近年、ブランド同士のコラボレーションが盛り上がりを見せています。ここ数年、最も話題をさらっているのは、何と言ってもユニクロとクリストフルメールがコラボしたユニクロUでしょう。今回、紹介するサコッシュもコラボレーションから生まれた一品。ブランド創設15周年記念としてglamb（グラム）がJAM HOME MADE（ジャムホームメイド）とコラボして作ったGaudy（ガウディ）サコッシュです。
Gaudyって何？？
Gaudyとは、サコッシュ表側にカラーリングされたマルチカラーのレザーパッチワークのことで、glambのシンボルの一つです。写真のように、爬虫類革と牛革をミックスしたパッチワークになっているのも特徴で、今回のサコッシュ以外のコラボアイテムにも象徴的に使われています。
ここ数年、時代のトレンドは、装飾性に移りつつあります。つまり、シンプルな着こなしを主体としたノームコアトレンドから装飾性への移行の過渡期なのが、今。
本製品の、黒ベースのシンプルな生地の一角に彩られたこのマルチカラーのパッチワークGaudyは、まさに今のトレンドにもマッチ。本製品のカラーリングはこのマルチカラーとマルチカラー部分をモノトーンにしたブラックの2種類があります。今回紹介するのは、前者ですが、上述の意味でも使い勝手は抜群なので、個人的にはマルチカラーがオススメです。詳しく見ていきましょう。
崩れにくいシルエットとちょうどよいサイズ感
まず、デザインはユニセックスなので、男女問わず活用できるのも使い勝手の良さに貢献しています。
次に、縦横サイズは、縦24㎝×横35㎝。サコッシュとしては大きすぎず、小さすぎずちょうど良いバランスの取れたサイズ感。また、着こなしの面では、お腹側に着用し腰位置をサコッシュで隠すことで脚長効果を演出できるだけの大きさはあります。
天マチには、スムーズな滑りで開閉時のストレスを感じさせない10コイルのダブルファスナーを使用。この部分は、鞄上部のナイロンテープベルトで覆われている面積分だけ、鞄下部側にへこんでいるため、正面から見てもファスナーは見えないシルエットになっているのも特徴です。
底マチは約3㎝。マチがしっかりとあるおかげで、モノを入れた時に鞄のシルエットが大きく崩れることはありません。
収納力はいかほど？
収納部分は、中央に仕切りがあり、左右にそれぞれモノを入れられるようにデザインされています。 そして、仕切りそのものの片側にも小さめのポケットが2つ用意されています。
このポケットは入れ口の部分がゴム素材でできており、伸縮性があるため、中に入れたものが鞄の中で飛び出さないように工夫されています。
今回は、文庫本、サイフを左右の各スペースに、仕切りに付けられた2つのポケットには、ヘアワックス（上側）とヘッドホンケース（下側）を入れてみました。
前述のとおり、底マチがしっかりしているので、これにプラスしてスマホを入れるくらいの荷物量なら余裕で入りますし、シルエットが崩れることもありません。
クラッチとしてはやや使いづらい
本製品は、サコッシュ、クラッチバッグ、バッグインバッグの3WAY仕様の作りになっています。写真のようにベルトを外せばクラッチバッグまたはバッグインバッグとして使えるというのが、メーカー側の謳い文句です。
しかし、前述のとおり、本製品の縦横サイズは、縦24㎝×横35㎝。これはよく市場に出回っているクラッチバッグのA4サイズ（29.7㎝×21㎝）よりもさらに大きいサイズです。
身長171㎝ 体重52kgの筆者にとっては、A4サイズは意外と大きく、実際に手にしてみると使いづらい印象があります。ですので、サコッシュと比較するとクラッチバッグとしての使い勝手は個人的にはやや劣ると感じています。
ユーザー視点での細やかな気遣い
（裏面）
（表面）
とはいえ、メーカーならではの細やかな気遣いも見られます。例えば、素材の使い方です。本製品の素材は、表と裏の両面ともポリエステル100%。データ上は、ポリエステルで違いはないのですが、写真のとおり、表面と裏面とで質感が変えられています。一言でいえば、裏面は「ツルっ」としており表面は「ザラッ」としています。メーカーに問い合わせてみたところ、これは、衣類にあたる部分を考慮してあえて変えているとのこと。こうしたところは目立たない部分ですが、ユーザー目線できちんと作られており、作り手側のモノづくりへの意匠が感じられます。
最後に価格ですが、サコッシュにしては、やや高めの1万1880円（税込）。オンラインストアの在庫は、マルチカラー、ブラックともに在庫があります。サコッシュをまだお持ちでない方は、この機会にぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか。
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