションアイテムとして評価され、「コーディネートのバランスを大きく崩すことなく、1点追加することで地味な印象から脱却できる」という利点があります。

アイテムとしてはシンプルなものなので、最小限のデザインでシルエット重視の「ノームコア」トレンドから脱しようとしている、今のトレンドにピッタリなアイテムです。

デザイン

さっそく紹介してまいりましょう。正面から見るとこのとおり。メインの収納部は上部にジップ付きで。

正面にサブの収納があります。縦21㎝、横28.5㎝の横長デザイン。

裏側にはポケットもステッチもなし。

内部には仕切り、というよりポケットが1枚。取り出してみるとこんな感じです。

前面に大きくCORDURAの文字。素材については後述しますのでここではデザイン的な話を。「CORDURAとう素材を使っていますよ」という証なのですが、大きなカバンならまだしも、これだけ小さなサコッシュにこのタグは正直目立ちます。

いかにもアウトドア製品という感じですし、シンプルさという点ではマイナスです。切りとろうかと思いましたが、しっかり縫いつけられていたので切るのは無理と判断しました。

ジップの持ち手はちょっと安っぽいです。どうしてシマシマのヒモをつけてしまったのか?

いわゆるミニショルダーバッグとも言えるサコッシュ、どう考えてもスーツスタイルには使いませんのでカジュアルなアイテムです。できれば細かい部分は極力シンプルにして、ドレス感=大人っぽさを確保してくれたらもっとよかった、というのが正直な感想です。小さい部分なので遠目には目立たないのですけどね。

続いてストラップ。

このように取りつけられています。かなり長さ調節の幅があります。公式サイトでは「~130㎝」とあります。最長130㎝ということですね。実際に測ったところ最短で69㎝、最長130㎝でした。

ストラップの余りがプラプラしないよう、折り返しで調節する構造になっています。体にフィットさせて使うバッグですので、この配慮は嬉しい部分です。

一見、調節が面倒くさいかな?と感じましたが、実際にやってみるとストラップが引っかかったり、動かしずらいということもなく、スムーズに調節ができます。

もっと短くすることもできますが、その場合このように折り返したストラップが余ります。せっかくストラップの余りが出ないようになっていますし、この長さは現実的ではないですね。

最短でななめがけするとこんな感じ。ちょっと窮屈です。

最長だとこのように。これはさすがに長すぎますね。


http://ur2.link/G9EM

公式画像です。オススメはこれくらいですね。体にフィットしつつ、カバンの中を探したりするのに不自由しない長さ。コーディネートのアクセントとして機能させたいので、このように体の前にもってきましょう。

本来の自転車競技での使い方も前にかけていますね。実際、前にかけていると、すぐに物の出し入れができるので非常に使い勝手がいいです。

プラスアルファとして、バッグはアウターの「中に」入れるといいでしょう。カットソーの上にバッグを身につけ、その上にアウターを羽織るということです。

ストラップはどうしてもアウターのシルエットを崩してしまいます。それを避けつつ、バッグが胸元から少し見えるように持つことで適度なアクセントとして機能してくれます。

余談ですが、皆さんはカバンをななめがけする際、右肩にかけますか? 左肩にかけますか?

私は左肩にかけるのですが、このGUのサコッシュ、ジップが右から開くように作られています。そのため「ジップを開けて、物を出し入れして、また閉める」の動作がやりにくいのです。右肩にかける人なら問題ないです。

裏面がシンプルな作りなので、裏返して使えばいいかな?と書きながら思いつきました。タグや持ち手も気にしなくていいですからね。

ストラップにはこのようにバックルもついています。なくてもいいのですが、ストラップをかなり短めにしている場合は肩にかけることが窮屈になるので、あると便利なものです。

こういったパーツを省いた方が当然コストは安くなるのですが、きちんと手抜きせず作っているにも関わらず1490円(+税)という価格は評価できる点です。

ただし、このバックルも「右肩にかける人用」に右側についています。個人的には残念。

素材

前述のとおりこのタグが素材を表しています。これは「インビスタ社のCORDURAという生地を使ってますよ」ということです。CORDURAとはナイロンの7倍の強度をもつ素材。丈夫で引き裂きにも強く、耐水性もあります。

OUTDOORのリュックやマンハッタンポーテージのバッグに使われている素材です。高級素材というわけではないですが、安っぽさはなく、信頼性のある生地と言えます。かなりラフに扱っても大丈夫です。重さもないので使っていて肩が疲れるなんてこともありません。

素材表記では「ポリエステル100%」となっていますが、ポリエステルにもさまざまなものがあるということですね。

続いてストラップの素材ですが、こちらはあまり良くありません。1回使っただけですが、このようにヨレてしまっています。バックルの跡もすぐにつきます。

荷物をある程度入れれば重さで伸びてくれますが、ほとんど入れていない状態ではヨレヨレ感が出てきてしまうかも。これはマイナス点でした。

裏地もポリエステルです。こちらはおそらくCORDURAではないはず。特にこれといった特徴はないですが、もしカバンの中で液体などがこぼれても、コットン類の裏地より拭きとりやすいのでナイロンの方がありがたいです。

大きさからしてペットボトルなどは入りませんけどね。

収納力

意外と入ります。カバー付きのiPhone、ティッシュケース、薄型のモバイルバッテリーを入れてますがまだ入ります。

マチはついていませんが、内縫い、つまり縫い目を内側に持ってくる縫い方のため膨らみが出る構造です。そのため財布や携帯を入れるのに不便はありません。

先ほどもお見せしたインナーのポケット。内側で幅15㎝、縦13㎝ほど。深さはありますが幅がそれほどありません。遊園地のチケットを入れようとしたら幅が足りなかった、というぐらいの幅です。鍵などのすぐ取り出したいものを入れるといいでしょう。

キーホルダーの金具で革の財布に傷がついてしまった……という経験があるので、このように分けて収納できる作りはありがたいです。

チケット類は外側のサブ収納に入れるとちょうどいいです。この収納部分は、内部は実はカバン全面と同じ大きさがあります。

このようにガバッと開くこともできるので、収納力が非常にあるうえに出し入れもしやすい場所です。ついつい細かいものを色々入れてしまいます。

入れようと思えばけっこうな量の荷物が入ってしまうこのサコッシュ。でも当然、入れただけこのように「厚み」がでます。この状態で身に着けてみるとちょっと不格好になります。

サコッシュは体の前にかけるのがオススメなのですが、空っぽのときは体に沿うように曲がり、フィットしてくれます。ところが荷物が入ることによってバッグが曲がらなくなり、また厚みが出ることによってさらに体から「浮き上がる」状態になります。

普通のショルダーバッグならかまわないところですが、「サコッシュ」としての使い方ですとこれではサマになりません。最小限の荷物だけを入れることをオススメします。

何も入れなければこのくらいの薄さです。リュックにせよクラッチにせよ、「パンパンに荷物が詰まったカバン」というのはあまり格好のいいものではないです。

私がそうなのですが、このサコッシュは子供連れのお父さんにとてもオススメです。

子供といるときはとにかく両手を空けておきたいもの。クラッチバッグなんて持っていられません。となるとリュックの出番が多かったのですが、私はリュックを「片方のストラップだけ肩にかけたい派」。両方のストラップでしっかり背負ってしまうと、どうしても子供っぽくなってしまい好きではないのです。

しかしそれでは完全に両手は空きませんし、前かがみになると落ちてきてしまう……。そんなジレンマをこのサコッシュが解決してくれました。小さめの財布、携帯、鍵、ティッシュ。最低限の荷物を、ストレスなく持ち運べる。走っても大丈夫。そして安い!

カラー展開

赤・オリーブ・黒・ネイビーの4色です。1つずつ見ていきましょう。

赤。オンラインサイトの発色がどうにも良くないのですが……

実物はもっとクッキリした明るめの赤です。朱色といってもいいかも。かなり目立つ色なので、黒と白だけのモノトーンの組み合わせに1色この赤をはさむと、とても今年らしい印象的なコーディネートになります。

1点だけ、小さい面積で「目立たせる」のがポイント。私は赤も買いました。全色ともストラップは黒です。

オリーブ。私がメインで使っている色です。こちらはほぼサイトの写真そのままの色です。良い色なんですが……私としてはちょっとだけ不満点が。

オリーブといえばまず思い浮かぶのがミリタリーウェアですよね?私はミリタリー系の服と合わせて、「馴染ませる」使い方をしたかったのですが、そういった服とはちょっと色味が異なるんです。

気にするほどではないのかもしれませんが、私としては少しだけマイナス点。

ネイビー。買っていませんが、キレイな発色でした。私はネイビーの服をほとんど持っていないので除外しましたが、オールネイビーのコーディネートもカッコいいと思います。ネイビーはさきほどのオリーブほどには色のトーンの違いが気になりませんね。

合わせたい服装次第で選んでいいと思います。


http://www.uniqlo.com/jp/gu/item/299603-69

黒。発売後しばらく、オンラインサイトでは黒だけ売り切れていました。一番使いやすい色ですからね。今は復活しています。メンズの服は何色も展開があったとしても、黒だけが圧倒的に売れるそうです。おそらくこのサコッシュもそうでしょう。

サコッシュというバッグを「体の前にかける」とき、言うまでもなくカジュアルな印象になります。

レジャー、スポーツシーンなどでTシャツやイージーパンツ中心のコーディネートになった時、赤いサコッシュではちょっとカジュアルすぎるな、と判断して黒を選ぶ。

同じバッグを何色も持っていてその日のコーディネートに合わせて選ぶ、なんてことをメンズでやっている人はほとんどいないと思いますが、この値段ならそれもアリではないでしょうか。私はまだ黒は買っていませんが、そのうち買い足そうかなと思っています。

GUの商品すべてに言えることなのですが、ユニクロと異なり「トレンドを追う」ことを目的としたGUは商品の移り変わりが速く、生産量もユニクロに比べると少ない印象があります。

また、人気のため売り切れとなった商品でも再販がない場合も多く、このサコッシュも執筆時で黒・赤・ネイビーが「在庫残りわずかです」と表示されているため、気になる人は早めのご購入をお勧めします。

いかがでしたでしょうか。満点評価とはいきませんが、価格と耐久性、使いやすさから私のお気に入りのバッグとなっています。

ユニクロUでもサコッシュが出ていますが、収納力ではこちらが上。価格はGU が1490円(+税)、ユニクロUが1990円(+税)。デザインと収納面を天秤にかけて選ぶといいでしょう。

こんな金額で良質なバッグが色々選べる、良い時代になったものです。

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【116選】GUメンズおすすめアイテム総まとめレビュー【2020】

2020.01.28
三十路

この記事を書いた人

三十路

体重69kg 足の実寸25.5cm 頭囲60cm

37歳、2児の父。 体型に恵まれなくても、仕事や育児に忙しくても、いっしょに「おしゃれでカッコいいパパ」を目指しましょう!