2015年にアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブディレクターに就任してから大きな変革以上のミラクルが起きているグッチ(GUCCI)ですが、その中でも小物やアクセサリー類は際だっておもしろいデザインのものが数々登場しました。
今回はそんなグッチアクセサリーの中でも比較的落ち着いた色のグラスパール付きライオンヘッドリングをレビューします。
インパクトのあるライオンヘッドのデザイン

一目でわかるのがライオンの頭部をモチーフにしたデザインです。ライオンモチーフというとシャネルのアクセサリーも思い起こされますが、ここまではっきりとライオンヘッドが型取られたアクセサリーは探してもなかなか見つけられません。
グッチの勢いにあやかって最近安価な類似デザインのものは出てきているようですが。アレッサンドロ・ミケーレは以前フェンディ(FENDI)でアクセサリーデザイナーとして経験を積んでいた時期があり、小物やアクセサリーのデザインには特に力が入っているように見えます。


次に特徴的な部分として、ブラックの素材でコーティングされたガラス玉をくわえています。ガラス玉のサイドにはゴールドのグッチマークが配置されています。ブラックにゴールドは映えるので高級感も感じられます。
コスチュームジュエリーとして
リング内側のライオンの目の裏あたりにへこみがあります。グッチの他の有名なデザインのリングなどはもともと表記されているサイズよりも実際はハーフサイズくらい大きめですが、このライオンヘッドリングはへこみがあることでワンサイズくらい大きく感じます。


GUCCIのロゴは内側などの目立たない部分に刻印されています。
コスチュームジュエリーとして楽しもう!
グッチに確認しましたが素材については18金などの貴金属ではないとのことで、おそらく真鍮などの合金にコーティングがされているものだと思われます。あくまでもコスチュームジュエリーとして楽しんでほしいとのことでした。
コスチュームジュエリーとは貴金属はあまり使わずに、合金やイミテーション素材で作られたアクセサリーのことです。はじめに流行らせたのはココ・シャネルといわれています。個性を主張するものが多い印象です。例えばグッチはこのライオンヘッドリングと同時期にこのようなデザインのリングを発表しています。



冗談ではなくこれらもグッチでデザインされ販売されていました。暇を持て余した神々(デザイナー)の遊びのようなデザインです。あまりにも遊びがすぎるだろうと感じられると思いますがこれが最近のグッチのミラクルといえるくらい素晴らしいところです。
しかもこれらのリングは人気だったようでオンラインでは比較的早めに売り切れになりました。海外の大手ストリート系ファッションサイトではここ2、3年の間にグッチが人気ブランド1位になりました。
他のアイテムも見てみるとわかりますがストリート系ブランドとして扱われても遜色ないくらいのデザインのものが豊富すぎるくらいあります。
ここまで派手なアイテムが多いとクリスチャン・ラクロワ(『ファイナルファンタジー』天野喜孝さんや『ジョジョの奇妙な冒険』に通じる世界観で作られたようなデザインです)のようにデザインは素晴らしいけれど実際に着るのは難しいといえるものもありますが、ミケーレグッチは時代にうまくはまりました。
ストリート系アイテムとしてスケーターのような人々のコーディネートに合わせられたり、パリやミラノなどショーイベント時にはグッチで身を包んだ人々がイベントをより華やかにしたり、インスタグラムなどを眺めているととてもおもしろく個性的なコーデをしている方々がたくさん見られます。
使いどころは難しいかもしれませんが、ファンション好きの方にはおすすめしたいです。何か一つでもグッチのアイテムを加えてみてください。このライオンヘッドリングの他にも身につけやすいシンプル寄りのデザインのものもあります。価格は5万1840円(税込)になります。
正直なところコストパフォーマンスという考えからするとよくはありませんし、そもそもそういった観点から見るものでもありません。
それでもブラックなどの落ち着いた色のものやなるべく小さいものを選べばコーディネートしやすくなり、トレンドが過ぎてからもアクセントや遊びを加えるアイテムとして愛着をもって長く使い続けられます。まずはグッチ公式サイトだけでも確認してみてください。おもちゃ箱のようにわくわくするものがたくさんありますよ!