肌寒くなってくる季節、足元の冷えが気になってくる方も多いと思います。今回は足元に温もりを与えてくれる本革のインソール、エンダースキーマの「lether insole」をレビュー致します。
フラットなレザーインソールとは一線を画すフィット感を高める仕様
インソール・中敷というと一般的には凹凸がなく、フラットなものが主流でしょう。そもそもこのようなレザーのものよりも、真っ黒な、いわゆる「通勤用」のものをイメージされるのではないでしょうか。レザーのタイプもABCマートのような量販店に売っていることもありますが、取扱自体さほど多くありません。
エンダースキーマは、そうした一般的に売られている量販のものと一線を画します。まず大きなポイントは、この縫い合わされた隆起部分。ソール全体より色の濃いレザーの切り替えが施されています。これは、かかとと、土踏まずのアーチにフィットするよう自然な盛り上がりになっています。この部分が高すぎる(隆起しすぎる)とかえってフィット感を損ねてしまうもの。しかし、こちらはだんだんと使い込むうちに「自分の型」へと変化していきます。
ソールの中央部上には「VERO CUCIO」という刻印がされています。こちらは英語ではなくイタリア語。「本革」を意味する言葉です。かといってイタリア製というわけではなく、日本製。かかとの方には同ブランドHender SchemeのHの文字が。
裏はこのようなざらついた感じになっています。
一ヶ月でヴィンテージ並み。驚愕の馴染みスピード
今回の撮影は、使用して約1ヶ月ほど経過したものです。実際に履いていた時間は15日ほど。こちらの画像を見ると、足の形にレザーが変形し、特につま先部分は反り上がっています。
これは何も購入当初から反り上がっていたわけではありません。使うたびにだんだんと変形して今の形になりました。この変化は使用して約3日ほどで体感しました。最初は単なるインソールを入れている感覚と同等です。普通のビジネス用のものよりもレザー特有の温かみがあるなあと思う程度でした。しかし使用回数を重ねるにつれてフィット感が高まり、何年も使い古した愛用の革靴、のような感覚になっていきます。
在庫僅少、狙っている方はお早めに
こちら厚みは中程度のインソール。スポーツ用のように極厚でもなく、かといって消臭用のような薄っぺらいものでもありませんがレザーのためやや個体差があるようです。長さはMサイズで27.5cm、幅が9.2cmほど。楽天などでは2018年11月現在在庫がないようですが、セレクトショップなどではまだ残っています。また、エンダースキーマの実店舗には在庫があるようですので、そちらを利用してみてもいいかもしれません。
「脚を長く見せたいから、ちょっと大きい靴を履いている」「合皮の靴が気に入っているけれど、もう少しはき心地をアップさせたい」「靴を脱いだ時に、本革の感じを見せたい」などなど使用用途は様々あるでしょう。きっとお気に入りの一足も、より愛着が湧くはずです。定価は5400円(税込)。