Leeのペインターパンツは定番ながらトレンドを抑えた逸品!

クローゼットにおけるパンツなどのボトムスの割合は意外と少ないものです。ボトムスは印象を「整える」アイテム、一方トップスは印象を「変える」アイテムなので、必然でしょう。逆に言えば、柄のボトムスで印象を「変える」ことができれば、簡単に周りと差別化することができます。

例えば装飾性重視のトレンドにマッチするLee(リー)のペインターパンツは柄物初心者でもトライできて、オールシーズン使えて、耐久性も抜群という三拍子を揃えた超オススメアイテムです。

まず目を引くのがこのストライプ。ヒッコリーストライプと言われ、紺地に白のラインが入ったデニム生地です。ワークウェアに使用され汚れが目立ちにくい柄という特徴があります。このストライプ、近くで見ると一見派手ですが、細いピッチのラインで構成されているので遠目に見るとグレーに見えます。装飾性が大事と言われても、いきなり柄物全開でいくのは気が引けるという今のメンズファッションの空気感を考慮するとベストタイミングでしょう。

ペインターパンツとはペンキ職人用の作業用パンツ。特徴はワークパンツとして動きやすいように設計されていてドカンと太いストレートシルエットです。また、ペインターパンツのデザインの特徴として右足ふともも部分の側面にはスパナポケット、左足ふともも部分の側面には金槌を吊るせるハンマーループが付いています。

メンズファッションの基本として好印象を持たれるポイントに作為的でないことが挙げられます。無意味に付けられた装飾ではなくペインターパンツという服装の歴史で実際に使われている文脈があるので、実際にスパナポケットやハンマーループを使用していなくても、装飾としての嘘くささはなく適度なアクセントになります。

身長175cm標準体型の筆者はMサイズを購入。このパンツのウエスト幅は84cmでベルト無しで着用できるサイズ感ですが、股下が81cmとかなり長め。シューズが無ければ下の写真のように足の甲が半分隠れてもクッションが余る程度の長さがあります。

「これは長すぎる!!」と思ってお直し屋さんにダッシュするのはちょっと待ってください。この長さこそが重要なポイントなのです。この股下丈のおかげでオールシーズンに対応できシルエットの変化も楽しめる着こなしをすることが可能なので順に解説していきます。

シューズや季節に合わせてパンツのシルエットを変化させた着用3パターン

あえて裾を折り返すロールアップをせずにクッションを出して「装飾性」となるシルエットを強調する着こなし。股下丈が長いことに加えて、生地自体に硬さがあるので陰影もハッキリしメリハリのあるクッションのたるみがでます。カラフルな色のパンツでクッションを強調すると派手さや野暮ったさが先行してしまいますが、このパンツは遠目にみるとグレーにも見えるヒッコリーストライプ。シルエットを強調しつつも野暮ったさは感じません。是非試して頂きたいです。

オーソドックスにロールアップした着こなし。そのパンツかわいいと言われるシーンが多くなります。ハリのある生地なのでロールアップ自体も崩れません。

更にロールアップし風通しをアップした夏用スタイル。真夏には暑い場面もありますが初夏や晩夏には問題ないです。ロールアップした裾自体は全体では僅かな面積ですが、足首は首、手首と並んで三首ともいわれ、他者の目線が留まる非常に重要なポイント。足首付近にボリューム感のあるロールアップした裾があると地味さを感じません。この写真ではアンクレットをしていますが試しに指で隠してみてください。さほど印象は変化しないはずです。

上の3つのコーディネートはシューズ以外すべて同じアイテムですが1本のパンツで異なる印象を出すことができます。オールシーズンに対応できてシルエットの変化も楽しめるアイテムってなかなか無いです。超オススメです。

デザインの詳細を見ていきましょう

脱ぎ履きがとても楽なスナップボタンとジッパーフライのデザインです。2つの金具は共にLeeの刻印があります。筆者はこのアイテムを1年半使って洗濯と着用を繰り返しているのでボタンの端に若干の黒ずみが出てきていますが、使用日数を考慮すると耐久性はかなり高いと言えるでしょう。

このパンツは4ポケットのデザイン。フロントとバックのポケットは大きく筆者の手もすっぽりと入るので一時的に何かをポケットに入れたりするのに十分なサイズです。バックポケットの左にはブランドタグが付けられています。椅子に座った時になどに擦れる生地部分も目立った痕はなくとても丈夫です。しゃがんだ時にテンションのかかる股下のステッチにもホツレなどは見受けられません。

ベルトループやポケットの負荷の掛かる箇所にもしっかりとしたバータック(下写真にある棒状の補強縫製)があります。全くホツレていないので耐久性は抜群です。

素材は綿73%、ポリエステルが27%で横方向にストレッチ性があります。ぐぃーっとは伸びませんが、テンションが掛かると程よく伸びを感じます。実際に一部分を引っ張ってみるとこの程度伸びます。

ワイドシルエットのパンツでも、生地に伸びがないとしゃがむ動作をした時にパツッとした窮屈さがあり膝裏も締め付けを感じるもの。このペインターパンツはハリがある生地なのですがテンションがかかると伸びがあるのでしゃがんだり長時間座ったままでもストレスを感じません。

洗濯による生地の伸び縮みはありませんでしたが、唯一の変化として裾の折り返しの痕が付いたことが挙げられます。しかし、ヒッコリーストライプ柄自体に汚れなどを目立ちにくくさせる特徴があるので、実際に気になる方は少ないでしょう。

柄物のアイテムを取り入れようと思うとまずトップスからとなりがち。周りと簡単に差別化できる柄ボトムスを取り入れてみてはいかがでしょうか。オールシーズンに対応してシルエットの変化も楽しめるペインターパンツ。価格は8640円(税込)です。是非トライしてみてください。

はせぴょん

この記事を書いた人

はせぴょん

身長175cm 体重63kg 靴27.5cm

断捨離&アップデートでクローゼット内や美容品は一軍のみを残すことがポリシー。片付けもまともに出来ない性格が、オシャレで心境も変わり、部屋も、モヤモヤしがちな頭の中も常に掃除を心掛けるように。30歳独身。