GUワークジャケットは古着の雰囲気と次のトレンドを見据えたアイテム

今年の春夏から秋冬にかけてワークテイストのアイテムがトレンドになってきそうです。ただワークテイストのアイテムはカジュアルすぎて合わせにくい印象があると思います。

そこで今回紹介するGUのワークジャケットはワークテイストたっぷりのカバーオールだけど合わせやすいスッキリしたデザインに仕上がっているのでオススメです。

デザインはアメカジ感たっぷり

デザインはアメカジで定番のカバーオールです。カバーオールは労働用の上着でオーバーオールなどのワークパンツと一緒に使用するアイテムです。

GUでも同じ生地でペインターパンツが販売されていてセットアップのように着ることもできます。首まわりはシャツタイプのえりがあり、顔まわりにポイントができます。

肩のあたりにダーツが入っています。そのため肩まわりが立体的になり着たときに肩にそうようになり、着ごこちや運動性が良くなっています。


(えり部分。少し小さめのえりがついています)


(肩のダーツ。このダーツで立体感が出ます)

ポケットはパッチポケットで胸部分のポケットだけ銅のリベットで補強してあります。ボタンはデニムと同じ金属のリベットボタンで使い古したようなくすんだシルバーになっています。

にぶい銀色なのであまり目立ちません。袖口にも同じボタンが付いています。ボタンをとめて手首を細くできますし、外してロールアップして手首周りを軽くみせることもできます。


(胸ポケット。リベットがアメカジ感を演出しています)


(腰位置のポケット。こちらはステッチで補強)


(ボタン。にぶいシルバーで目立ちにくいがアメカジ感強め)

アメリカ感を薄めるのには薄めのブルーがオススメ

生地はコットンデニムですがこのカラー「61BLUE」のみ1%ポリウレタンが入っています。そのため生地の横方向のみストレッチが効き腕の曲げ伸ばしが楽にでき、ジャストサイズで着ても窮屈に感じません。

生地の厚みはユニクロのストレッチセルビッチデニムくらいで程よい厚みです。ゴワゴワすることなく快適に着ることができます。

色は均一に色落ちしたアイスブルーのような色でアメリカよりもヨーロッパの古着のようなイメージです。肩とポケットの下半分がやや強めに色落ちしています。

これは着て労働したときに特にこすれる部分で自然にできたような色落ちを表現しています。よくあるやりすぎた加工のようにウソっぽさがありません。ただ全体がほぼ均一に薄い色に色落ちしているのでそこまで色の差は見られません。

ペールトーンのブルーでほぼ均一に色落ちしているのでカジュアル度もあまり高くなくコーディネートにも取り入れやすい色になっています。コレが色落ちにメリハリのあるものだとカジュアル度がかなり出てしまいコーディネートのバランスが取りにくくなっていたでしょう。


(生地の拡大。しっかりした生地だけどゴワゴワしてない)


(縦には伸びない)


(横には伸びる)

一番の難題は着丈、ただ解決策はある!

今回自分の持っているジャーナルスタンダードのテーラードジャケットと各部分の比較をしてみました。サイズは同じLサイズです。

まずワークジャケットの方は、着丈74cm 肩幅49.5cm 身幅61cm 袖丈62.5cmとなっています。続いてテーラードジャケットは着丈70cm 肩幅46cm 身幅54.5cm 袖丈61cmです。

各数値から見るとワークジャケットはテーラードジャケットよりやや大きめに作られています。肩幅、身幅も大きいので厚手のインナーを着てもラクに着ることができます。

カットソージャケットの方は肩幅でマイナス3.5cm、身幅でマイナス6.5cmとタイトなのでインナーも薄いモノしか着ることができません。このシルエットの違いはそれぞれの出自に由来します。

ワークジャケットはあくまで労働着なので動きやすく、中に着たものが汚れないようにするためややゆったりめにできています。テーラードジャケットはビジネスやフォーマルな場で着る為、体のラインがキレイに見えるようにタイトな作りになっています。


(ジャケットはこちら。上に重ねても見えるくらい大きい)

このワークジャケットは労働のための洋服として正しいシルエットになっています。ただコレを街着に落とし込むとちょっとネックになってくる項目があります。それが着丈です。

着丈が74cmあり、コートより短くジャケットより長いという中途半端な着丈になっています。着丈が中途半端だときた時の全体のバランスがあいまいになり、スタイルも悪く見えてしまいます。

「つかえないじゃん、マジかよ」と思ったあなた、安心してください。コレには解決策があります。

スタイルがよく見えるシルエットはIライン、Yライン、Aラインの3つあると言われています。Iラインは上下ともタイトにすることです。Yラインは上半身はボリュームをだし、下半身はタイトにすること、Aラインはその反対で下半身にボリュームを出すことです。

今回紹介しているワークジャケットは着丈が中途半端なので色を膨張色にする、もしくはワンサイズ上げることで上半身にボリュームを出し、バランスを取ることができます。

色は白に近づくと大きく見え、黒に近づくと小さく見えます。今回は色が白に近い薄いブルーをオススメしているのはコーディネートの時にバランスが取りやすいためです。他の色でも着こなすことはもちろん可能ですが、ワークアイテムになじみのない方でも取り入れやすいのは今回紹介したカラーだと思います。


(ジャケットを着た後姿。お尻が隠れるくらいの長さ)


(ジャケットの後姿。お尻の上くらいで着丈がとまっています)

このGUのワークジャケットはワークウエアとしてのディティールをちゃんと再現しています。そのため街着としてオシャレに着るにはちょっとした工夫が必要になってきます。

お値段も3990円(+税)とお手頃なので今後ワークスタイルのミックスがトレンドになってきそうなので今から取り入れてみたいという方にはかなりオススメです。