選択を誤らなければコスパ最高の快適グンゼレギンスパンツ

今回ご紹介するのは、着心地がよく、オシャレで、その上リーズナブル、というスグレモノのパンツです。

2016年4月の発売以降、既に多くのファンを獲得している人気のアイテム。ただし同名で型番が違う商品が多彩に展開されているため、商品名で検索して出てきたものを、そのまま購入するのは危険です。

そこで本稿では、モノのよさだけではなく、購入に際しての注意点も合わせてお伝えできればと思います。

デザイン的には「イージーパンツ」

 

まずはこの商品がどんなものか、概要をご説明します。商品名に「レギンス」と入っているので、女性の履くタイツのようなものをイメージしがちですが、実際は肌に密着するような着用感ではありません。むしろ「イージーパンツ」と呼ぶ方が、イメージとしては近いです。

腰紐で留める仕様で、ファスナーはありません。そのほかは前にポケットが2つ、後ろにポケットが1つついているだけの、シンプルなデザインです。

美しいシルエットと、問題提起する丈の長さ

腰周りはかなりゆるめです。ゴム仕様ですが、腰ひもを結ばなければ、さすがに脱げることはありませんが、徐々にずり落ちてしまうほど。とはいえ、腰ひもをキュッと結んでも腹部に負担がかかりません。

また、ふともも周りもかなりゆるく、後述しますが生地自体が軽くて伸縮性があるため、これまたストレスを感じさせない快適な履き心地。総じて腹回りを気にする中年男性にも優しい作りといえます。

腰周りやふともも周りのゆるさと対照的に、裾はかなり細くなっています。筆者実測で16.5cm。これはパンツの中でもかなり細い部類といえます。

洋服は先端部分で印象が決まります。たとえふともも周りがゆるくても、足首のところがキュッとしていたら、足は細い印象になり、スタイルがよく見えるというものです。

ただ、このアイテムには問題がありました。それはズバリ、「丈が長すぎること」。筆者が選んだのは最小のMサイズ。そもそもSサイズがありません。そしてMサイズの股下は79cmです。これは身長178cmの筆者が着用して、ちょうどくるぶしが隠れるくらいの長さです。

部屋着として裸足で着用する分には問題ないですが、昨今のトレンドでアンクル丈に慣れている身からすると、靴を履いた上で着用するには「少しだけ長い」と感じます。

これは筆者の足の短さだけの問題ではないようです。アマゾンの商品レビューでも「股下が長すぎる」の声が多数。それに応えるように、商品の箱に「股下の長さには個人差がございますので、長い場合にはロールアップ等で調整して下さい。」とあります。

そんなわけで、ロールアップしてみました。しかし裏地の色が違うために、裾が無駄に強調されてしまう点で、好ましくありません。特に、存在感のある縫い目が目立つ点がマイナスです。

ただ、この問題は色選びで解決します。このアイテムはもともと7色展開。その内3色はアマゾンのショップではすでに売り切れ(2017年8月23日現在)。残っているのはカーキ、ネービー(サイト表記のママ。要するにネイビーです)、オリーブ、モクブラックの4色です。

その中で筆者が選んだのは「モクブラック」。グレーに近いブラックです。ネービーを選べば、表地と裏地の色は同じなので、ロールアップしても裾が目立ちません。カーキとオリーブは不明です。

ここまで「丈の長さ」と、それに伴う「色」の問題についてご紹介しました。ここで「問題」と書きましたが、足の長い方であればそもそも問題にならない話でもあります。むしろ、この問題の一番のポイントは、筆者が購入したものが2016年にリリースされた商品である点。

実は2017年春に、この「丈の長さ」を改善したバージョンが新たにリリースされているのです。後ほどあらためてご紹介します。

触感のよさと伸縮性で履き心地抜群の生地感

続いて生地について見てみましょう。素材はレーヨン70%、ナイロン25%、ポリウレタン5%です。レーヨンはもともと絹に似せて作られた素材だけあり、とても心地のよい触感。ウールのような光沢感ではないものの、程よいツヤがドレス感を醸し出しています。※ドレスとカジュアルについてはこちらをご参照ください。http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

驚くべきは、生地の伸縮性。筆者も色々なパンツを見てきましたが、伸縮性においてはこのパンツがピカイチです。

特に力を入れなくても写真のように伸びます。腰周りやふともも周りのゆるいシルエットだけでなく、生地の触感と伸縮性が、他に類を見ないほどの履きやすさを生み出しているのです。

なお、もちろん自宅で洗濯可能です。ただし弱めの水流での洗濯が推奨。乾燥機はNGです。シワになりやすいので、形を整えて干す必要があります。

履いている時も、よく曲げ伸ばしするひざ裏にはシワがたまりやすいです。しかし生地の触感のよさと伸縮性の高さにより、シワができてもひざ裏にストレスを感じられないのはすばらしいことです。

シリーズの中で最適の選択を。

http://qq3q.biz/Fqg1(2017)

上述の通り、筆者が購入した2016年版の後に、サイズ感の改善された2017年版がリリースされています。商品サイト上のデータによると、2016年版がウエスト40、ヒップ50、パンツ丈104、股下79、太もも幅30、裾幅16.5。2017年版がウエスト39、ヒップ52、パンツ丈102、股下77、渡り幅32.5、裾幅16.5(すべて単位はcm)

2016年版で太もも幅(太もも部分の幅)なのが、2017年版ではなぜか渡り幅(足の付け根部分の幅)になっていますが、大きな違いはやはり股下の長さでしょう。たった2cmですが、2017年版の方が短いのです。この2cmは、筆者にとってはまさに、ロールアップするかしないかの境目です。

生地は2016年版と同じ。色はブラック、オリーブ、モクブラック、ネービー、ベージュの5色展開です。2017年版でもモクブラックは表地と裏地の色が違います。ブラックかネービーの表地・裏地は同じ色。オリーブとベージュは不明です。

価格についてですが、2016年版は定価2700円(税込)のところ、2017年8月23日現在、セール価格1980円(税込)です(送料別)。一方、2017年版はグンゼ公式サイトであれば、定価2500円(税抜)のところ、セール価格1780円(税抜)です。

セール価格はいつまで続くかわかりません。定価は同じです。

http://qq3q.biz/FqkO(2016)

なお、ややこしい話で恐縮ですが、筆者が購入した2016年版は「古い型」として、在庫がなくなり次第廃盤、ではありません。このサイズ感がむしろ望ましいユーザーもいるようで、2017年版と共存しているのです。

型番も似ているのでうっかり間違える人もいるかもしれませんが、見分けるポイントは股下のサイズです。Mサイズの股下が79cmなのが2016年版、77cmなのが2017年版です。

たとえ部屋着としても一本持っていて損はない

筆者はこのパンツを、部屋着として、そしてワンマイルウェアとして、毎日愛用しています。これは「お出かけ用には使えないけれど、もったいないから部屋着にしよう」などという消極的な考えからではありません。この上なく快適な履き心地にほれ込んだからです。

このデザインと機能と価格、一本持っていて絶対に損はないと断言致します。なお、以下のリンク先は筆者が購入した2016年版のもの。2017年版のものをお求めであれば、上述の記事内のリンク先をご参照ください。

EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。