ヘビーユースしてもヘタレないTシャツ「京都イージー」の深クルーネックがすごい

夏は襟のついたポロシャツや半袖シャツを着用しています。そのインナーとして肌触わりのいいTシャツを探していました。いかにも下着に見えるものではなく、無地で、生地は少し厚め、耐久性があり、着丈はやや長め、首元があまり詰まっていないものが理想でした。そこで見つけたのが、京都にあるTシャツ専門店「京都イージー」の一枚です。

「京都イージー」は、こだわりの自社ブランドを展開、その中でも比較的新しい商品に「ヴィンテージ 深クルーネック」というものがあります。クルーネックでも、Uネックでもなく、その中間くらいの開き具合で、素材と縫製にこだわったつくりです。そして、約4か月間着用したところ、実に満足のいくものでした。以下にその詳細を紹介します。

デザイン

ネック部分は少し深いクルーネックなので、シャツの襟から見えることもありません。袖は短め、ややタイトな作りです。筆者は165㎝、60㎏ですが、Sサイズを着ると体のラインが出ます。

短めの袖丈(19.5㎝)で、袖の幅も広がりすぎず腕をすっきりと見せてくれます。半袖のシャツやポロシャツからはみ出すこともありませんでした。

サイズ表記は圧着プリントで全く気になりません。サイズタグが首の後ろにないことは、敏感肌の筆者にとってとても嬉しいことです。

素材


(内側にあるタグです)

こだわりの素材は綿100%。和歌山にある紡績工場の中の旧式の編み機でつくられています。旧式の機械は、ゆっくりとしか編むことができません。それゆえ、独特のやわらかさとフィット感、そして光沢のある生地が生まれます。最高の着心地を求めた京都イージーの思いを100年以上の歴史ある紡績工場が受け止めた結果でもあります。

実際の着心地は量販店のものとは明らかに一線を画すものでした。身体にフィットしているが、伸縮性があるためにストレスは感じず、またその風合いは洗濯をしても損なわれることがありませんでした。

生地の光沢もシルケット加工とまではいきませんが、十分に高級感があり、これも持続性のあるものでした。筆者が着用した洋服の中では最高に着心地の良いもののひとつです。

ちょっと気になるブランドタグ

左袖にタグが付いています。このタグはインナーとして着ると、結構気になったりします。筆者ははさみで取り外しました。


(白い糸だけを切ると綺麗に取ることが出来ました)

これでインナー使いでも煩わしさは無くなります。白のTシャツを選んだ時は、縫製の糸も切らないように注意してください。

洗濯テストと耐久性


(洗濯表記はとてもシンプル)

新品のブラック(下)と約4か月着用のネイビー(上)を重ねてみました。洗濯はいつものようにネットに入れて、他の物と一緒に全自動モードで洗いました。裏返すことはしていません。色移りや色落ちは感じませんでした。

写真のネイビーは約4か月着用したものです。新品と比べると、やや縮んでいるのが分かります。全体的にややタイトなつくりですが、縮んでも窮屈だと感じたことはありません。

洗濯前後の数値は下記のとおりです。なお、筆者の身長は165㎝、体重は60㎏で、いつもはSかMサイズを着ています。洗濯テストで使用した京都イージー  ヴィンテージ 深クルーネックのサイズはSです。

新品は、着丈63.5、肩幅40.0、身幅45.0、袖丈19.5、袖幅16.0、洗濯後は着丈61.5、肩幅40.0、身幅43.5、袖丈19.0、袖幅15.5(単位は㎝)。


(左のブラックが新品、左のネイビーが約4か月着用)

Uネックとまではいきませんが、深クルーネックという名前の通り、やや襟回りは深い作りになっています。Tシャツの襟は洗濯で伸びやすいので、どの程度伸びたか比べてみたのですが、驚くことにほとんど変わりませんでした。今まで着用したTシャツの中では一番の耐久性です。

(上のブラックが新品、下のネイビーが約4か月着用)

ネック部分の比較です。ここが太くなっているとカジュアルライクに見えるのですが、今回紹介するTシャツは新品時でも細く、実測で約13㎜となっています。そして洗濯テストを繰り返した後は約10㎜とより細くなりました。約4か月の着用を経ても伸びてだらしなくなることなく、逆にドレス感がほんの少しアップするという嬉しい経年変化がありました。

ほぼ筆者の理想に近いTシャツなのですが、一点だけ気になることがあります。それは着丈です。洗濯後は61.5㎝となり、やや短く感じます。着丈が短いと、短足の日本人体型では腰の位置が分かってしまい、足の短さを強調してしまうことになります。あと数センチ長ければ夏の主役として一枚着でも活躍したかもしれません。

しかし、これだけの完成度を持ちながら、価格は抑えられており、顧客を思う京都イージーの心意気が感じられます。

現在は時々ですが、百貨店等にもイベント出店しており、試着をする機会もあります。そのような機会があれば是非試着して欲しいと思います。その着心地に驚かれることでしょう。

サイズはS・M・Lの3サイズ展開

6色展開で価格は白が2900円(+税)、ダークネイビーとブラックが3500円(+税)、アッシュグレー・ダークヘザーグレー・ヘザーインディゴが4500円(+税)。

メンズカットソーまとめはこちらから↓

【2020】無地から袖ボーダーまで。メンズのカットソー・スウェットおすすめ44点をレビュー! 

2019.04.18