【KOMONO./コモノ】というブランドをご存じでしょうか? こちらはベルギー発のデザイナーズブランド。ブランド名の由来はその言葉通り、日本語の「小物」。シンプルさと時代性を感じさせる「Retoro-Futuro」がブランドコンセプトとのこと。
今回紹介したいと思ったのは、このKOMONO.ブランドの【Estelle Deco】という腕時計。ミニマルなデザインで男女問わずオンオフ兼用で使え、かつファッショナルブルな腕時計となっています。
ミニマルなデザイン
この時計の一番の特徴は、ミニマルかつシンプルなデザイン。時計のメインとなる文字盤には、ブランド名の【KOMONO.】のロゴと、長針・短針・秒針の三針のみ。時刻をわかりやすくする、いわゆるメモリ表示(アワーマーク/時字)が文字盤に見当たりません。
よく見る文字盤内側の側面に一時間ごとの点が打たれています。一応、時間を把握することができますが、正直、とっさに時間を把握するには不向きでしょう。
(文字盤側面に一時間ごとのメモリ表示)
しかし、普通にあるはずものがない、という引き算された造形が、この時計 Estelle Deco。よくデザインというと足し算によって、差別化を図りますが、こちらKOMONO. Estelle Decoは、引き算することにより、よくある時計との差別化を図っているのです。
サイズ感と素材
ムーブメントはクオーツ。文字盤の直径は36mm。メンズものとして考えると小ぶり。参考として、シンプルさと高見えするデザイン、そして値頃感で人気の「Daniel Wellington(ダニエルウェリントン)」のメンズものの一般的なサイズが40mm、筆者が持っているTAIMEXも40mm。よくあるメンズものより、一回り小さいとサイズ感といえるでしょう。
時計本体もガンメタリック、レザーベルトもブラックと、全体の色調もブラックトーンで統一されています。この辺りも余計な装飾性を廃されたデザイン性が見て取れます。
ミニマルなデザインと相まって、主張は強くありません。しかしそれが、腕になじむ、いうなればブレスレットのような腕時計となっています。
オンオフ使える汎用性
腕時計はメンズが、気を遣わず、自然に身に着けることができる数少ないアクセサリーの一つです。メンズファッションにおいて、着飾るのは鬼門。腕時計はある程度装飾性があっても、「時間を見る」という目的があるので許されます。
それでもやはり、過剰だったり、あからさまだったりする装飾性は好まれず、シンプルで無難なベーシックなものだけでは、差別化になりません。オシャレとは行き過ぎない差別化とも言えるのでないでしょうか。
KOMONO.のEstelle Decoは、シンプル&ベーシックな時計デザインから、さらに差し引くことで、ちょっと違う、という洒落感を与えてくれます。そのシンプルさからどんなコーディネートにもなじみ、合うでしょう。
そして、華美ではないため、ネクタイ姿のビジネスシーンにも相性は抜群。価格は1万2744円(税込)。削ぎ落されることで生まれるデザイン性が魅力。メンズ物としてもですが、ユニセックスなデザインと小さなサイズ感からレディーズ(ウィメンズ)としてもオススメです。