スウェットと聞くと、いまだに「楽チンな部屋着」「ドン・キホーテに買い物にいく恰好」「ブカブカで野暮ったい」と、お洒落とはほど遠いイメージを持つ方も多いでしょう。確かに、顔や体型が幼い日本人がなにも考えずにダボダボのデニムを合わせると、どうにも野暮ったい雰囲気になってしまいます。
ところが、今回紹介するGUのスウェットモックネックシャツ(長袖)は、首元が高いモックネックになっているので、スウェットのイメージを覆します。単なる部屋着やワンマイルウェアには留まらず、街着としても十分に映えるアイテムなのです。
モックネック仕様でお洒落着として使用可能に!



(首元、袖、襟のリブ部分。いずれも同程度の細さの畝です)
商品名にある通り、このスウェットの最大の特徴は、首元がモックネックとなっていることです。モックネックのように首元が高いトップスを用いる利点として、防寒性の向上をイメージする方も多いでしょう。マフラーを首に巻くと暖かく感じるように、首が衣服に覆われると体感温度が一気に上がります。
首元が高いトップスは防寒着として最適です。一方で、見た目に与える影響として、高い首元はシャツやコートにおける襟の役割を果たし、カッチリとした印象が追加されます。本来カジュアル感100%であるスウェットが多少、ドレスライクな印象になります。
また、顔まわりの装飾としても機能するため、僅かながら小顔効果も発揮します。モックネックがもたらす効果はクルーネック、Vネック以上であり、タートルネック未満です。そのため、防寒もお洒落もしたいけどタートルネックの窮屈感やチクチク感が苦手という方にオススメな一枚です。
スペック、サイズ、カラー展開



洗濯タグには本体は綿60%、ポリエステル40%、リブ部分は綿58%、ポリエステル38%、ポリウレタン4%と記載されています。ポリエステル混合のため伸縮性があり、ストレスなく体を動かすことができます。
ボディはスウェットらしい肉厚なものであり、腕周り・胴回りともにゆったりとしたシルエットになっています。裏地は起毛素材で肌触りがよく、部屋着や近所のコンビニまで行く程度のワンマイルウェアとして最適です。
サイズ選びに注意!!




カラー展開は白、黒、グレー、カーキの4色です(グレーは2018年12月時点で全サイズ完売)。モックネックであることも相まって白と黒はキレイ目コーディネートにも使いやすく、ニットやシャツ、コートの中に着ることでトレンドである重ね着コーディネートが楽しめます。
特に白は多くのメンズが持っている黒のアウターと合わせることで首元の差し色として活躍してくれます。注意点として、重ね着のインナーとして使う際はカットソーに比べ生地が分厚く着膨れしやすいため、オーバーサイズのシャツやニットと合わせることをオススメします。
サイズ展開はXS~XXL(XS、XXLはオンライン限定)となっていますが、2018年12月時点でXSは全色完売となっています。店頭の広告で女性が使うことも提案されていたことから、女性客がこぞってXSを買っていったということでしょうか。
サイズ感としては176cm、63kgの筆者がS、M、Lサイズを試着した結果、Mがジャストでした。Lサイズはブカブカとは言わないもののゆったりとしたシルエットが仇となり野暮ったい印象になってしまいました。
もしも大きめのサイズを選択すると「部屋着のまま出かけています」という印象が拭えなくなってしまうため、試着の上ジャストサイズを購入することをおすすめします。また、洗濯前後の感想としては、ボディやリブ部分が窮屈になってしまうことはありませんでした。
むしろやや余裕があった首部分はちょうど良いサイズ感に縮んだので、試着時に多少首回りに余裕があっても問題はないかと思います。価格は2018年12月時点で990円(+税)と手頃であるため、用途に応じて色違いやサイズ違いで購入することも良いでしょう。
最後に、冬場の服事情として、ニットやアウターの汚れ予防・ケアについて悩む方は多いかと思います。自宅で洗濯できないウールやカシミヤ製のニットやアウターはなるべく汚したくないものですが、襟や袖はどうしても皮脂汚れがつきやすいです。
そこで、モックネックやタートルネックなどをインナーとして用いることで、ニットやアウターに直接皮脂汚れが付着するリスクを大幅に軽減させることができます。今回紹介した商品のように、ハイネックのインナーを使用することでアウターの汚れを気にせず冬のお洒落を楽しみましょう。