靴ひも工房の「蜜ろう引き靴ひも」で靴は生まれ変わる!

オシャレは足元からという言葉は有名ですが、靴だけにこだわってはいないですか? 実は靴ひもは靴の印象を整えてくれる重要なアイテム。今回は自分好みの靴ひもを職人さんにオーダーメイドで作っていただける「靴ひも工房」の蜜ろう引き靴ひもを紹介します。

靴ひも職人の完全オーダーメイド

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靴ひも工房は、職人が自分好みの靴紐をオーダーメイドで作ってくれる通販サイトです。様々なひもの素材や柄、長さ、色、ひも先端の処理、ロウ引き、蜜ろう引きを自分好みに選択できます。

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今回注文したのは写真と同じビジネスシューズ用の石目柄ろう引き靴ひもです。石目柄とは紐の網目が見える柄で一般的な紐よりも高級感があります。長さは75cm、色はブラックで、足元で目立たないように細さは2mmと最も細いものを選びました。

他にオプションで、通常はろう引きのところを+300円で蜜ろう引きに変更しています。合計で1382円(税込)でした。靴ひもの選び方としては、大きく「太いか細いか」と「平紐か丸紐か」に分かれると思います。

細ければ細いほど存在感が少ないのでドレスシューズ向きで、平紐は幅があるので摩擦力が大きいため解けにくいですが、丸紐よりも幅があり目立つためスニーカーなどカジュアルな靴向けです。この2点を考えると「この靴にはこんな靴ひもが似合いそうだ」とアイデアが浮かんでくると思います。

注文してから4日後、ポストに封筒が投函されていました。配送方法も宅急便からポスト投函まで幅広く選べるので便利です。封筒を開けてみますと、中にはオーダーした長さ、カラー、オプションが書かれた紙で束ねられた靴ひもが袋詰めされて入っていました。取り出して触ってみるとベタベタします。蜜ろうで引かれている証ですね。

加工なし、ロウ引き、蜜ろう引きの靴紐を比べてみた

商品説明に「蜜ろう引きの靴ひもは耐久性があり解けにくい」という説明がありました。なぜほどけづらいかを左から「加工なし」、「ロウ引き」、「蜜蝋引き」靴ひもを用いて説明していきます。

まずは「加工なし」のひもです。ロウが引かれていないため「毛羽立ち」が多く、「ツヤ」が無いです。レザーは磨けば光るものです。ピカピカに磨いたドレスシューズに光っていない靴ひもを使っていたら途端に浮いてしまいます。

また、毛羽立ちは摩擦力を向上して靴ひもを解けにくくしてくれますが、毛羽立たない方が見た目もいいに決まっています。

「ロウ引き」の靴ひもはどうでしょうか。ロウが引かれているためツヤがあります。毛羽立ちが少ないので耐久性もあり、滑りがいいです。

結果、ドレスシューズに用いても浮くことはありません。しかし、滑りやすくなったので摩擦力が弱く、解けやすくなっています。「ロウ引き」ではドレス度と引き換えに解けにくさを失ってしまいました。

最後に本命の「蜜ろう引き」です。単純にロウ引き靴ひもの上から蜜ろうを引いただけですが、蜜ろうでさらにコーティングしたおかげで「ロウ引き」よりも毛羽立ちが少なく、ツヤが強い。そして最大の特徴は蜜ろうによる「ベタつき」。このベタつきが摩擦力を引き上げて靴ひもを解けにくくしてくれるのです。

しかし、使用していけば引かれた蜜ろうは少しずつ落ちていきます。それじゃせっかく蜜ろうを引いた意味が無いじゃないかと思いますが、靴ひもは綿素材です。よほどの人でない限り、靴ひもを結ぶ位置は毎回変わらないと思います。すると結ぶ部分のみが毎回の結ぶストレスによって毛羽立ちます。

この毛羽立ちが新たな摩擦力の源となり、靴ひもを解けにくくしてくれるのです。使う部分のみ毛羽立ち、他の部分は綺麗な状態を保ったまま使うことができる。これが蜜ろう引きのメリットです。写真を見ると縛る部分は毛羽立ち、使わない部分は毛羽立っていないのがわかると思います。

まとめてみましょう。靴ひもは摩擦力によって止まっています。ろうを引いていない無加工の状態なら毛羽立ちが多いので摩擦が強くてほどけにくいですが、ろう引きですと高級感と耐久性を与える代わりに毛羽立ちを抑えてしまうので摩擦が弱くなり、結果ほどけやすくなってしまいます。

そこで蜜ろうをプラスすることで、蜜ろうのベタベタ感がプラスされ、摩擦が強くなり、解けにくくなります。蜜ろうは靴ひもの「困った」を解消してくれる優れものなのです。

オーダーメイド靴ひもならではの楽しみ方

せっかく靴ひもをオーダーメイドできるのだからと思い、もう一つ靴ひもを注文しました。何とカラーはオレンジです。なぜオレンジを選んだかというと……

靴下と靴ひもで色を合わせてみたかったからです。ところが微妙に色が違う(笑)。 問題がこれだけなら良かったのですが、この靴下が厄介でした。

ユニクロU17AWのヒートテックソックスのオレンジなのですが、革靴を履くにはとても分厚い。履けないことは無いですが、革靴が伸びてサイズ感が狂ってしまう可能性があったのでこの着こなしはボツとなりました。薄手のオレンジの靴下が見つかるまでこの靴ひもは家でお留守番です。

見た目も美しくてほどけづらいベルルッティ結び

せっかくですので1つ洒落た靴ひもの結び方を紹介します。その名もベルルッティ結び。この結び方はフランスの靴メーカーであるベルルッティが始めた結び方で、結び目が美しく、靴ひもがほどけづらくなるのが特徴です。蜜ろう+ベルルッティ結びでほどけ知らずになりましょう。では結び方の紹介です。

まずは普通に一度結んであげます。そしてもう一回輪っかに靴ひもを通してあげます。写真がその状態です。

縛ってみるとこのようになります。

次にちょうちょ結びをしましょう。しかし縛らずに写真のように穴を作ってあげてください。

そして作った穴にもう一度、右手に持っている輪っかの部分を通してあげます。

縛って完成です。輪っかに2回通してあげているので解けづらく、見た目も美しいです。とても目立ちにくい部分ではありますが、わかる人が見ればわかる通な結び方です。最初は難しいかもしれませんが。慣れれば簡単に結べるようになります。

靴ひもは靴を支える影の立役者

靴ひもはとても目立ちにくい存在ですが、靴を履く上ではとても大事なものです。解けにくさはもちろん、丸紐や平紐、太い、細いと紐だけで靴の印象は簡単に変えることができます。

たった1000円からいろんな素材、色、長さを自分好みに選択して、自分だけの靴紐を職人さんに作っていただけます。こんな低価格で職人さんの技術を感じれるものはそうそうないはずです。靴ひも工房さんの靴ひも、ぜひ自分好みにオーダーしてみてはいかかでしょうか。