革靴のケア入門用におすすめ!アイリスオーヤマの「シューキーパー」

シューキーパー、使っていますか?

革靴が好きな方は使っているシューキーパー。女性ならブーツキーパーを使うことも一般的ですね。名前のとおり、靴の中にいれて形をキープする道具です。実はシューキーパーにはとても大事な役割があります。

革靴というものは、最初は革も硬く、キレイな形をしていますが、履いていくうちに革がやわらかくなり、歩く動きに合わせてシワがついたり、甲が折れ曲がってきます。しまいには靴底も反り返ってきて、「ツマ先が上を向き、シワが深く、横に伸びてペッタンコ」な靴になってしまいます。

どんなに服装がオシャレでも、靴がこんな状態では台無し……。意外と靴は見られています。というより、先端部分にあるので目がいってしまうもの。シューキーパーは「靴のケア用品」であり「靴を長持ちさせる」ためのものですが、同時に「オシャレを維持する」ためのものでもあるのです。

「シューキーパー買っておくか」と思われたなら、ぜひ楽天などで検索して、高い順に並べてみてください。上は1万円超えのものもあり、「靴より高いよ!」という声が聞こえてきそうです。高いものはもちろん、靴へのフィット感や高級感が違います。

上質な靴に高級なシューキーパーを装着すればそれはもう素敵なインテリアに。最高級なものは別にしても、木製のシューキーパーは大体2000~3000円くらい。必要なものだとわかっていても、いきなりこの価格はなかなか手が出せません。そこで今回ご紹介するアイリスオーヤマのシューキーパーです。なんと445円です。

アイリスオーヤマのシューキーパーをご紹介

アイリスオーヤマといえば、家電からインテリア・園芸・オフィス用品に食品まで、生活に必要な様々なものを安価に提供してくれる、ホームセンター好きならとてもお世話になるメーカーですね。失礼ながら「オシャレ」なイメージはないのですが、実用品としてちゃんとシューキーパーも作ってくれていました。しかも驚愕のプライス。靴好きの筆者としては試さずにはいられませんでした。

さすがにこのお値段ですので、木製ではなくプラスチック製です。左のカーブをつけた形状の方がツマ先側、反対がカカト側です。

きちんと左右がわかる親切設計。しかし実際にはあまり形状の左右差はなく、間違っていれてもさほど問題はありませんでした。

ツマ先とカカトのプラスチックパーツを、細い金具でつないだだけの簡単な構造です。ツマ先側はこのようにぐるっと約180°動きます。

カカト側は、金具をこのようにつまむと、取り外すことができます。

このシューキーパー、サイズ調整ができるのです。金具を入れる穴の位置で全長が変わり、様々なサイズの靴に対応することができます。

商品タグには、「紳士靴用24~30㎝」の表記があります。その仕組みはこのような構造にありました。

しかし、同封されていた説明書には「婦人靴用21~27㎝」とあります。実際に測ってみたところ、このシューキーパーは最小のときで23㎝、最大のときで30㎝ありました。紳士靴は小さくても24㎝くらいから。婦人靴は大きくても27㎝くらいまで。

それが一般的なサイズだからだろうと予想していましたが、測ってみてビックリ、これでは21㎝の婦人靴には到底入らないですね。横幅も広すぎます。これは男女兼用として使うにはサイズや靴の種類を選びそうです。

(最大に伸ばすとこんな感じ)

(そして最小はこちら)

(並べるとこんなにも違います)

実は最小サイズにするとこのように金具とカカトパーツが干渉してしまい、きちんと靴に入れることができません。また最大にすると今度はカクカクして安定しません。最小・最大サイズでの実用性には難点があります。ちなみに穴の数は10個、間隔は約0.8㎝でした。

実際に入れてみました

それでは次は、実際の靴に使えるかどうか、入れて試してみましょう。このように、ツマ先から入れていきます。

奥まできちんと入ったら、輪っか部分が上になるようにカカトパーツも靴の中に入れていきます。靴の内側におさまるようにしっかり入れます。入れてみて、ゆるゆるだなと思ったら一旦取り出して、金具の位置を大きい方にひとつズラしてみましょう。反対にカカトパーツが完全に入れられない場合は、無理せず穴の位置を1つ小さくしましょう。

(シューキーパーを入れる前の状態がこちら)

(そして入れた状態がこちら)

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、甲のシワが少し伸びているのがわかるでしょうか。こうすることで、革靴が反り返ってきたり、シワが深く残ってしまうのを防ぐことができます。またクリームを塗る等の手入れの際には必須アイテムとなります。

そして取り出すときはこの輪っかに指をかけ、引っぱり上げるだけ。とても簡単でよくできた構造です。ちなみに、シューキーパーを大きいサイズのまま無理やり入れることのないよう気を付けましょう。余計な負荷がかかり、靴が壊れたり、逆に型崩れしてしまいます。

このシューキーパーがオススメな人は?

筆者が購入した時には2足セットで890円、1足あたり445円でした。Amazon販売のものであればなんと2足で445円、1足あたり222.5円で販売しているものも。そんな激安価格のアイリスオーヤマのシューキーパー。この価格にしては、という良い面もありますし、もちろん物足りない面もあります。

オールデン純正のシューキーパーと比べてみましょう。こちらは1足で約8000円。実に20倍近い価格差があります。見てのとおり、カカトの形状が全く違います。このようにカカトのパーツが大きく作ってあると、負荷が1か所に集中せず、靴への負担を軽減することができます。

また材質がレッドシダーという木でできており、これには天然素材ならではの吸湿・消臭・殺菌効果があるとされています。半面、重量があり、しっかりした作りの靴に入れるとかなりの重さになります。

また私が一番気になったのはツマ先の形状です。婦人用も考慮してか、アイリスオーヤマの方は少し湾曲した形状になっています。対してオールデンの方は比較的まっすぐ。

細かいところですが、この部分がしっかり内側から靴を支えることで、よりしっかりシワが伸びますし、クリームなどを塗る際にもしっかり支えてくれます。いかがでしたでしょうか。何より「この価格でこれだけの機能が!という驚きがあったので今回ご紹介させていただきました。

革靴を長持ちさせたい、靴のケアをやってみたいけどいきなり高いものは買えない。そんな方にはこのアイリスオーヤマのシューキーパーがオススメです。また木製のものと比べて非常に軽いので、出張のお供にも向いていますね。

革靴ケアの初心者の方はぜひこれをまず使ってみて、物足りないと思ったらそのときはぜひ木製のシューキーパーにステップアップしていってください。

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三十路

この記事を書いた人

三十路

体重69kg 足の実寸25.5cm 頭囲60cm

37歳、2児の父。 体型に恵まれなくても、仕事や育児に忙しくても、いっしょに「おしゃれでカッコいいパパ」を目指しましょう!