大人でもかぶれるカズユキクマガイのメルトンベースボールキャップ。ポイントは8枚パネル

筆者自身も苦手意識を持つベースボールキャップ

ベースボールキャップといえばニューエラだったり、ストリートやB系アイテムとしてメジャーですね。ベースボールキャップという名前からスーツを正式に着用するシーンでは被らないアイテムです。

野球をするとき以外ですと街着のハズしアイテムとして着用することがほとんど。例えばカジュアル全開な柄やロゴが入っているベースボールキャップを鼻筋がしっかりしているホリの深い欧米人が被るとサマに見えます。

しかし、鼻筋が低いホリの浅い我々日本人には柄やロゴが入っていると子供っぽく見られてしまいます。顔立ちから変えるのは、現実的ではありません。逆に言えば、アイテム選びさえ気を付けるだけで鼻筋の低いホリの浅い我々日本人でも大人っぽく被れるベースボールキャップはあります。

ベースボールキャップに苦手意識を持っている人、ベースボールキャップを上手に使いこなす自信のない人、30代以上に被ってほしいのがカズユキクマガイのオフスケールメルトンベースボールキャップです。

実は筆者自身も苦手意識を持つアイテムです。どうも頭が大きく見えるような、ぼてっとしたボリュームが苦手でした。もちろんベースボールキャップを否定しているわけではありません。被り方次第で対応できます。

あえてボリューム感を活かした被り方もあるでしょう。今回はキャップの各部の名称を交えながら基本(ベーシック)を原点にお話していきます。

詳細をレビュー

カズユキクマガイのオフスケールメルトンベースボールキャップは8枚パネルで構成されているベースボールキャップです。他のブランドは6枚パネルがほとんど。この一枚一枚のパネルのことを「レンゲ」や「ハギ」と呼びます。

八枚全体の頭に被る部分はクラウンと呼びます。角が多くなれば丸みを帯びた多角形になるので、カズユキクマガイのオフスケールメルトンベースボールキャップはその分、丸みができやすいのが特徴です。

パネル1枚1枚それぞれに通気穴があります。この穴のことを「穴がかり」と呼びます。

頭上側から見ると、丸くポチッとしたものがあります。これを「天ボタン」と呼びます。「ぼん天」と呼ぶこともあります。画像をご覧いただくと丸さが理解できると思います。手元にベースボールキャップをお持ちでしたらぜひ比較してみてください。

通常のベースボールキャップだと六角形がほとんどです。画像のベースボールキャップは8枚パネルの8角形です。極端に言えば六角形と八角形はどちらが丸く見えるのかと言うことです。

素材はウール100%です。ウール糸を高密度で二重織のメルトン生地に仕上げた素材を使用しています。同素材を用いたコートもリリースされています。https://goo.gl/Ce1HQo

コートもそうですが、例えばジャケットもウールによる素材感でベースボールキャップとの素材感による説得力が増します。

サイズはフリーサイズです。アジャスターはレザーのストラップを使って上品に仕上げています。

金具のカラーも一緒にブラックで大人っぽく施してあります。

ここの金具がゴールドやシルバーだと、印象が大きく変わります。ベースボールキャップの内径が59cm高さが13cmバイザー(つば)幅が7cmです。肌に触れる内径の部分はパイル(タオル地)を使用しています。「スベリ」や「ビン皮」とも呼びます。

直接肌に触れてしまうところなので汗をかいてもパイルが吸収してくれる嬉しい気遣いがブランドから伺えます。

“KAZUYUKI KUMAGAI ATTACHMENT”のブランドロゴが施してあります。

改めてご覧いただくと素晴らしいつくりです。定価は1万2960円(税込)です。高い部類ですが、大人もかぶれる上品な仕上がりです。

着こなしや被り方について

通常のベースボールキャップはコットン素材でツヤが少ないのがほとんどです。スポーツやストリート色の強いカジュアルアイテムですが、カズユキクマガイのベースボールキャップはツヤのあるウール素材。

アイテムはカジュアルですが、ほどよくドレスの雰囲気を保ちます。着こなしは冬場ですと、例えば大人っぽくインナーにタートルニット+きっちりとしたドレス感の強いチェスターコートなどのロングアウター類、ジャケット類のハズし要素にバランスよく着こなせます。

ボトムス(パンツ)は黒スキニーをはいたり、ジョガーパンツなども違和感がありません。靴は革靴、スニーカーで微調整してみるとよいでしょう。

ベースボールキャップの被り方は公式通販サイトのように正当な被り方もよいですね。
※参考 https://goo.gl/rsM79P

バイザーを曲げると顔のかたちにさらに馴染みやすくなります。うしろ被りもハズしとして違和感がありません。

被り心地が素晴らしい

被り心地はウールにあるチクチクした感触はありません。生地が厚くてしっかりしたつくりです。内径のパイルも肌触りがよく、汗を吸収してくれて不快に思わないタオルらしい感触です。アジャスターのレザーも不快に感じません。

今シーズンからベースボールキャップデビューしてはみてはいかがでしょうか。