ぐっと寒くなり、街中でも、コート姿の方を見かけるようになりました。冬は着用アイテム数が増え、ファッション好きが一番楽しい季節です。シャツに、セータ、コート、マフラーなど、重ね着の組み合わせを考えていると、あっという間に時間が経過していませんか。
特にシーズンの始まりや何か特別な日は、シャツやカットソー、ニットなど組み合わせ、レイヤードを工夫し、コーディネイトを楽しんでいると思います。ただ、毎日、綿密なコーディネイトを考えていると、億劫になることはないでしょうか。
また、洗濯の状況によっては、お気に入りのレイヤードのコーディネイトができない日もあるでしょう。そんなときに、ワンツーコーデで、見栄えがするアイテムがあると、非常に便利です。
今回は、そんなワンツーコーデを簡単に見栄え良く成立させてしまう、kolor定番の切り替えワイドパンツ(2016-17AW)を紹介します。
見栄えするワンツーコーデができると、冬の着回しが楽になる
みなさんは、コーディネイトが億劫になった経験はありませんか。そんな時、トップス一枚にボトムをあわせた、いわゆる「ワンツーコーデ」で、見栄えする着こなしができると、日々のコーディネイトが楽になります。
冬であれば、トップスはセータ一枚に、何かボトムスをあわせるコーデが簡単です。冬服は、暗い色のアイテムが多く、単純にワンツーコーデをすると、全身真っ黒になってしまう場合が多く、暗く、地味な印象を与えてしまいます。

(全身黒色だと暗く、地味な印象に)
地味な印象を払しょくする為には、明るい色のシャツやカットソーをニットの下から少し覗かせてあけると効果的です。視線が集まりやすい裾先に、明るい色でアクセントをつけることで、地味な印象を払しょくすることができます。

(裾先に明るい色があると、印象が変わる)
簡単なレイヤードで解決する課題なのですが、これが意外に面倒に思える時があります。私は、ちょっと白色を足したいだけなのに、シャツを着て、洗濯ものが増えることに対して、ちょっと嫌な気持ちになることがあります。
カットソーでも良いのですが、素材によっては、ただ、下着が出ているように見られてしまう場合がある為、注意が必要です。今回、紹介するkolorのワイドパンツは、レイヤードを気にしなくとも、簡単に「見栄えのよいワンツーコーデ」を作ることができるアイテムです。
腰回りのデザインがレイヤードと同じ効果を発揮する
kolorには、シーズンを跨いで、定番で出しているファンにはお馴染みのデザインがいくつかあります。ブランド初期では、パッカリング加工が施されたパンツやジャケット型カーディガンが有名です。

(パッカリングパンツ)
古着のような側面のパッカリング「縫いジワ」が特徴。最近は定番ラインの「kolor beacon」でリリースされることが多い印象。

(ジャケット型カーディガン)
写真のものは、フロントボタン無し。最近は、フロントワンボタンで継続的に出している定番商品。
最近では、腰回りの生地を切り替えたデザインのパンツが多くみられます。
(2014ssのアイテム。腰回りを迷彩柄に切り替えています)

(2017-18awのアイテム。こちらは、腰回りにパッチワークが施されています)

(上記2017-18AW上記アイテムの腰回りのアップ画像)

今回紹介する2016-17AWのワイドパンツも、上記の流れのデザインを取り入れたアイテムです。私は去年2016年のシーズン立ち上がり時にネイビーカラーのものを購入しました。

(2016-17AWのテーマは「草食系のロックスター」)

(腰回りのアップ。ブラックベースにゴールド、シルバー、ラメが使われていて、非常に凝ったデザイン)
この腰回りの切り替えデザインが、シャツやカットソーのレイヤードと同じ効果を出してくれます。そのため、レイヤードせず、適当にコーデをしても、地味な印象はなく、見栄えのよいコーデを可能にします。

(シャツやカットソーをレイヤードしなくても、地味にならない。とっても手軽)
私は去年、この手軽さにはまり、年明けのセールでグレーを買い足すほど、ヘビーローテーションしました。

(グレーカラーバージョン)
ただし、デザイナーズアイテムの為、どちらかというとモードな印象を与えます。少し特徴的に感じられてしまうので、コンサバな服装が好みの方の中には、若干、奇抜に感じる方もいらっしゃると思います。
他のデザインをチェック。繊細な生地が特徴
腰回り以外のデザイン、特徴も見ていきましょう。全体のデザインとしては、ワンタックのワイドパンツです。筆者はサイズ1を購入しました。
実測では、ウエスト:75cm、モモ幅:60cm、裾幅:47cmです。モモから裾にかけて、ほどよくテーパードがかかっています。テーパードシルエットは、目線が集まる裾先が細くなっているため、ワイドパンツとしての主張をほどよく抑えます。ワイドパンツ初心者には、特におすすめのシルエットです。

(ワンタックが入っています)
裏地はひざ下までついており、滑りが良く、履きやすいです。

(裏地。おそらくキュブラ素材)
kolorファンには、お馴染みのあのタグもついています。

(定番のタグデザイン)
切り替えデザインの次ぐ特徴は、生地です。非常に軽く、柔らかく落ち感のある素材です。タグを捨ててしまったため、正確な情報ではないのですが、材質は確かウール100%だったと思います。クリーニング推奨です。

(生地のアップ。少し毛足があり、光沢感がある)
とても魅力的な生地なのですが、少し繊細な印象を受けました。先シーズンは大丈夫でしたが、あまりハードに登板させると、摩擦でテカリが出そうです。私は先シーズンの途中から摩耗が心配になった為、セールで色違いのグレーを買い足しました。
購入時はフラシ(裾上げがされていない状態)のため、裾上げが必要になります。裾丈はノークションで仕上げるか、ワンクッションにするかで、かなり迷いましたが、ドレープがきれいだったため、ワンクッション丈にしました。結果、満足しています。
腰回りのデザインはチラ見せがポイント
ワンツーコーデをする際、腰回りのデザインをしっかり見せてしまうと、腰の位置が丸わかりになってしまい、足が短く見えてしまう可能性があります。そのため、チラ見せが無難です。
具体的には、トップスをしっかりとは、タックインせず、ゆるくタックインします。ゆるくタックインすることで、腰位置が分かりづらくなります。それでも、気になる場合は、マフラーを巻き、見ている人の視線を首元に誘導することで、誤魔化ことができます。
また、靴と靴下をパンツと同系色にすると、靴と靴下分も脚部に見え、足を長く錯覚させることができます。

(ゆるくタックインし、腰位置をぼかす)
今回紹介したワイドパンツの価格は約50000円です(正確な値は忘れてしました)。2本目のグレーはセール(40%OFF)で購入しました。かなり高価ですが、デザイナーズものは、そのシーズンの逃してしまうと、手に入れることが難しい為、気合を入れて、購入しました。
デザイナーズものは、高価です。ただし、素材やデザインなど、定番商品には無い魅力があります。本アイテムにかかわらず、普段、デザイナーズものを購入されない方も、本当に気に入ったアイテムを見つけた際は、何かの縁と思い購入を検討してみてもいいと思います。
来シーズンに同じものは発売されないのですから。拘りのアイテムを身に着けることで、日々の生活がより楽しく感じられると思います。今回紹介した2016-17AWのワイドパンツは現在では入手困難です。
購入する場合はヤフオクなどのオークションサイトをこまめにチェックするしかないでしょう。kolorの2017-18AWのテーマは、「大人の少年服」です。パッチワークが多くのアイテムで使われており、よいアクセントになっています。興味がある方は、是非こちらもチェックしてみて下さい。