【体験ルポ】2020年五泉ニットフェス「ナック」のオープンファクトリーでスヌード作りを体験

今年で5年目の「GOSEN KNIET FES(五泉ニットフェス)」で株式会社ナックのオープンファクトリーに参加してきました。

五泉ニットフェスとは?

(※↑パンフレット画像)

2月10日の「ニットの日」にあわせて国内最大のニット産地、新潟県五泉市でニット工場を公開するオープンファクトリー(工場見学)イベントが開催されます。2020年は2月8日から10日まで開催されました。地域全体がニットで盛り上がろうと毎年、実行委員会を組織して開かれ、五泉市内17工場が参加してニットが生まれる現場を見学しながら、お得に国産の高級ニットをゲットできるイベントです。

2月の新潟は厳しい寒さですが、わざわざこのイベントのために県外から訪れる人も少なくありません。筆者がこのイベントの存在を知ったのは昨年で、今年で2回目の参加になります。お子さんの社会科見学を兼ねたご家族や、オシャレ好きなカップルにもお勧めのイベントです。

お得に国産ニットがゲットできるオープンファクトリーへ


※↑㈱ナックの会社画像

https://bit.ly/2UvR5sv
※↑会社概要はこちら

今年はナックのオープンファクトリーへ。糸からスヌードができるまでの工程を見学できて、そのスヌードをなんと500円で持ち帰ることができます!こんな嬉しいオープンファクトリーはなかなかありません。それでは、ナックさんのスヌードができるまでの工程をレビューしていきましょう。


※↑ナックさんのスヌード画像

株式会社ナックは、原料と製品の企画提案、原料の手配から編み立て、整理加工、縫製、検品出荷まですべての工程を社内に設備する五泉市のメーカーのなかでもユニークな会社です。


※糸の画像

ニットと言っても、その生地はとてもたくさんあります。


※↑ニット生地画像

洋服生地の進化は日進月歩で、それはニットも例外ではなく、最近は家庭で洗濯できるイージーケアはもちろん、撥水する高機能素材もあります。


※↑撥水ニット生地

ニット製品が作られる工程は先ず、色、柄、デザインを打ち合わせしたあと、編み機を動かすためのデータ作りをパソコンで行います。作ったデータを編み機に読み込ませます。


※↑PC画像

編み機の性能向上により、複雑な編み・柄の表現が可能になっていて、縫い目のないニット、ホールガーメントにも積極的に取り組んでいます。


※↑編み機群画像


※↑ドラム式画像

ニット生地が編み立てられたら、それを洗いにかけて仕上げる風合い出しという工程があります。

編まれたばかりのニット編地は、そのままでは硬い印象です。ニット編地の風合いを高め、もっと優しく柔らかい生地に仕上げます。


※↑風合い比較画像

手前が風合い出し加工前、奥が加工後です。モヘアなど起毛感のある暖かく柔らかい風合いはこの工程を経ることで出ます。


※↑ピシッとアイロンをかけてもらって…。

その後、円を描くように針の取り付けられたリンキングミシンを使用し、編地の裾の部分を縫い合わせます。リンキングミシンは他にもニット製品の襟や袖等の細かな部分の縫い合わせを行います。

※↑リンキングミシン画像

そして、最後にミシンで縫い合わせてもらってスヌードが完成します。


※↑ミシン工程画像

このスヌードは工場見学の特典なので、ブランドタグや洗濯ネームタグは付いていません。ですが、筆者のうろ覚えなのですが、カシミヤ混と言う話でした。たったの500円(税込)ですが、肉厚で重厚感があり、国産ニットの高級感を実感します。肌触りもよくて、全くチクチクしません。実際に使ってみると、とても暖かいです。


※↑試着画像


※↑ベースキャンプ「5 SEASONS kitchen」画像

オープンファクトリーの時間は参加人数によりますが、1~1.5時間ほどかかります。疲れたら、ベースキャンプの「5 SEASONS kitchen」で休憩するのをお勧めします。

五泉ニットフェスの期間中限定でオープンしています。五泉ニットのセレクトショップやカフェコーナー、キッチンカーも出店します。フェスのスタッフが常駐していますので、初めて参加するなら、先ずはこちらに立ち寄ってスタッフにオープンファクトリーについて問い合わせるのがお勧めです。

※↑コーヒー&シフォンケーキ画像


※↑最後にアンケートを書いて提出するとノベルティがもらえます

五泉ニットフェスは丸一日楽しめる、とてもお得なイベントなので、まだ参加されたことのない人は是非一度体験してみてください。ここで注意していただきたいのは、来年度のニットフェスは11月開催になるとのこと。五泉ニットについての新しい動きは、こちらの五泉ニット工業協同組合フェイスブックページをチェックしてください。

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この記事を書いた人

161

身長170㎝、体重52㎏、靴25.5~26.5cm

機能性と装飾性を合わせ持つ自然なオシャレを好む。 ファストファッションで十分と思っていたが、最近はハイブランドにも興味が出てきた。