トレンドフルなアイテムをいち早くリリースすることに定評のあるGU。そんなGUが2017年から力を入れているアイテム・カテゴリが同系のアウター・ボトムスを合わせる、いわゆるセットアップです。 GUの店頭に行けば様々な種類のジャケットとボトムスがズラリと目に入ってくるでしょう。
しかし、どれがどう違って、何を選んだらいいか、悩んでしまう方もいると思います。 そんな中から今回はオフで使えるリラックス感のあるセットアップとして、GU カットソージャケットCLとカットソートラウザーCLを、着心地やちょっと注意したい点などを交えながら紹介していきます。
素材感と着心地
素材は、ジャケットが表地ナイロン50%・レーヨン47%・ポリウレタン3%、裏地ポリエステル100%、トラウザーがナイロン50%・レーヨン47%・ポリウレタン3%となっています。主な素材はどちらもナイロンとレーヨン。綿などの天然素材は使われていません。
『化学繊維』というと着心地や見た目が難点になりそうですが、こちらはそういった心配は不要。 触り心地も柔らかく、もっちりとした素材感となっています。 また生地は肉厚で、昔のいわゆる化繊という言葉から連想されるようなペラペラ・ツルツルなイメージは皆無。 着心地も良く、生地の厚みがほどよいリラックスシルエットを描くとともに、シワの跡が残りにくくなっています。
実際、筆者がイスに長く座ったりしながら一日着用しましたが、ジャケット・トラウザーともに目立ったシワ跡は生じませんでした。
ただボトムスは肉厚な生地だと、ともすればスウェットと誤解されかねません。しかしこちらのトラウザーはセンタープレスが施されており、また裾に向かってのテーパードもかかっていて、ゆったりしながらもスマートな印象を作ってくれています。
サイズ感としては今年のトレンドのビックシルエットなどは意識されておらず、ごく普通のサイズ感。筆者はユニクロやGUではMサイズがジャストなことが多いのですが、これもMでちょうど。特にサイズで着崩すことを考えないのであれば、いつもサイズ感で選んでいいでしょう。
ラクにオシャレができるセットアップ、ただし注意が必要
セットアップはコーディネートを考える際にとてもラクです。 すでに上下のアイテムが決まっているので、あと最低限必要なのはトップスと靴だけ。選択するアイテム数の少なさもありますが、ラクなのはそれだけではありません。 大人の街着としてのコーディネートで大切なのはバランス。カジュアル過ぎると子供っぽくなってしまい、キッチリし過ぎても仕事着かパーティか、となってしまいます。
セットアップは、スーツのイメージを持っています。そのため、適当にカジュアルアイテムをトップス・シューズに持ってきても、硬すぎず崩しすぎずなバランスが成り立ちます。
ただセットアップの際に注意しないといけないことは、あまりにもカッチリしすぎると仕事着だと思われてしまうことです。同じくGUで展開されているテーラードジャケットなどはビジネスシーンでも着用できる出来です。
こちらも良品ですが、そこにエリ付きキレイ目シャツやレザーシューズを持ってくるとビジネスライクなイメージが強くなってしまいます。街着としてコーディネートする際は意図的にカジュアルに寄せる必要が出てくるでしょう。
このカットソーのセットアップは素材感から生まれる柔らかい印象が、ビジネス用途のイメージを拭ってくれています。そのためオフの時、街着メインとして考えると、テーラードジャケットよりもカットソーの方が、見た目だけではなく、コーディネートを考える際に使い勝手がいいと言えます。
カラーバリエーションと取り扱いの注意
(リュックを背負った際にできた毛羽立ち/下はその部分の拡大)
カラーバリエーションはグレー・ブラック・ネイビーに近いブルー・スモークグレーに近いブルー、と4種類。定番のグレー・ブラック・ネイビーに近いブルーは、どれも使い勝手いいでしょう。ですが筆者が今回、購入したのはスモークグレーに68 BLUE。
今年のトレンドであるスモーキーカラーなのもありますが、やわらかい色合いがカットソーのゆるやかなシルエットとも合い、オフのセットアップとしてキメ過ぎにならずオススメです。
クリーニング表記はジャケットが『手洗い』、トラウザーが『洗濯機』扱いとなっています。どちらも手間をかければ自宅洗いが可能なようですが、筆者としてはクリーニング店などを利用することをオススメします。本アイテムの生地はもっちり&肉厚で、生地としてはしっかりしているのですが、少し毛羽立ちしやすくなっているようなのです。
筆者が無印良品のリュックサックを1時間程度背負って下した際に、リュックが当たっていた部分が見てわかるほどの毛羽立ちができていました。おそらく、無印良品のリュックが滑り止めも兼ねてザラッとしていたこともあるのでしょう。
この毛羽立ちはブラッシングをした後、毛玉取り機をかけたところ、キレイに消えました。同じリュックで、ニット素材のトップスを着ていた際に同じようなことがありました。生地としてはニットに近い毛羽立ちやすいものなのだと思います。またトラウザーの方は肉厚な素材感もあり、センタープレスがうすくなりがちです。そういったメンテナンスもかねて、クリーニング店を利用する方が気楽でしょう。
値段はそれぞれ、カットソージャケットCL 4990円(+税),カットソートラウザー2490円(+税)。摩擦などの注意点やビジネスシーン用途では使えないですが、だからこそトータルでもアンダー8000円でオフ用のセットアップが手に入るのは嬉しいところ。もちろん単品としても良品。それぞれ使ってもらえるので値段以上のコスパを感じてもらえるでしょう。
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