【ヘアスタイリング剤比較】ウーノvsルシード。2大スーパーハードジェルを美容師が徹底比較

美容師として気になっていることに「美容室専売のスタイリング剤は入手しにくい」という問題があります。ブランドイメージを守るため、安売りを防ぐためには仕方のないことですが、美容室にわざわざ出向かないと買えないのはユーザーには荷が重いでしょう。通販で買おうにも値段が高く、また送料もかかってしまいます。都内であれば東急ハンズやドンキホーテなどたくさんの種類を取り扱うショップもありますが、地方ではなかなか入手できないケースもあります。

そこで今回はドラッグストアやスーパーなどで取り扱いがあり、確実に入手できるジェルを2種買って、比較をしてみることにしました。まずは、「ルシード ヘアジェル スーパーハード」。「40才からの」とあるように、ハリコシをアップさせる成分が配合されています。次に「ウーノ スーパーハードジェル」。資生堂のウーノはオイルを使わずベタつかないとあります。どちらも歴史のあるラインで、同価格帯の商品となります。果たしてどんな違いがでるのか、見ていきましょう。

ウーノ スーパーハードジェル

まずは、材質や使用感を見ていきましょう。こちらがウーノのジェル。写真ではわかりずらいですがトロリとした半透明のジェルです。

こちらのスタイリング剤は乾くのが早く、剤をつけてる間にもベタつき、ガサッと引っかかる感触があります。

ジェルは乾いてしまうと固まってしまい、動かせなくなってしまいます。なので乾くスピードは重要なところ。ウーノのこちらの商品は慣れないと使いづらいかもしれません。

その半面、ベタつきがある分ヘアスタイルの形作りやすく、ツンツンとスパイキーなベリーショートなどには向いてると思います。空気感、動きをつけるのは、こちらの方が得意でしょう。出来れば写真の人形よりももう少し短めのヘアであれば使いやすいと思います。

ルシード ヘアジェル スーパーハード

こちらがルシードのジェル。プルンとした弾力がある透明の材質です。つけてみると髪への馴染みがよく、中に浸透してる感じがあります。つけやすさ、髪への伸びは良いほうですね。ウリである「ハリコシがでる」と感じるところかもしれません。

こちらのジェルは濡れたような質感が強くでます。つけていると水分が中に浸透していくような感覚があり、できる束も大きめ。このあたり、ウリである「ハリコシがでる」というところを少しですが感じます。

髪をまとめる力はこちらの方が高いので、ジェルらしい濡れ感を求めるならこちらでしょう。それから、こういう水っぽいジェルの場合はドライヤーで事前のセットをした方が良いでしょう。水水しいスタイリング剤だと髪の毛を立ち上げる力が弱く、シルエット決めるのが難しいので、ドライヤーで土台を作っておくことが大事になります。

ドライヤーは基本的にはスタイリング剤をつける前にしておいた方が良いのですが、今回の場合は特に必要ですね。

キープ力や洗い落とし

気になるキープ力ですが、どちらもスーパーハードと名乗るだけあり1日セットを持たせるくらいなら問題はないでしょう。強いて言うなら、剤がしっかり浸透して束も大きくできるルシードの方がやや強いくらいと感じました。洗い落としも水溶性のため、ワックスなどに比べれば簡単におとすことができます。

「ルシード ヘアジェル スーパーハード」は、160gで556円(税込)。「ウーノ スーパーハードジェル」は180gで616円(税込)。容量の違いもありますが、ほぼ同価格帯です。今回は色々なお店で売っている商品をセレクトしているため、少しばらつきがでるでしょう。検証の結果、傾向としては「濡れ感、まとまりの良いルシード」「動きを表現しやすく自然な仕上がりのウーノ」と感じました。自分の髪質、やりたい髪型に合わせる際参考にしてみてください。