GUのスウェットプルパーカ(長袖)は70点の出来ながら、コスパ重視の人にはオススメ

メンズファッションの定番アイテム、パーカ(パーカー)。その中でもスウェット素材が一般的なパーカのイメージでしょう。気軽に着られて手入れもカンタンなスウェットパーカは、気軽に日常使いもでき、男性ファッションのベーシックなアイテム。

様々なブランドから出ていますが、細かい違いを気にしている人は案外少ないのでは? 今回はGUから出ているスウェットプルパーカ(長袖)を、UNIQLO(ユニクロ)の同名アイテム:スウェットプルパーカと比較しながら紹介したいと思います。

シンプルに言うと大人が着るアイテムとしての出来は70点。ただし定番品としてのコスパは高い、と言えるでしょう。

素材感とフードへの工夫

まず、メインの本体素材ですが、綿60%、ポリエステル40%(グレーのみポリエステル51%・綿49%)で、綿とポリの混紡素材となっています。

ただ表地だけ見ると特にポリエステル然としたテカリのようなものはなく、また触り心地も悪くありません。ユニクロのスウェットプルパーカは綿素材100%ですが、ぱっと見の素材感の良しあしはあまり変わりない印象です。

ただ裏地の作りに、GUとユニクロでは大きく違いがあります。素材の違いにも起因するのだと思いますが、どちらも裏起毛です。ユニクロが綿の毛羽立ちのようなつくりに対し、GUはふんわりなめらかなフリースのようなものとなっています。そのため、好みはあると思いますが、羽織った際の感触などはGUの方が暖かく、心地よく思えました。

またフード部分については、ユニクロ同様に、生地を重ね合わせて厚みを出し、ボリュームが出るよう工夫が凝らされています。このおかげで、実際に普通に着ただけでも厚みのおかげでペタンと潰れません。

デザインとディティール

(左がGU/右がユニクロ:スウェットプルパーカ)

本アイテム、デザインは基本的なパーカデザインそのままといっていいでしょう。ユニクロもGUもぱっと見はそう違いがあるように見えないかもしれません。しかし、比較してみると、ユニクロが細かいディティールをあえて省いてシンプルにしているのに対し、GUは特にそういった配慮はされていません。

胴回りのカンガルーポケットをユニクロはサイドスリットのようにしてステッチを無くして存在感を消しているのに対し、GUはよくある縫い目が見える仕様。またGUには首元にはガゼット(リブ下にあるV字のディティール)があります。公式サイトのアイテム紹介で「首元にはヴィンテージ仕様のガゼットをオン」と書いてあるので、あえて残しているのでしょう。こちらもユニクロでは省かれているディティールです。また細かい点では、フードを締める紐の先端部分のつくり。ユニクロはマッドな金属製なのに対し、GUのタイプはテープでの補強、となっています。

(左:GU/右:ユニクロ)

どちらがいい、というわけではないですがスウェットプルパーカ、同名ながらユニクロはベーシックアイテムをよりシンプルにリデザインし、GUはベーシックなつくりを忠実に踏襲しているといえます。

大人向けではユニクロに軍配。ただGUのコスパはスゴい

GUスウェットプルパーカ(長袖)はすでにいくつか欠品してサイトから消えてしまっているカラーもありますが、全9色展開。カラーバリエーションが多く、多彩な着こなしを提案しているのはGUらしさでしょう。筆者は通常、GUやユニクロではMサイズがジャスト。

こちらのアイテムも特にビックシルエットなどは意識されておらず、Mがジャストサイズでした。ただ、裾がリブになっているため、ゆったりさせた方がシルエットがキレイになります。そのため、ワンサイズアップし、Lサイズを購入しました。

クリーニングの扱いは、洗濯機OK(ネット利用推奨)となっています。実際にネット利用でのクリーニングを行い問題ありませんでした。しっかりと伸ばして干せば、そのまま着られる乾きあがりになるのも嬉しいところ。

パーカはもともとカジュアルなアイテム。男性の街着は気にしないとすぐにカジュアルに寄り過ぎて、スマートさに欠けてオシャレから遠のいてしまいます。そのため、大人がファッションアイテムとしてパーカを選ぶならば、シンプルに徹したユニクロの方が良いといえるでしょう。

しかし、GUのスウェットプルパーカも悪いわけではありません。ヘタに手を加えず、忠実にベーシックアイテムを一定のレベルで仕上げているのは好印象。また値段もユニクロが2990円(+税)に対し、GUは1490円(+税)。細かい点にこだわらず、ということならば出来に対し、コスパは抜群です。

Nazy

この記事を書いた人

Nazy

身長170cm 体重65kg 靴26-26.5cm(コンバース・オールスターは26.5cm)

アラサーからアラフォーになりつつある、シンプル&ベーシック好き。 「地味過ぎず」「行き過ぎない」でどう差別化するのかを楽しく模索中。 人見知りの人好き。根はインドア。ファッションを好きになり、ちょっとアクティブになれたことに感謝している。