バラクータの価格の10分の1以下で買えるコスパ抜群のGUスウィングトップ

ユニクロ以上のお手頃価格にもかかわらず、ますますクオリティが向上しているGU。個人的にも、「これなら着てもいいかな」と思えるアイテムが増えてきました。

そんな中でも特に驚かされたのが、今回ご紹介する「スウィングトップ」。2017年春夏のアイテムですが、最近入手したので、これからガシガシ使ってこうと思います。

価格からは想像できないクオリティー

「スウィングトップ」と聞いてもピンと来ない方もいると思うので、簡単にご説明します。スウィングトップとは、上の写真のような、スタンドカラーのショート丈のブルゾンのことを指します。

スウィングトップで最も有名なブランドは「BARACUTA(バラクータ)」。スウィングトップを開発した英国のブランドで、その中でも知名度の高い「G9」というモデルは現在のスウィングトップの源流となっています。

数々のハリウッド俳優が愛用していることでも有名。その代表はスティーブ・マックイーンでしょうか。「自分もあんな風にバラクータのスウィングトップや、ペルソールのサングラスが似合うようになれたら……」と時々思うことがあります。

話を戻しますが、なぜGUのスウィングトップが良いのかと言いますと、それは価格のわりにやけにクオリティが高いから。バラクータの10分の1以下の価格ですが、そこまで大きな差を感じません。

生地はマットな質感で、雰囲気が出ています。目が細く、上品な艶感がありますね。

ぶっちゃけ、これならセレクトショップに1万円ちょっとで売られていても、不思議に思いません。

生地の素材は、ポリエステル68%、綿32%。リブ部分はポリエステル97%ポリウレタン3%になります。オリジナルの「G9」の生地も元々、「綿100%」でしたが、これと同じように現在はポリエステルが混紡された生地が使われていますね。

滑らかで肌触りなども悪くありません。家庭での洗濯も可能なので、気楽に着用できますね。

「でもボタンとかは流石に安っぽいでしょ?」と、私も最初は思ってしまったのですが、実はここも頑張っています。プラスチックボタンなのですが、水牛ボタンに見えるように加工がされているのです。

もう少し価格の高いユニクロでさえ、生地は良くてもボタンは残念なことが多いのですが……。GUでここまで作りこまれているとは驚きです。

このように非常にコストパフォーマンスに優れていたので、思わず手に取ってしまいました。カッコ良く着こなすハリウッド俳優に憧れながらも、やっぱりスウィングトップはちょっと「おじさん」のイメージもあり、自分の年代には早いと思っていたのですが、この価格なら……と試したくなったんですよね。

ベージュのスウィングトップなども定番ですが、よりモダンな雰囲気で着こなしたかったので、カラーはネイビーを選びました。発色も綺麗で、良いネイビーです。

現代的なスリムシルエット

シルエットは、現代的にスリムになっています。バラクータの「G9」も、数年前にモデルチェンジを行ってスリムなシルエットになりましたが、それと同じくらい。オリジナルの「G9」は時代柄、余裕があるサイズ感で、今着るとちょっと野暮ったかったですからね。

肩幅はジャスト、腕なども細くスタイリッシュです。ストレッチ性はあまりないですが、窮屈感も感じないですね。

スウィングトップは元々ゴルフ用に作られたという経緯があり、袖付けはラグランスリーブになっています。

サイズ感については、私は普段アウターはMサイズのことが多いですが、これもMサイズでジャストでした。Mサイズの寸法は、実寸で着丈67cm、肩幅41cm、身幅54cm、袖丈63cmになります。

デザインについて 「バラクータ」のスウィングトップとはどう違う?

それでは細かなデザインについてです。ここでも、やはりベースとなるのは「G9」。バラクータと比べて、どこが同じでどこが違うのか。見ていきましょう。

まず襟は、チンストラップが付いたスタンドカラーなのですが、スウィングトップの場合は、フロントのジップを開けると写真のように垂れ下がってきます。これが犬の耳に見えることから「ドッグイヤーカラー」と呼ばれ、スウィングトップの代表的なディテールになります。

このドッグイヤーカラーがかっこいいのですが、ファッション的なメリットもあります。それは「首元が寂しくなりにくい」こと。同じショート丈のブルゾンだと「MA-1」などもありますが、MA-1のように襟がないアウターというのは案外使いにくいのです。

ノーカラーのアウターであれば「首元」がスッキリしすぎてしまい、物足りなく感じることがあるんですね。しかし、スウィングトップのようにある程度大きい「襟」があるものであれば、そのような心配もありません。

Tシャツの上からサッと羽織るだけでも良いでしょう。

裾はリブですが、袖口は「リブ」ではなく「カフス」になっています。元祖スウィングトップ「G9」は袖も裾もリブ仕様。

また、バラクータにはもう一つ有名なモデルがあり、袖と裾の両方がカフス仕様の「G4」という、少しスポーティな印象を抑えたモデルがあります。

GUのスウィングトップは、「G9」と「G4」の中間と言っても良いかもしれませんね。そして「G9」や「G4」には、背中に「アンブレラヨーク」と呼ばれる、傘のように見えるヨークがあるのですが、GUのスウィングトップにはありません。

裏地の「タータンチェック柄」が一つのアイコンでもあるバラクータですが、GUのスウィングトップでは、無地のサックスブルーになっています。

「スウィングトップの裏地=チェック柄」といったイメージがあるので、やや物足りなさも感じてしまいますが、これはこれで爽やかな雰囲気なので良いと思います。

デザインとはちょっと関係ないところですが、裏地にはこのようにパイピング処理がされています。パイピングというのは、布端をテープで覆ってほつれにくくすること。GU価格でここまでしてあるのは凄い。

着こなしやすいのも魅力のスウィングトップ インナー使いで「立体感」を出すと尚良し!

最後に、ちょっとした着こなしをご紹介します。元々スウィングトップは、決して難易度が高いアイテムではありません。やや年配向けのイメージを除けば、かなり着こなしやすいアウターですね。

さて、そんなスウィングトップですが、もう少し踏み込んでみましょう。

非常にシンプルなデザインで、生地感にも表情はなく滑らか。それがスウィングトップの魅力でもあるのですが、やや「地味」な印象にもなりがち。かといって、「派手」にはなりたくない。

そんな場合は、インナーに「生地に表情があるニット」などを入れるのもオススメです。今回は凹凸のあるワッフル生地のニット。このようにインナーでアウターと生地感に差をつけてやると、立体感が生まれます。是非お試しください。

今回はクラシックテイストでまとめていますが、もう少し若々しく見せたいのであれば、色使いを爽やかにするなどの工夫をすると良いでしょう。例えば、「白」やビビッドカラーを使うなどですね。

以上、GUの「スイングトップ」のレビューでした。

価格は3990円(+税)になります。かなりのお手軽価格ながら、クオリティが高く、きちんと雰囲気も出せている良品。来年の春夏にも是非リリースしてほしいですね。

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